テーマ:JR東日本

秒速2635センチメートル

すこし古びた駅のホームを緩やかに離れて田園地帯に出た115系電車は、MT54形モーターの唸りも高らかに北関東の平原を駆け抜けていく。足下からは、最近ではなかなか聞く機会のなくなった定尺レールのジョイント音が、軽快な三連符を奏でている。 時計の秒針を見ながら、その音を数えていく。1, 2, 3… 9秒間でおよそ9回、18秒で19回だから…
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白鳥の歌―青函点望

津軽線の油川駅からすこし北へ進んだ神社脇の撮影地…を抜けて、東側から線路と並行に構える。後に連なる山の前にはいつしかやぐらが組まれ、やがてその上にコンクリートの帯が乗っかり、柱と電線が追加されていった。来年春にはその高架橋を、E5/H5系新幹線が行き来することになる。 クハ789-301 津軽線 油川←津軽宮田 2010-12 …
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ふたつの星

上野東京ラインの普通列車を降りて徒歩で20分あまり、水田の脇で線路へレンズを向けた。8時35分、汽笛とともに右側からあらわれたのは銀色のEF510「カシオペア」塗装機。そしてブルーに金帯の客車が連なって、目の前を軽やかに駆け抜けてゆく。 臨時寝台特急〔北斗星〕。終着まではあと1時間弱の道のりだ。 EF510-509 東北本線 …
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風が吹いている

高城町を出た仙石線の電車はトンネルを抜けると、水田を見下ろす築堤に出る。ほどよい高さにある線路と付近の景色は、103系を狙ったころと変わっていないようだ。 冷たい風が吹く中、いつものように線路に並行して構え、電車がやってくるのを待つ。右から205系のカラフルな電車があらわれた。「マンガッタンライナーII」だ。萬画の街、石巻は石ノ森章太…
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MとSと

「こんどの○番線の電車は、□時□分発、各駅停車△△ゆきです」 「こんどの○番線の列車は、□時□分発、普通△△ゆきです」 JR東日本、首都圏の駅で聞かれる自動放送の案内。前者は国電由来の運転区間で4ドアの通勤形車両が使われる路線、後者は近郊形とよばれる3ドアの車両が主に使われる路線でのものになる。E231・E233系が増殖して通勤…
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幻走

2015年3月14日、上野東京ラインの開業が首都圏JR線の運行に大きな変化と影響を与えたのはご存じの通り。つづいて山手線では特徴的な顔面が話題をさらったE235系の先行製造車も登場。その山手線ではホームドアの整備が着実に進められているし、新駅開業を見据えた田町車両センター跡地の整備もはっきり確認できる。東京の鉄道風景は、これからさらに変…
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復活・夢の行路

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。 7月、岩手・釜石線。2月の訪問時には雪に埋もれていた水田と葉を落とした木々は、どちらも緑濃い山里の夏景色に変わっている。 正午を過ぎてしばらく後、右手から汽笛が聞こえてきた。花巻ゆき〔SL銀河〕の接近だ。釜石線のサミットである仙人峠越えを果たしたC58 239と…
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星めぐりの旅

10月14日は鉄道の日。「陸蒸気」の汽笛からはじまった日本の鉄道はやがて電車と気動車が主流となり、都市近郊のみならず長距離輸送を動力分散型でまかなう世界的にも珍しい国である。その頂点に立つ新幹線は、10月1日に開業50周年を迎えた。いっぽうで蒸気機関車の復活運転も各地で行われ人気を博しているが、近年で牽引すべき客車がほとんどなくなってい…
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レアコレ!

首都圏のJR線におなじみの顔となったE233系。今年初めから投入してきた横浜線(6000番台)が205系の置き換えを完了、つづいて南武線8000番台も落成し10月から営業開始することになっている。 一気呵成の集中増備という点はE231系と同じ様相だが、E233系の車号は投入線区ごとで番台区分され、編成内でもきれいに下2桁が揃えられてい…
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EAST / WEST

いつの間にか北陸新幹線の金沢開業までひと冬を残すのみに。開業時には物議をかもした「長野行新幹線」という表現もいつしか「長野新幹線」に置き換わり、延伸後の呼称にまたひと悶着あったが「北陸新幹線(長野経由)」という形で落ち着きそうだ。 かつて〔あさひ〕と接続した速達特急の復活となる〔かがやき〕など4種の名称で走る北陸新幹線は、JR東日本・…
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電車がきます

