テーマ:直流電車

GOLDFISH

その機会は突然やってきた。 2018年1月、伊勢原駅付近で小田急線を撮影し、次の場所へ向かおうと駅に戻って、急行電車に乗り込み発車を待っていると、背後を赤い風が吹いた。 「!!」 次のポイントで撮影しながら待つことしばし、遠くにふたつの白いライトが見え、真っ赤な車両が近づいてきた。GSE (Graceful Super Expre…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

SE: Legendary

冬晴れの日、小田原北部の足柄平野に足を運んだ。箱根から連なる山々の向こうに、雪化粧した富士山が朝日を浴びている。右側から酒匂川を通過する車両の規則正しいジョイント音が聞こえてきた。しばらく後にバーミリオンオレンジの車体が宅地の向こうから飛びだし、平野を突っ切っていく。小田急ロマンスカーLSE 7000形。小田急現役特急最古参の展望席つき…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

秒速2635センチメートル

すこし古びた駅のホームを緩やかに離れて田園地帯に出た115系電車は、MT54形モーターの唸りも高らかに北関東の平原を駆け抜けていく。足下からは、最近ではなかなか聞く機会のなくなった定尺レールのジョイント音が、軽快な三連符を奏でている。 時計の秒針を見ながら、その音を数えていく。1, 2, 3… 9秒間でおよそ9回、18秒で19回だから…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

風が吹いている

高城町を出た仙石線の電車はトンネルを抜けると、水田を見下ろす築堤に出る。ほどよい高さにある線路と付近の景色は、103系を狙ったころと変わっていないようだ。 冷たい風が吹く中、いつものように線路に並行して構え、電車がやってくるのを待つ。右から205系のカラフルな電車があらわれた。「マンガッタンライナーII」だ。萬画の街、石巻は石ノ森章太…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

MとSと

「こんどの○番線の電車は、□時□分発、各駅停車△△ゆきです」 「こんどの○番線の列車は、□時□分発、普通△△ゆきです」 JR東日本、首都圏の駅で聞かれる自動放送の案内。前者は国電由来の運転区間で4ドアの通勤形車両が使われる路線、後者は近郊形とよばれる3ドアの車両が主に使われる路線でのものになる。E231・E233系が増殖して通勤…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

幻走

2015年3月14日、上野東京ラインの開業が首都圏JR線の運行に大きな変化と影響を与えたのはご存じの通り。つづいて山手線では特徴的な顔面が話題をさらったE235系の先行製造車も登場。その山手線ではホームドアの整備が着実に進められているし、新駅開業を見据えた田町車両センター跡地の整備もはっきり確認できる。東京の鉄道風景は、これからさらに変…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

超快速! スノーラビット

「特急列車と行き違いいたします……」 モーター音も高らかに単線トンネルの闇をひた走った直江津ゆき普通電車がスピードを落とし、複線になったところで脇にそれ停止した。北越急行ほくほく線の薬師峠信号場。前方遠くには外の明かりが漏れている。 後方で緑を灯す信号機にもうひとつ緑が加わると、前方には三つのヘッドライト。と、車内の気圧が一気に高ま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

レアコレ!

首都圏のJR線におなじみの顔となったE233系。今年初めから投入してきた横浜線(6000番台)が205系の置き換えを完了、つづいて南武線8000番台も落成し10月から営業開始することになっている。 一気呵成の集中増備という点はE231系と同じ様相だが、E233系の車号は投入線区ごとで番台区分され、編成内でもきれいに下2桁が揃えられてい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

Asu Narow as Narrow

観光特急〔しまかぜ〕を筆頭に一日中特急列車が行き交う近鉄名古屋線の中核駅、近鉄四日市。敷設当初国鉄(JR)四日市駅に立ち寄っていた線路を敷きなおして開設された同駅は、いまでは三重県を代表する中心駅になっている。 その線路の下、高架駅改札から少し離れた場所にもうひとつの近鉄四日市駅、内部・八王子線のりばがある。内部(うつべ) までの内部…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

電車がきます

宇都宮から東北本線で2駅、宝積寺(ほうしゃくじ) から分岐し烏山(からすやま) まで走る烏山線は、関東でも残り少ない非電化路線。宝積寺や大金(おおがね) といった縁起の良い駅名もあり、線内7駅と同線を走るキハ40 1000番台(8両)には七尊のシンボルマークが掲げられている。 これまで全列車の番号が気動車を示す"D"だった同線に、今般…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

Chop!

