テーマ:電気機関車

赤の時間―青函点望

津軽海峡線の朝は早い。午前4時すぎ、おそらく保線のために取られている空白時間の明けるのを待って、青森・函館両方から貨物列車が青函トンネルへと流れ込む。本州に上陸した上り列車は5時半ごろ、まだ眠りから覚めない青森の市街へ到着する。 貨物列車の牽引を担当するは東北の主役「金太郎」ことEH500。赤いマンモス電機の行き交う姿はしかし、3月2…
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ふたつの星

上野東京ラインの普通列車を降りて徒歩で20分あまり、水田の脇で線路へレンズを向けた。8時35分、汽笛とともに右側からあらわれたのは銀色のEF510「カシオペア」塗装機。そしてブルーに金帯の客車が連なって、目の前を軽やかに駆け抜けてゆく。 臨時寝台特急〔北斗星〕。終着まではあと1時間弱の道のりだ。 EF510-509 東北本線 …
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さよならブルートレイン

2015年3月JRグループダイヤ改正で、寝台特急〔北斗星〕の定期運行が終了する。毎日運転の寝台特急は〔サンライズ出雲・瀬戸〕と同列車のみになっており、〔北斗星〕は最後の定期ブルートレインでもあった。JR西日本〔トワイライトエクスプレス〕の運転終了も春に発表されていた (同列車は臨時扱いのため、ダイヤ改正の発表資料には掲載されない) から…
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シェルパはもみじ色

広島駅から普通電車で東へ約20分、瀬野(せの) に着くころにはあたりの山腹も線路際まで迫ってくる。その斜面を切り拓いた住宅地「瀬野みどり坂」へは、ロープウェイと懸垂モノレールを合体させた交通システム「スカイレールサービス」が結んでいるが、その起点 みどり口駅など駅の北口は、1986年まで存在した瀬野機関区の跡地に位置する。 ここから八…
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おしたり、ひいたり

東海道本線・静岡~豊橋付近の普通列車に乗っていると、昼間でもひんぱんに貨物列車とすれ違う。先頭車で見ていると、遠くに見える2つのライトは近づくにつれおでこの青が目立つのが大半。「ECO-POWER桃太郎」ことEF210形電気機関車だ。 JR初期に華々しく登場したハイテクパワーロコEF200は性能過大のきらいもあって21両で量産は終了、…
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魅惑の機関車

ここ数年、3月のJRグループダイヤ改正にあわせて大型時刻表(JTB)、コンパス時刻表・東京時刻表(交通新聞社)、それにJR貨物時刻表(鉄道貨物協会)を購入している。貨物時刻表は本来鉄道貨物の顧客向けに発行されているものの、貨物輸送と直接関係の無い人にも人気の「隠れたベストセラー」なのだが、その目的がふつうの時刻表には載らない貨物列車運転…
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「デ」と「ヲ」

秩父鉄道の電車に乗って熊谷・寄居から三峰口へ向かうと、秩父駅に近づくとともに斜面を大きくえぐり取られた山が進行正面にそびえ立つのが見えてくる。武甲(ぶこう) 山といい、石灰岩の大鉱床を持つ山である。このため古くから しっくい・セメント等の原料となる石灰石の採掘が行われ、ふもとの影森・武州原谷(貨物駅)から三ヶ尻(貨物線) へ石灰石を輸送…
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錦秋を行く

大井川本線の終点 千頭からさらに先、井川(いかわ) までの25.5kmを走る大井川鐵道井川線、愛称「南アルプスあぷとライン」。大井川は電源開発などのため多数のダムが建設されてきたが、井川線は同水系最大の井川ダム建設に向け敷設された、762mm軌間の専用鉄道が発祥である。現在では軌間1,067mm になっているが車体寸法はきわめて小さく、…
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青い雷神

駅からそう遠くなく、しかし商業地でもない自宅周辺。この夏は節電につき夜は窓を開けてしのいできたが、ささやかに風が通り周囲も比較的静かなのが幸い。午後11時ごろ、その静寂を切り裂くように大きな風切り音が響いてくる。音の正体は、南武線から中央東線に向かう石油専貨を牽引するEH200形電気機関車だ。 いまでは通勤専業に見える南武線(本線…
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パワフル・ロコの軌跡

暑中お見舞い申し上げます。 本エントリで当ブログも200回を数えることとなりました。いつもご覧いただきありがとうございます。 JR発足時は昭和末期~平成初期にかけての景気拡大期で、機関車を多く抱えるJR貨物でもさらなる輸送力増強に迫られる。国鉄形のマイナーチェンジ増備 (EF66, EF81, ED79) や、国鉄清算事業団…
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白魔

北へ突き進む〔はやて〕の暗い車窓に雪が舞う。東京を出て3時間あまり、しんしんと雪の降りつづく深夜の八戸駅に着いた。 2010年12月4日、東北新幹線全線開業。国内鉄道路線の完乗記録をいちおう保っている私としては、まず乗車記録をつくらなければならない。開業当日に記録を保持するのが理想だっだが、遅くとも年内には……と年の瀬も近い北東北へ向…
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新・流星伝説

2008年12月、JR東日本は寝台特急〔カシオペア〕〔北斗星〕を牽引するEF81形 (田端運転所) の老朽置き換えにEF510形の新製を決定、翌2009年12月に1号機 (501) が登場した。国鉄の分割民営化以降、旅客会社による機関車の製造はこれが初めてのこと。といっても新規設計ではなく、形式からもわかるとおり JR貨物が増備するEF…
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金太郎が行く!

