テーマ:客車

白の記憶―青函点望

春・夏に青森を訪れたら、この列車は外せなかった。最後の急行列車、最後のJR客車列車、そして最後のブルートレイン車両。青函連絡船の深夜便を受け継ぐ形で誕生した急行〔はまなす〕は、JR世代でありながらも国鉄の雰囲気を残しつつ、2016年3月22日の北海道新幹線設備最終切換を前に海峡線旅客列車のしんがりをつとめあげた。 いつものように油川の…
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ふたつの星

上野東京ラインの普通列車を降りて徒歩で20分あまり、水田の脇で線路へレンズを向けた。8時35分、汽笛とともに右側からあらわれたのは銀色のEF510「カシオペア」塗装機。そしてブルーに金帯の客車が連なって、目の前を軽やかに駆け抜けてゆく。 臨時寝台特急〔北斗星〕。終着まではあと1時間弱の道のりだ。 EF510-509 東北本線 …
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さよならブルートレイン

2015年3月JRグループダイヤ改正で、寝台特急〔北斗星〕の定期運行が終了する。毎日運転の寝台特急は〔サンライズ出雲・瀬戸〕と同列車のみになっており、〔北斗星〕は最後の定期ブルートレインでもあった。JR西日本〔トワイライトエクスプレス〕の運転終了も春に発表されていた (同列車は臨時扱いのため、ダイヤ改正の発表資料には掲載されない) から…
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しま太郎駅長のこと

2013年11月、北海道・ニセコ。紅葉も最終盤、陽光を浴びてたくさんのカメラを前に走ってきたC11 171牽引〔SLニセコ号〕は、蘭越到着後すぐに補機DE15を先頭に倶知安へ戻る。 こちらも倶知安近くに戻って待ち構えていると、空がにわかにかきくもり、暗転した空から大粒の雨が降ってきた。ほどなく止んで羊蹄山も見えるようになったが、空気が…
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セブン・セブン・77

毎度毎度な内容の当ブログも6周年を通過して今回から7年目です。で、いま「7」を代表する鉄道車両といえばN700AにE7/W7系、そして…… 九州各地に走る「D&S (デザイン&ストーリー) 列車」の頂点に立つ超豪華列車として、2013年10月にデビューしたJR九州「ななつ星in九州」。九州の七県と七つの魅力をめぐる日本初の「本…
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アサのヒルネ

ご存じのとおり3月15日のダイヤ改正で寝台特急〔あけぼの〕が定期運転を取りやめ、多客時の臨時列車となる。毎日運転の夜行列車は寝台特急〔北斗星〕〔サンライズ瀬戸・出雲〕、そして最後の急行〔はまなす〕のみに。いずれも列車名としてはJR世代であり、国鉄から継承された夜行旅客列車はついに全滅、「ブルートレイン」の歴史もいよいよ最終章を迎えること…
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さらば青春の旅

2005年5月、私は札幌から〔スーパー宗谷1号〕に乗った。終着駅に着くと、当時のJR線 営業キロ19,844.0kmの全線完乗を達成する予定の列車である。小雨も降っていた道中はいつのまにか雲が消え、クマザサの向こうに利尻富士の姿がかすんで見えた。 前日は帯広から広尾へ向かい襟裳岬、JRバスで様似、日高本線〔優駿浪漫〕で札幌へ、前々日は…
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激変!? ビフォーアフター

全国の蒸気機関車を撮り集めていると、目の前を横に通過する蒸気機関車をもっと近くで感じたいという気持ちになってくるもの。それを実現させる方法のひとつは、実際に蒸機牽引の列車に乗ってみることだ。SL列車は全車指定席または整理券式であり、いわゆるイベントものの運行では指定券が「瞬殺」となることも珍しくないが、定期的に運行する路線では最繁期を除…
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のろ・のろ・トロッコ

