テーマ:JR貨物

赤の時間―青函点望

津軽海峡線の朝は早い。午前4時すぎ、おそらく保線のために取られている空白時間の明けるのを待って、青森・函館両方から貨物列車が青函トンネルへと流れ込む。本州に上陸した上り列車は5時半ごろ、まだ眠りから覚めない青森の市街へ到着する。 貨物列車の牽引を担当するは東北の主役「金太郎」ことEH500。赤いマンモス電機の行き交う姿はしかし、3月2…
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力闘

非電化区間での旅客・貨物輸送を担ってきたDD51形ディーゼル機関車。全国各地にその足跡を残し、四季折々の風景を背に被写体となってきた。 北海道では電化区間を含めDD51(鷲別機関区配置) が本線機関車として活躍してきたが、DF200の増備と輸送体系の縮小により急速に数を減らしている。眼を西に向けても紀勢本線「鵜殿貨物」が2013年改正…
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シェルパはもみじ色

広島駅から普通電車で東へ約20分、瀬野(せの) に着くころにはあたりの山腹も線路際まで迫ってくる。その斜面を切り拓いた住宅地「瀬野みどり坂」へは、ロープウェイと懸垂モノレールを合体させた交通システム「スカイレールサービス」が結んでいるが、その起点 みどり口駅など駅の北口は、1986年まで存在した瀬野機関区の跡地に位置する。 ここから八…
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おしたり、ひいたり

東海道本線・静岡~豊橋付近の普通列車に乗っていると、昼間でもひんぱんに貨物列車とすれ違う。先頭車で見ていると、遠くに見える2つのライトは近づくにつれおでこの青が目立つのが大半。「ECO-POWER桃太郎」ことEF210形電気機関車だ。 JR初期に華々しく登場したハイテクパワーロコEF200は性能過大のきらいもあって21両で量産は終了、…
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魅惑の機関車

ここ数年、3月のJRグループダイヤ改正にあわせて大型時刻表(JTB)、コンパス時刻表・東京時刻表(交通新聞社)、それにJR貨物時刻表(鉄道貨物協会)を購入している。貨物時刻表は本来鉄道貨物の顧客向けに発行されているものの、貨物輸送と直接関係の無い人にも人気の「隠れたベストセラー」なのだが、その目的がふつうの時刻表には載らない貨物列車運転…
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青い雷神

駅からそう遠くなく、しかし商業地でもない自宅周辺。この夏は節電につき夜は窓を開けてしのいできたが、ささやかに風が通り周囲も比較的静かなのが幸い。午後11時ごろ、その静寂を切り裂くように大きな風切り音が響いてくる。音の正体は、南武線から中央東線に向かう石油専貨を牽引するEH200形電気機関車だ。 いまでは通勤専業に見える南武線(本線…
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パワフル・ロコの軌跡

暑中お見舞い申し上げます。 本エントリで当ブログも200回を数えることとなりました。いつもご覧いただきありがとうございます。 JR発足時は昭和末期~平成初期にかけての景気拡大期で、機関車を多く抱えるJR貨物でもさらなる輸送力増強に迫られる。国鉄形のマイナーチェンジ増備 (EF66, EF81, ED79) や、国鉄清算事業団…
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ライフライン・タンカー

今回の震災が物流面にも大きな影を落としたのは周知の通り。東北本線・常磐線は福島・宮城県を中心に不通区間がかなり残っている (2011年4月1日現在) が、青い森鉄道~IGRいわて銀河鉄道がいちはやく復旧、日本海縦貫線経由で盛岡への鉄道貨物輸送が再開された。その後東北地方の横断線を使っての輸送もはじまり、これにむけてJR貨物では西日本地区…
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白魔

北へ突き進む〔はやて〕の暗い車窓に雪が舞う。東京を出て3時間あまり、しんしんと雪の降りつづく深夜の八戸駅に着いた。 2010年12月4日、東北新幹線全線開業。国内鉄道路線の完乗記録をいちおう保っている私としては、まず乗車記録をつくらなければならない。開業当日に記録を保持するのが理想だっだが、遅くとも年内には……と年の瀬も近い北東北へ向…
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ワム!

東海道新幹線から富士山が見える新富士付近にさしかかると、同時にあちこちの煙突から白い煙がもくもくと立ち上がる光景が飛び込んでくる。これは製紙工場のもので、精製で大量に使われる水が熱せられ放出されている。富士山の豊富な伏流水に恵まれ、静岡県富士市は紙の街として栄えてきた。 この製紙工場からの出荷など、紙製品の輸送に使われている貨車がワム…
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Rhythm And Freight

1970年代以降の国鉄非電化路線で客貨車牽引に活躍したディーゼル機関車、DE10形。幹線向けDD51の技術を継承した中型の機関車で、全国各地の車両基地や操車場 (貨物ヤード) に配備された。国鉄からJR7社に引き継がれた唯一の形式でもある。 "DE"のDはディーゼル、Eは5軸駆動。車体は入換作業に向くデッキつき凸型で、前位側にエンジン…
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金太郎が行く!