ある日の夕方、京王相模原線。到着した東京都交通局 (都営地下鉄)新宿線10-300R形 (←10-000形) のパンタグラフがついた中間車に乗り込むと、ドアが閉まりブレーキの緩む音ののち、床下から「ブィー」という音が聞こえ出した。サイリスタチョッパ制御器の作動する音がいまや懐かしい。都内ではチョッパ制御で走る電車もすっかり少なくなった。…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

関西鉄優競演

SL急行〔かわね路〕蒸気機関車の動態保存で知られる大井川鐵道だが、一般の旅客列車も各地の私鉄から譲り受けた雑多な車両が走る「動く鉄道博物館」の元祖といえるものだ。かつては金谷駅構内で東海道本線とレールがつながり、国鉄111・113系電車が乗り入れたこともあるし、かなり特殊な例では小田急SE車(SSE)を運行したこともある。 現在の電車…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

つどい2014

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いします。 たくさんの魅力的な車両が登場した2013年の新車から年頭を飾る車両はどれにしよう……「ななつ星in九州」、あるいは午年だから「ポニー」C56とか、考えた末に決めたのは「つどい」である。 ご存じのとおり昨年は伊勢神宮の一大行事、二十年に一度の式年遷宮であった。こ…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

たそがれて

冬も近いある晴れた午後、田園都市線から長津田で2両編成の電車に乗り換える。電車は発車すぐに急カーブを曲がって、こどもの国へ向かう。傾いた日の光にステンレスの車体は黄金色に光り出した。 横浜市北部の丘陵地にひろがる自然公園、こどもの国。1965年に開園した同園の前身は旧日本軍の弾薬庫(戦後米軍接収)で、国鉄長津田駅から引き込み線が伸びて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

田窓:ウィンドウズ

富士急行の看板列車である2000系「フジサン特急」。奇想天外なデザインで知られる車両のうち1編成が、11月末に種車「パノラマエクスプレス・アルプス(PEA)」塗装になった。これは同社が小田急電鉄から2013年に引退した〔あさぎり〕20000形RSE1編成を譲り受け、新特急車として来夏デビューさせるのに伴い、2000系の1編成が2月に引退…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

スラッシュ&ストライプ

1982年ごろ。東京から乗った山手線電車を新橋で降り、東海道線のホームに向かった。東海道本線・田町~品川間には、東京機関区・品川客車区そして田町電車区を擁する広大な敷地がひろがる。国電はその西側を行くのだが、東海道新幹線と東海道線下り列車のみが東側を通る。いつも利用は国電ばかりだったから、一度は反対側から基地を眺めてみたかったのだと思う…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ななつくし

いま「7」のつく話題の車両といえば、北陸新幹線延伸にむけ製造中のE7・W7系、そしてつい先日全貌があらわになった「ななつ星in九州」JR九州DF200-7000と77形客車だろうか。この時代に「イ」(旧一等車の称号)が出てくるとは思わなかったが、同社のこの列車にかける意気込みも垣間見えるものだ。それらは営業を開始してからということで、こ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

開店! おぃしい広島

2011年10月、「うどん県」という衝撃的な広告で世間の注目を集めた香川県。ことでんも「ぞぞー」と応援しているが、これに対抗して(?) 翌年3月、「おしい! 広島県」という一見自虐とも取れるキャッチフレーズでアピールをはじめたのが広島県だ。一部の名勝を除くとなかなか知られていない広島の隠れた名産・魅力をアピールする狙いだが、「おしいはお…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ぞぞーとすするはなし

岡山を発車した快速〔マリンライナー〕は1時間弱で終着「さぬき高松うどん駅」(高松)へ。うどん県の玄関口を出ると正面に玉藻(たまも) 城とも呼ばれる高松城址があり、その堀 端にある高松築港駅から「ことでん」高松琴平電気鉄道の電車が出発する。高松築港~琴電琴平の琴平線、瓦町~長尾の長尾線、瓦町~琴電志度(しど) の志度線という3路線を営業し…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

山スカ・浜スカ

富士山と並んで世界文化遺産への推薦・登録を目指すも、最終的に推薦を断念することになってしまった鎌倉。しかし古都の魅力に変わりがあるわけではなく、となりの江ノ島も含めて首都近郊の気軽な観光地として行楽客を集めている。 その鎌倉には、古くから臨時・団体列車が多数設定されてきた。正月の鶴岡八幡宮初詣向け団体列車は成田山・高尾山と並び初詣臨と…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ハチロクとロクハチ

