テーマ:JR北海道

白の記憶―青函点望

春・夏に青森を訪れたら、この列車は外せなかった。最後の急行列車、最後のJR客車列車、そして最後のブルートレイン車両。青函連絡船の深夜便を受け継ぐ形で誕生した急行〔はまなす〕は、JR世代でありながらも国鉄の雰囲気を残しつつ、2016年3月22日の北海道新幹線設備最終切換を前に海峡線旅客列車のしんがりをつとめあげた。 いつものように油川の…
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白鳥の歌―青函点望

津軽線の油川駅からすこし北へ進んだ神社脇の撮影地…を抜けて、東側から線路と並行に構える。後に連なる山の前にはいつしかやぐらが組まれ、やがてその上にコンクリートの帯が乗っかり、柱と電線が追加されていった。来年春にはその高架橋を、E5/H5系新幹線が行き来することになる。 クハ789-301 津軽線 油川←津軽宮田 2010-12 …
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しま太郎駅長のこと

2013年11月、北海道・ニセコ。紅葉も最終盤、陽光を浴びてたくさんのカメラを前に走ってきたC11 171牽引〔SLニセコ号〕は、蘭越到着後すぐに補機DE15を先頭に倶知安へ戻る。 こちらも倶知安近くに戻って待ち構えていると、空がにわかにかきくもり、暗転した空から大粒の雨が降ってきた。ほどなく止んで羊蹄山も見えるようになったが、空気が…
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けむりの軌跡

暑中お見舞い申し上げます。猛暑かと思えば記録的な大雨という不安定な真夏だが、ひととき涼しめの画像を。 道東冬の風物詩、釧網本線〔SL冬の湿原号〕ではJR北海道在籍の2機、C11 171と207が重連となる運転日が毎年設定されている。2011年2月下旬の運転では機関車が逆向きで釧路を出発、順光で捉えやすい復路が正向きとなるため注目度…
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さらば青春の旅

2005年5月、私は札幌から〔スーパー宗谷1号〕に乗った。終着駅に着くと、当時のJR線 営業キロ19,844.0kmの全線完乗を達成する予定の列車である。小雨も降っていた道中はいつのまにか雲が消え、クマザサの向こうに利尻富士の姿がかすんで見えた。 前日は帯広から広尾へ向かい襟裳岬、JRバスで様似、日高本線〔優駿浪漫〕で札幌へ、前々日は…
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遠野物語

チェールアルコ(花巻: 東北本線) 駅から分岐し、フォルクローロ(遠野) を経て太平洋岸のラ・オツェアーノ(釜石) を結ぶ「銀河ドリームライン」、正式名称は釜石線。前身である岩手軽便鉄道は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のモチーフになったとされ、ガラクシーア・カーヨ(宮守) 駅近くの石積アーチ橋・宮守川橋梁は撮影スポットのひとつである。かつては…
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ステップからフラットへ-2

富良野線からの帰りは札幌へ。この時期に北海道へ来たからには、もうひとつ「学園都市線」の様子を眺めておきたい。非電化ながら札幌近郊を走ることで急激に利用の伸びた学園都市線 (札沼線) は、6月1日に札幌~桑園(そうえん) ~北海道医療大学が電化。今回は第一次開業として約7割の列車を電車へ置き換え、10月には石狩当別までの全列車を電車化する…
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のろ・のろ・トロッコ

富良野線・夏の観光列車〔富良野・美瑛ノロッコ号〕。「ノロッコ」とはノロノロ走るトロッコの意で、以前は「日本一遅い列車」と宣伝していた記憶がある。現在の鈍速列車トップは門司港レトロラインだろうか。 吹く風や沿線の花の香りを感じられるよう大きく開口部を設けた車両は、美瑛~美馬牛間と中富良野~富良野間で速度を落とし走行する。ラベンダー畑~中…
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ラベンダーの風

北海道のほぼ真ん中を走る富良野線。官設鉄道によって旭川から釧路へ向け建設が進められた同線は根室本線より先に下富良野(→富良野) へ達した (1900年) が、その滝川~下富良野間開業 (1913年) で支線となった。かつて旭川駅は操車場→旭川運転所が構内にあったため富良野線のりばだけが遠く離れ、駅本屋から連絡地下通路を延々と歩かされた。…
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海峡に舞う

東北新幹線の終点・新青森と函館を結ぶ青函特急〔スーパー白鳥〕は、現在789系6両での運転 (2往復は485系〔白鳥〕) だが、連休や盆暮れの高需要期には8両編成となる。 新幹線八戸開業にあわせて2002年に登場した、"HEAT 789" こと789系。冬は地吹雪も吹き付ける平原、海岸からの潮風そして高湿度の海底トンネルという過酷な環境…
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はこだてブルー