富良野線・夏の観光列車〔富良野・美瑛ノロッコ号〕。「ノロッコ」とはノロノロ走るトロッコの意で、以前は「日本一遅い列車」と宣伝していた記憶がある。現在の鈍速列車トップは門司港レトロラインだろうか。 吹く風や沿線の花の香りを感じられるよう大きく開口部を設けた車両は、美瑛~美馬牛間と中富良野~富良野間で速度を落とし走行する。ラベンダー畑~中…
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夢のつづき

2012年5月、かねてより構想が語られていたJR九州の豪華寝台列車が、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」として2013年秋から運行開始することが発表された。 新造される客車 (形式不詳) はラウンジカー+ダイニングカー+スイート4両+DXスイート (全室トイレ・シャワーつき) という陣容で、個室は全14室 (定員28) と、〔カ…
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ギャク編成

「逆ヘンセイ」……なんだかよくわからないけどなんとなくわかる気がするこの単語は、JTB時刻表 (JTBパブリッシング) 内の「列車の編成ご案内」に登場する。「○○ー△△間逆編成」とは、「○○駅から△△駅の間は編成が図示されたのと逆になって行先方向へ進みます」という注釈である。JR時刻表 (交通新聞社) では (○○~△△間逆向き)という…
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「昔」をつなぐ ~ レトロ客車2011: 後編

レトロ車両が現代に走るための装備については前編でも記したが、旧客ならではといえた手動の客用扉についても安全対策が行われている。かつては電車でさえ客扱い中にホーム反対側のドアを開けてサボ(行先票) 交換なんてこともできたのだが、いま過失でもそんな事象があれば即おわび文が出るくらいだから、扉を開きっぱなしで走らせるなど到底無理な話 (なので…
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「今」を走る ~ レトロ客車2011: 前編

ことし6月にC61形が本線復活を果たした、ということで喜び勇んで上越線へ行ったのはハドソン機だけが目的ではない。牽引される旧型客車を収集する機会も、以前からずっとうかがっていた。 高崎車両センターにはJR東日本の現役旧型客車7両が集結している。ブルトレ・ジョイフルトレインを含めた客車が絶滅しかかっている現状ではまさに「虎の子」とも言え…
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夜空の道しるべ

福島県会津地方で大学サークルの「合宿」をした、1994年夏。都合でひとり遅れて夕方の東北新幹線で郡山へ向かい、磐越西線・只見線を乗り継いで小さな駅に降りた。 駅から宿まで歩いて10分。あたりに街灯がポツポツと並ぶ程度の暗い夜道で、ふと見上げた空には数え切れないほどの星が。思わず息をのんだ。 スロネフE26-1 東北本線 栗橋←…
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夕暮れのレストラン

この車両撮影をつづけるうちに、とくに編成数の少ない特急形などは同じ車号を複数回撮っていることもめずらしくはない。その中でもあきらかに一番多く撮られている車両があって、それは寝台特急〔カシオペア〕に連結される「ダイニングカー」食堂車マシE26-1だ。一昨年の特集で取り上げているが、あらためて見直してみたい。 「カシオペア」E26系は1編…
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潮風に吹かれて

かつては九州の玄関口、現在では関門海峡「門司港レトロ」の中心であるJR九州・門司港駅。堂々たる木造駅舎の脇に踏切があったことに気づく人は、以前はそれほど多くなかったか。鹿児島本線の一部として0.9km先の北浜駅までJR貨物、それからトンネルを通って和布刈(めかり) 公園付近まで田野浦公共臨港鉄道の線路だった。 JR貨物は旅客会社の線路…
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濃霧注意報

上州名物のひとつに「からっ風」が挙がるとおり、関東平野北部は冬季を中心に山から吹き降ろす乾いた強風にさらされる。その一方で風のない日の夜間~朝にかけては霧が発生しやすく、列車が遅れることもしばしば。そして山の向こう側はもちろん雪。上越線を走る夜行列車は、様々な自然の力にさらされながらその使命を果たしてきた。 今期改正後も定期で残る…
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おかえり! ハチロク