東北各県を縦貫し、その先は北海道へ連絡する東北本線。黒磯までは「宇都宮線」と通称され、E231系などが多数走る都市近郊路線だが、それより北の交流電化区間は仙台都市圏を除けば電車本数もぐっと減り、新幹線開業以降は首都圏と北海道を結ぶ物流の動脈としての役割が大きい。 この区間は赤い交流電機ED75形の牙城だった。福島県・岩手県の急勾配区間…
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いぶし銀の輝き

昨年末、ひさしぶりに武蔵野線へ足を運んでみた。「ホリデーシーズン」真っ盛りで舞浜臨が多数設定された日だが、主目的はタイムリミットが迫る北陸からの489系、到着後の折り返し回送がきれいに撮れると踏んだ。同じルートで回送する新潟からの485系はすでに通過していたけれど (調査不足…)、とりあえずこちらは撮れて一安心。 そのあとは秋田から5…
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車両を「運ぶ」

車両メーカーで製造された鉄道車両は、使用する各社の車両基地までなんらかの手段で輸送する必要がある。自動車(トレーラー)や船(台船・はしけ)も使われるが、多数両を遠くまで運ぶには全国に広がるJRグループの路線網を使うのが効率よく、そこでJR貨物の機関車が旅客車両を牽引する光景が時折見られる。これが「甲種輸送」だ。 鉄道車両がその車輪で機…
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歴戦の証明

朝から晩まで働くJR貨物の機関車は、下回りから車体まで鉄粉などで汚れていることが多い。一日一本くらいの決まった仕業に終始する現在の旅客用機と比べるのは酷というものだが、とくに日本海縦貫線はその長距離と厳しい気象条件のため、車体の汚れや傷みが目立つ。しかしそこには、痛々しさというより歴戦を経た戦士の逞しさを感じたりもする。 夏期間は…
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光と影

日本を代表する鉄道写真家のひとり、真島満秀(ましま・みつひで)氏が急逝された。 最初に知ったのは、最近よく訪れるようになった「鉄道ホビダス」のブログ 編集長敬白 である。その経緯についてはここでは割愛させていただくが、その報を見た瞬間に私も言葉を失ってしまった。愛弟子である中井精也氏の「1日1鉄!」でもそのことが触れられており、心中を…
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つながる想い

九州ブルトレが大詰めを迎えた2月末。2011年3月に全線開業する九州新幹線の、山陽直通列車名が〔さくら〕に決まった。 〔さくら〕は長年のあいだ1列車として東京駅を発車した九州ブルトレの先鋒であり、〔富士〕と並ぶ日本初の列車名称という点でも極めて重みのある存在だった。九州内の貨客列車を牽引する交流機ED76も〔さくら〕との付き合いは長く…
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陽はまた昇る

EF64 1000番台・直流電気機関車は、高崎・上越線のEF58、貨物および補機を担当したEF15・16の置き換え用として投入された。信越線の貨物縮小に伴うEF62の代替機でもある。 中央本線方面で活躍する0番台とは様相がまったく異なる。長くなった車体の側面は国鉄機としては異例の前後非対称で、EF60のような明かり取り窓と「雪切り」を…
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ムーミン谷の冬

EF55形直流電気機関車。昭和初期にブームとなった流線形を取り入れた車両のひとつで、2009年頭の時点でJRに在籍する数少ない旧型電機でもある。 1号機(準鉄道記念物)は1936年の新製、1964年の廃車から1986年に車籍復帰し、「奇跡の復活」といわれた。民営化前後を中心にイベント列車牽引機として活躍したが、最近は稼動実績も少なく、…
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赤い流れ星

終息期に向かう感も強い現在のJR寝台特急だが、2008年現在 すべての客車特急の先頭に立つ機関車がある。それがEF81形交直流電気機関車だ。 EF81は日本海縦貫線を走る長距離客貨列車のため製造された、「三電気」(直流,交流50/60Hz)方式の機関車。平たく言えばEF65に交流機器を積んだ、性能的にはきわめて平均をゆく機関車である。…
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稲妻から流星へ

JR発足直後は好景気に支えられて貨物輸送も伸張、これに応える形でJR貨物から1990年に登場したのが出力6,000kWという国内最強の電気機関車EF200。開発が間に合わず、つなぎとしてEF66,EF81,ED79を追加製造したほどだった。 直流機EF200に対し交直流版のEF500も1両だけ試作された(1990年)が、輸送事情に見合…
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ブルートレイン2008[特別編]: 青い流れ星

さて、「ブルートレイン2008」も数えると26回シリーズになっていた。いま走っているだけでこんなに種類があったのかと、でまたよく短期間で撮ったものだ、と思ったり思わなかったり……。 そんなわけでこのたび目次を作ることにした。ただブログ記事に書いていくのはいろいろ大変なので、(最近あまり更新できないが)本家のほうでまとめさせていただきま…
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トップナンバー

鉄道写真とひとくちにいってもいろいろな撮り方があるものだが、そのなかで「車両」を題材にした写真には大きく二つに分けられる。ひとつは「形式写真」とよばれる、基本的には車両の左側面を前位側から撮った写真。もうひとつは走行中の車両を側面から流し撮りにした、いわゆる「サイドビュー」という写真。私が最近力を入れて集めていて、そしてこのコンテンツで…
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