宇都宮から東北本線で2駅、宝積寺(ほうしゃくじ) から分岐し烏山(からすやま) まで走る烏山線は、関東でも残り少ない非電化路線。宝積寺や大金(おおがね) といった縁起の良い駅名もあり、線内7駅と同線を走るキハ40 1000番台(8両)には七尊のシンボルマークが掲げられている。 これまで全列車の番号が気動車を示す"D"だった同線に、今般…
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スワローとタキシード

縮小傾向が止まらない首都圏のJR近距離特急にあって比較的高い需要を残しているのが、朝夕の「通勤ライナー」的な特急列車だ。特急列車の回送を活用し、上野→大宮で座席整理券方式(定員制) で運転開始した〔ホームライナー〕を正式に特急へ戻したもので、首都圏に限らず各地のライナーに共通の流れといえる。特急格上げイコール値上げと受け取れそうだけれど…
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バランスとアンバランス

無味乾燥ともいえる通勤電車も、規格的な窓にドアの行列、過度な装飾のないスタイルといった部分に「機能美」を感じることがある。まもなくJR車がE233系7000番台に統一されようとする埼京線も開業最初は103系で、悲鳴のようなモーター音を響かせて池袋~新宿間を疾走する姿は一時期よく見ることがあった。うるさいと思うことのほうが圧倒的に多かった…
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アサのヒルネ

ご存じのとおり3月15日のダイヤ改正で寝台特急〔あけぼの〕が定期運転を取りやめ、多客時の臨時列車となる。毎日運転の夜行列車は寝台特急〔北斗星〕〔サンライズ瀬戸・出雲〕、そして最後の急行〔はまなす〕のみに。いずれも列車名としてはJR世代であり、国鉄から継承された夜行旅客列車はついに全滅、「ブルートレイン」の歴史もいよいよ最終章を迎えること…
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じぇじぇじぇ! J・ダイナー

食は旅の楽しみの一つ。駅弁などを買い込み座席で食べるのもいいけれど、ちゃんとしたテーブルに載った温かいものを味わえるのは食堂車ならではのサービスだ……と言いたいところだが、いま時刻表でナイフとフォークのマークなんてほとんど見ないし、食堂を意味する「シ」の形式を持つ車両も絶滅寸前まで来てしまった。時代の流れといえばそうであるが、1980年…
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Hello! モーリー

東北新幹線が新青森まで全通した2010年の年末、八戸駅から青森ゆき 水色の電車に乗り込んだ。目的は青い森鉄道の走破。東北本線として通っている道ではあったが、経営体が変わったことで乗り直しになった。 2002年の新幹線八戸延伸によって、東北本線の盛岡~八戸間は並行在来線として分離され、第三セクター会社が経営を引き継いだ。岩手・青森県境に…
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スラッシュ&ストライプ

1982年ごろ。東京から乗った山手線電車を新橋で降り、東海道線のホームに向かった。東海道本線・田町~品川間には、東京機関区・品川客車区そして田町電車区を擁する広大な敷地がひろがる。国電はその西側を行くのだが、東海道新幹線と東海道線下り列車のみが東側を通る。いつも利用は国電ばかりだったから、一度は反対側から基地を眺めてみたかったのだと思う…
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山スカ・浜スカ

富士山と並んで世界文化遺産への推薦・登録を目指すも、最終的に推薦を断念することになってしまった鎌倉。しかし古都の魅力に変わりがあるわけではなく、となりの江ノ島も含めて首都近郊の気軽な観光地として行楽客を集めている。 その鎌倉には、古くから臨時・団体列車が多数設定されてきた。正月の鶴岡八幡宮初詣向け団体列車は成田山・高尾山と並び初詣臨と…
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ハチロクとロクハチ

「ハチロク」……といったら、鉄道的には蒸気機関車58654号機の形式8620、クルマ的にはトヨタ自動車が富士重工と共同開発したスポーツカー(86/BRZ) と、その礎とされるモデル(AE86) だろうが、コンピュータ的にはインテル8086プロセッサも連想されるところ。「はちまるはちろく? ナニソレ!?」と頭に疑問符をつけたあなたの目の前…
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Passionate Stream

これまでたくさんの車両側面を紹介してきた本ブログも6年目に入りました。その最初を飾る車両には、やはり"6"と縁のあるものを……ということで、2年連続ですが新幹線最新鋭車両のE6をご紹介。 秋田新幹線E6系は、400系から数えると7代目となるJR東日本の新型新幹線。形式の数字600番台ははじめてである。もともと600系は400系に続…
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セクション-2