JR北海道の電化区間は6月からの学園都市線を入れてもまだまだ限られているし、2両以下を組める電車も在籍しないので、ローカル区間の普通列車は気動車が基本となる。「津軽海峡線」の函館~中小国間も電車は特急のみ、かつての快速〔海峡〕は衰退期にあって異例の客車列車だった。 現在、函館運輸所の普通列車むけ車両はすべて両運転台・ワンマン対応のキハ…
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体感・二軸貨車

春期(大型連休) と夏期に函館地区で運転している〔SL函館大沼号〕。今期(2012年)も4月28日~5月6日の毎日、函館→(仁山経由)大沼公園→森、森→渡島砂原→(大沼経由)大沼公園→函館 の経路で運転された。 同列車は2001年の運転開始からの乗車人員が今期で10万人に達している。達成日となった4月30日には函館駅で記念式典が行われ…
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ギャク編成

「逆ヘンセイ」……なんだかよくわからないけどなんとなくわかる気がするこの単語は、JTB時刻表 (JTBパブリッシング) 内の「列車の編成ご案内」に登場する。「○○ー△△間逆編成」とは、「○○駅から△△駅の間は編成が図示されたのと逆になって行先方向へ進みます」という注釈である。JR時刻表 (交通新聞社) では (○○~△△間逆向き)という…
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秘境駅へ

雪の降りしきる北見峠の麓。石北本線の特急〔オホーツク〕を撮ったあと、人通りの少ない国道から左折すると、正面に木造の建屋が現れた。上白滝(かみしらたき) 駅。通年営業駅としては最も停車頻度が少なく、一日に上下一本ずつしか列車が停まらない。 北海道の普通列車はそもそも多くはなく、手元にある古本の時刻表とくらべても札幌圏で飛躍的に増えた…
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夜空の道しるべ

福島県会津地方で大学サークルの「合宿」をした、1994年夏。都合でひとり遅れて夕方の東北新幹線で郡山へ向かい、磐越西線・只見線を乗り継いで小さな駅に降りた。 駅から宿まで歩いて10分。あたりに街灯がポツポツと並ぶ程度の暗い夜道で、ふと見上げた空には数え切れないほどの星が。思わず息をのんだ。 スロネフE26-1 東北本線 栗橋←…
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息づかい

函館本線・苗穂駅。道内最大の駅をとなりにして、距離でも2kmしか離れていないのに、この駅には特急はもとより快速も停車しないから、乗降客はずっと少ない。しかしここには国鉄時代から道内に走る動力車を預かる苗穂機関区が設置され、現在ではJR北海道の気動車が苗穂運転所所属で在籍する、隣接する苗穂工場とあわせて北の鉄路の重要拠点となっている。 …
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Rhythm And Freight

1970年代以降の国鉄非電化路線で客貨車牽引に活躍したディーゼル機関車、DE10形。幹線向けDD51の技術を継承した中型の機関車で、全国各地の車両基地や操車場 (貨物ヤード) に配備された。国鉄からJR7社に引き継がれた唯一の形式でもある。 "DE"のDはディーゼル、Eは5軸駆動。車体は入換作業に向くデッキつき凸型で、前位側にエンジン…
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優駿の道

道央太平洋側の拠点港をもつ中核工業都市・苫小牧を起点に、海岸沿いに長く伸びる日高本線。「本線」と名乗ってはいるが、もともと軽便(馬車)鉄道だったところで、支線も富内線 (鵡川~日高町: 1986年廃止) しかなく、現在は145kmという長大な盲腸線状態。急行も国鉄末期に廃止されて、現在は全線で3時間以上を要する。終点の様似からJR北海道…
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神の村にて

国道12号線で深川から旭川へ向かう途中、山に突き当たった道路はトンネルに入る。そこに入らず直前で左折すると、すぐに「神居古潭 (かむいこたん)」の看板が見えてくる。 カムイコタン (kamuy-kotan) とはアイヌ語で神のいる村(場所)の意。道央をゆったり流れる石狩川はこの周辺で山間の狭い谷を抜けており、「舟が唯一の交通手段だった…
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学都の顔、札沼の主

昼下がりの札幌から、学園都市線キハ201系で北海道医療大学へ向かう。 「学園都市線」の愛称を持つ札沼(さっしょう) 線は、札幌のとなり桑園(そうえん)~新十津川(しんとつかわ) 間76.5km。「沼」は留萌本線の石狩沼田で、もともとそちら側から先に開通したのだが、赤字が著しい区間だったために新十津川~石狩沼田間が1972年に廃止され、…
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ウォーミング・アップ