「ハチロク」……といったら、鉄道的には蒸気機関車58654号機の形式8620、クルマ的にはトヨタ自動車が富士重工と共同開発したスポーツカー(86/BRZ) と、その礎とされるモデル(AE86) だろうが、コンピュータ的にはインテル8086プロセッサも連想されるところ。「はちまるはちろく? ナニソレ!?」と頭に疑問符をつけたあなたの目の前…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

抹茶とカフェオレ

単一塗色化がすすむJR西日本の国鉄形車両。岡山・広島支社の濃黄色は範囲の広さもあって、どこまで行っても変わりばえのしない光景になりつつある。いっぽう京都支社 (京都・滋賀地区) の統一色は緑、通称「抹茶色」。抹茶といえば宇治、その宇治は奈良線が通っているのだが、ここの103系は「うぐいす色」(黄緑)を保つ、というところがなんとも……。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

EDO MURASAKI EXPRESS

東京スカイツリーのオープンからまもなく1年。展望台と足下の東京ソラマチをあわせたスカイツリータウンは、すっかり東京の新名所として定着した感がある。本来の(?)目的である電波塔機能についても、東京タワーからの地上デジタル放送送信移管に向けた試験放送を実施中。地デジ整備がかなり遅かった自宅だが、スカイツリーの受信に問題はなさそうだ。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

10000000000

「この世には10種類の人間しかいない。二進数を理解する人間と理解しない人間だ」……およそコンピューターというものは0と1の組み合わせ、つまり二進法(binary: バイナリー)で動いており、それを私たちが容易に理解できる文字や数字、音楽・画像・映像へ、これまた二進法の計算で変換しているのだ。この0と1で表せるデータ量をビット(bit)と…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

富嶽電景

日本の最高峰にして象徴でもある富士山。その富士山と周辺地域が、ユネスコ世界文化遺産へ登録されることが確実になった。(追記: 6月22日に登録が決定) 孤高の山としてどこから見ても秀峰に見える富岳だが、鉄道と合わせた風景の代表格はなんといっても表富士側の東海道新幹線であろう。いっぽう富士登山の拠点として古くから栄えた山梨県側の吉田口は、…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

みすずかる

信濃国を代表する山の一つ、浅間山の麓にひろがる避暑地・スキー場、今ではショッピングモールでも知られる軽井沢。麓の横川から急勾配で一気に登ってきた信越本線の碓氷峠、通称「ヨコカル」が廃止されてから15年になる。その理由は整備新幹線として建設された北陸新幹線(長野新幹線) の開業による並行在来線の経営分離で、軽井沢~篠ノ井間は第三セクターの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

外濠春色

お堀端に「スーパーあずさ」が帰ってきた。〔スーパーあずさ〕は現在E257系で運転する〔あずさ〕の速達版として、専用車E351系で新宿~松本間を運転する。一時中断していた東京乗り入れだが、2013年3月改正で〔スーパーあずさ10号〕がふたたび東京まで顔を出すようになった。2008年から〔中央ライナー〕の下り1本がE351系になったので車両…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

くるまがまるく

3月のダイヤ改正では、北近畿地区の特急〔こうのとり〕等で運用されてきたJR西日本の特急電車「183系」が引退となる。カッコつきで書いたのは、この183系(800番台)と本来の183(189)系は違う系列で、西日本のそれは485系から交直変換機器を撤去し直流専用車へ改造したものだ。 同地区では2011年から新型電車287系が登場し、それ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

あしたの街へ

放射冷却の進んだ翌朝に都市部でも見られる、澄み切ったあけぼのの空。夜明けにつれて空は天頂の深い蒼から、地平線の茜色へとなだらかな階調を描く。「東の野にかぎろひの立つ見えて…」万葉集にも詠まれたこの時間の空は、かつてエル特急〔はつかり〕のイラストマークにも描かれたグラデーションだ。 その色がオレンジ色に変わると、まもなく日の出の時刻を迎…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

City Lights

きょう12月21日は冬至。明るい時間の短いこの前後、陽が傾いたな……と思うまもなく撮影画像がブルーに染まっているのもしばしば。列車1本ごとにシャッタースピードを1/3段遅く、そして次は感度を1/3段上げていくことになる。 多摩川を渡る京急線は立派なワーレントラス橋。薄暮の時間にトラスの間を駆け抜ける車両を、並行する国道1号六郷橋から狙…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more