海沿いに水田がひろがる熊本県南部の八代平野。畳表の材料であるイグサの産地としても知られる。この真ん中を抜ける鹿児島本線には、かつて〔つばめ〕→〔リレーつばめ〕が多数設定され、八代まで最高130km/hで疾走する787系が頻繁に見られたが、九州新幹線全通後は肥薩線の〔九州横断特急〕と〔SL人吉〕の他は815・817系の2両編成が行き交うロ…
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外濠春色

お堀端に「スーパーあずさ」が帰ってきた。〔スーパーあずさ〕は現在E257系で運転する〔あずさ〕の速達版として、専用車E351系で新宿~松本間を運転する。一時中断していた東京乗り入れだが、2013年3月改正で〔スーパーあずさ10号〕がふたたび東京まで顔を出すようになった。2008年から〔中央ライナー〕の下り1本がE351系になったので車両…
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逆光は勝利?

「ピーカン不許可」といえば、対になる言葉は「逆光は勝利」。それに「世はなべて三分の一」「頭上の余白は敵だ」……(ゆうきまさみ作「究極超人あ~る」第79話『これが基本だ』から)。いずれもポートレート(人物撮影) でエッセンスとなり、あるいは気をつけておいた方が良い事柄で、決してかたよっているわけではないと思う (トライXを5号[印画紙]に…
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梅ほのか

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いします。 毎年12月なかばに春のJRグループダイヤ改正の概要が発表され、大きく変動する (特に廃止や引退) 列車や路線の撮影で沿線が賑わいだすのが年末年始のこの時期ということになる。今季も例年よりはすこし遅く、2012年12月21日にプレスリリースとなった。少なからぬ人が…
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LOVE特急こまち

すこし旧聞になってしまうが、2013年3月改正でデビューする E6系による秋田新幹線の新列車名を〔スーパーこまち〕とすることが11月に発表された。従来愛称に「スーパー」を冠した上位名称も久しぶりといった感じで、また新幹線で正式な「スーパー」な列車を名乗るのははじめてのケースになる。来年2月には2年前にE5系で行ったような試乗会も実施され…
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汽笛一声・2012

喧騒の中ですこし聞き取りにくい肉声の案内放送、長々と発車ベル(ブザー)が鳴らされた後、ドアを閉めておもむろに発車していく特急電車。車内では一呼吸置いてから案内放送がある。その冒頭に流れる「鉄道唱歌」のオルゴール……これが国鉄「特別急行電車」出発の儀式であった。 10月14日は鉄道の日。日本の鉄道が正式開業して140周年、そして国鉄が分…
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グリーン・グリーン

「グリーン車」という名称は、1969年に国鉄の運賃体系が等級制 (1・2等) からモノクラス化したときに登場した。それまでの旧1等車がつけていた緑色(淡緑6号) の腰帯と切符の地色などを基にしたとされる。 グリーン車には四つ葉のクローバーを模したグリーンマーク(黄緑7号) と、旧1等の腰帯が引き続きつけられていた (特急形電車・気動車…
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上下と左右 -その1-

二種以上の車両設備を兼ね備えた車両「合造車」についてはここで何度も取り上げたてきた。グリーン車の需要が1両に満たない程度のときに普通席と折半するのが一般的 (例1, 例2) だが、大量輸送のイメージが強い新幹線にもグリーン+普通の合造車が存在する。 東北・上越新幹線のオール二階建て車両 "Max" E1系は、12両編成の9~11号車2…
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E for EAST

いつもいつも同じタイプの写真ばかりが載っている当サイトも、とうとう4周年を通過し5年目に入りました。これまでに取り上げた車両 (ごく 一部に 例外) は約490両、ちなみに今回は第240回となります。そんな今回は、Eastern Extreme Express の Experimental Exposureで……。 2012年はJ…
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ステップからフラットへ

半年ほど前の話になるが、南武線の稲城市内で行われている連続立体化事業 (高架化工事) のうち下り線部 (川崎→立川) が昨年末に完成、供用開始を前に施設見学会が行われた。使用開始直前のホームと線路も見学できるということで、駅の線路へおおっぴらに降りられる機会はそうそうないから……と足を運んでみた。 受付でヘルメットを借り、真新しいプラ…
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