ひさしぶりに上野幌の築堤に立つ。いまひそかに注目している一般形DCの代表形式キハ40系、北海道の仲間を撮り集めよう、と連休のさなか札幌千歳へ乗り込んだところだ。 JR旅客6社に在籍する最多両数のグループで、まだまだ平凡といえる存在のキハ40だが、形態のバリエーションも意外に多く、地方独自の塗装は言うまでもない。そして特徴的な二重窓タイ…
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キハとキハ

ディーゼル特急の編成などを眺めていると、気動車は先頭車も中間車も普通車「キハ」グリーン車「キロ」だ。電車に比べ小単位で分割併合も頻繁にあったこと、重量と出力の関係でほぼ全車両が走行用エンジンを搭載することから、走行動力つきの車両は運転台の有無や数 (形式の下一桁で区分) を問わず「キ」で統一されている。「キク」という称号も存在するけれど…
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北の大地に30年

国鉄色183系の引退興行と見られていた今回の道内一周、名目としては「183系特急形気動車登場30周年記念」だった。道中様々なトレインマークを掲出して走行し、途中駅での「幕回し実演」など見所も多かったようだ。同系登場を機に気動車特急のイラストマーク化がはじまったので、たしかに登場時にとても近い出で立ちであったといえる。 キハ183系は、…
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ラッキー☆セブン

11月21~23日の三連休、特急形気動車キハ183系の登場30周年を記念し、波動用の国鉄色4両編成を使用した道内一周ツアーが組まれた。公式にアナウンスこそなかったものの、この運転が4両にとって最後の舞台であるということがほぼ事実として噂されていた。 国鉄色のスラントノーズキハ183をきちんと記録したいと思い続けたところ、ようやくこの時…
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重連の咆哮

千歳線の旧線を活用したサイクリングロード。上野幌駅から歩いて20分ほどの築堤からは現在の千歳線がほぼ正対する。下り列車は勢いよく雑木林から飛び出してくる一方、左手遠くに駅が望めて上り列車の接近は容易に知ることができる。 午後2時過ぎ。夕方と呼ぶにはまだ早い時間に札幌を出発する、上り〔トワイライトエクスプレス〕がやってきた。上野幌までの…
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カラフル!

最近、首都圏のスーパーなどでも「北海道味物語」というカップラーメンが販売されている。映画「旭山動物園物語」公開記念企画のひとつで、売り上げの一部が寄付され「あさひやま"もっと夢"基金」に充てられるという。 日本最北の動物園――旭川市旭山動物園の沿革、危機と復活について、ここであれこれ話す必要もないだろう。いま名実ともに日本の動物園を代…
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White Arrows

最近のエントリは季節感がなさ過ぎるようなので、このあたりで寒い画でも……ということで、冬といえばやはり北海道から。 函館本線の札幌~旭川間は、現在〔スーパーカムイ〕が30分間隔で走る、道内でも重要な区間のひとつ。高速バス「あさひかわ号」「いわみざわ号」との競争がはげしいところだが、冬期間のバスは所要時間を延ばしたダイヤを設定し、対…
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Re: Start!

あらかじめお断りしておかなければならないが、今回の写真は昨年1月の本家扉と賀状に使用したものだった。 でも最近は世間でもリメイクだ再結成だ、鉄道でもリバイバル=昔の再現という風潮が (それが多分にさよなら運転につながっているのがどうにも複雑だが) 高まってきている。だからというには強引すぎるけれど、私ももう一度立ち返ってリスタートして…
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国鉄からのおくりもの

国鉄が1986年度予算で新製した車両の多くは北海道・四国・九州地区に配置された。これは厳しい経営が予想され、また老朽・陳腐化した車両を多く抱える北海道・四国・九州地区新会社(現JR北海道・四国・九州)の経営基盤を確実にするためとされた。 具体的には、北海道へ気動車キハ183系500番台・キハ54、四国へ121系電車と気動車キハ185系…
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ニューフェイス1周年

ちょうど1年前の2007年10月1日、789系1000番台〔スーパーカムイ〕がデビュー、781系を一斉に置き換えた。同車は〔スーパー白鳥〕に使用される "HEAT789"(100番台) から青函トンネル対策などの特装を解いて、かわりに乗降扉を増設した。 ちなみに100番台も将来こちらへの転用を想定した設計がなされているとか。 以来、1…
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