東北各県を縦貫し、その先は北海道へ連絡する東北本線。黒磯までは「宇都宮線」と通称され、E231系などが多数走る都市近郊路線だが、それより北の交流電化区間は仙台都市圏を除けば電車本数もぐっと減り、新幹線開業以降は首都圏と北海道を結ぶ物流の動脈としての役割が大きい。 この区間は赤い交流電機ED75形の牙城だった。福島県・岩手県の急勾配区間…
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いぶし銀の輝き

昨年末、ひさしぶりに武蔵野線へ足を運んでみた。「ホリデーシーズン」真っ盛りで舞浜臨が多数設定された日だが、主目的はタイムリミットが迫る北陸からの489系、到着後の折り返し回送がきれいに撮れると踏んだ。同じルートで回送する新潟からの485系はすでに通過していたけれど (調査不足…)、とりあえずこちらは撮れて一安心。 そのあとは秋田から5…
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深夜飛脚

2004年に登場した世界初の高速貨物電車 M250系「スーパーレールカーゴ」(SRC)。その源流は、かつての東海道新線構想 (のちに新幹線となる) の中で貨物輸送のイメージとして描かれた、コンテナ貨物電車のイラストにあった。実用化の意図があったか疑わしいところだけれど、その時点で貨物にも動力分散方式の可能性を探っていたように見えて興味深…
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車両を「運ぶ」

車両メーカーで製造された鉄道車両は、使用する各社の車両基地までなんらかの手段で輸送する必要がある。自動車(トレーラー)や船(台船・はしけ)も使われるが、多数両を遠くまで運ぶには全国に広がるJRグループの路線網を使うのが効率よく、そこでJR貨物の機関車が旅客車両を牽引する光景が時折見られる。これが「甲種輸送」だ。 鉄道車両がその車輪で機…
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歴戦の証明

朝から晩まで働くJR貨物の機関車は、下回りから車体まで鉄粉などで汚れていることが多い。一日一本くらいの決まった仕業に終始する現在の旅客用機と比べるのは酷というものだが、とくに日本海縦貫線はその長距離と厳しい気象条件のため、車体の汚れや傷みが目立つ。しかしそこには、痛々しさというより歴戦を経た戦士の逞しさを感じたりもする。 夏期間は…
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物流を支える

昭和40年代後半以降の国鉄衰退期ではとくに貨物輸送の落ち込みが激しく、国鉄は「59・2」とよばれる1984年のダイヤ改正で、ヤードでの操車を中心とした個別駅間の輸送を全廃、主要駅・貨物ターミナル間を直行列車で結ぶ拠点輸送に舵を切った。以降、二軸車中心の雑多な貨車で構成された貨物列車は消え、コンテナ車を連ねた「高速貨物列車」と特定品目を輸…
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陽はまた昇る

EF64 1000番台・直流電気機関車は、高崎・上越線のEF58、貨物および補機を担当したEF15・16の置き換え用として投入された。信越線の貨物縮小に伴うEF62の代替機でもある。 中央本線方面で活躍する0番台とは様相がまったく異なる。長くなった車体の側面は国鉄機としては異例の前後非対称で、EF60のような明かり取り窓と「雪切り」を…
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稲妻から流星へ

JR発足直後は好景気に支えられて貨物輸送も伸張、これに応える形でJR貨物から1990年に登場したのが出力6,000kWという国内最強の電気機関車EF200。開発が間に合わず、つなぎとしてEF66,EF81,ED79を追加製造したほどだった。 直流機EF200に対し交直流版のEF500も1両だけ試作された(1990年)が、輸送事情に見合…
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カニノヨコアルキ

北海道内の貨物列車を地道に席捲しつつあるDF200。"ECO-POWER RED BEAR"という愛称を持ち、「赤熊」などと呼ばれもする。クマというからには相当なパワーを連想させ、事実DD51重連を単機で取って代わるほどの実力を持つ同機なのだが、あるブログに「カニさん」と評するコメントがついた。 ……カニ? DF200-1千…
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トップナンバー

鉄道写真とひとくちにいってもいろいろな撮り方があるものだが、そのなかで「車両」を題材にした写真には大きく二つに分けられる。ひとつは「形式写真」とよばれる、基本的には車両の左側面を前位側から撮った写真。もうひとつは走行中の車両を側面から流し撮りにした、いわゆる「サイドビュー」という写真。私が最近力を入れて集めていて、そしてこのコンテンツで…
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