人吉から肥薩線「山線」を登ること40分、同線最高所に位置する矢岳駅に隣接して人吉市SL展示館がある。 〔SL人吉〕を牽引する「ハチロク」こと8620形蒸気機関車は貨物用9600形とともに昭和初期の代表的な蒸気機関車だった。後期はローカル線を中心に活躍し、その最後を湯前線で勤めた58654号機は1975年の廃車後ここ矢岳に運ばれ、地元ボ…
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最後の日まで

本ブログ内特集「ブルートレイン2008」の最終回でも記したが、一時期ボコボコな車体外板(塗装)の多かったブルトレ車両も、最近見るものはかなりきれいに感じる。〔富士・はやぶさ〕で使用される14系寝台車も同様だが、2007~2008年度にかけて熊本車両センター所属の同系は相次ぎ全般検査(または重要部検査)を受けていた。 全般検査――略して…
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急行列車のおもかげ

車両両端のデッキから引き戸を開けると、グレーの床、クリーム基調の壁に、整然と並ぶ青いモケットのボックスシート。腰掛ければ窓側にも肘掛、窓框下のテーブル(センヌキつき)、JNRマークの灰皿。 国鉄形急行列車の一般的な設備だが、このスタイルを残す車両も急行の淘汰でほとんど消えてしまった。その中で今いちばんそれに近いのが、最近個人的におなじ…
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デジタル機関車

現役では最古の電気機関車となったEF55形1号機 (準鉄道記念物) の引退が、プレス発表の冬季臨資料などから明らかとなった。EF58 61を撮り損ねた私にとって、このEF55は逃すことのできない車両の一つだった。 2007年、臨時列車牽引の直前に故障が発見され、以降高崎車両センター高崎支所で留置されていた同機は、先日大宮総合車両センタ…
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ブルートレイン2008[最終回]: 電源車

■ 第1回はこちらです。 24系ブルートレインの編成端に位置するカニ24には、あの"1059"を除けば車両用では最大級となる、巨大なJRマークが目立つ。最近の車両ではかなり控えめな大きさになったJRマークだが、1987年4月1日の民営化当夜、「新生JR」誕生のシンボルとして先頭・後尾車を中心にマーク貼り付けが一斉に行われた。ひと足早く…
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ブルートレイン2008: 富士・はやぶさ(2)

九州特急向け24系25形のA寝台として製作された1人用A個室寝台・オロネ25(0番台)は、国鉄~JRを通しても数少ない新製の個室車。部屋数14は当時としては最も定員の少ない旅客車だった。両サイドとも窓配置がB寝台とまったく異なるため遠くからでもすぐ判別でき、14系に編入されオロネ15 3000番台となった現在も登場時とほぼ同じ外観を保っ…
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ブルートレイン2008: 富士・はやぶさ(1)

夜行列車の「これから」については、以前から何度も何度も趣味誌・専門誌・書籍等で取り上げられてきて、そこには大抵「廉価な座席車の連結で活性化を」というお決まりの文句が載っていた。しかしそれはもはや絵に描いた餅に過ぎない。「青春18きっぷ」御用達の夜行快速・普通列車も年を追うごとに減り続け、中でも代表格といえる〔ムーンライトながら〕でさえ、…
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ブルートレイン2008: ★★★流れ星三つ(3)

ここで、まだブルトレに乗ったことがないという方のために、B寝台を例に現在の列車寝台を簡単に紹介しようと思う(何かニュースになるとすぐ混み出すので、体験ならお早めに……)。B個室も基本的には同じだ。 まず料金だが、寝台料金は二段式および電車三段の下段、ソロ個室が6,300円。電車中・上段のみ5,250円。特急料金はA特急料金の自由席相当…
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ブルートレイン2008: ★★★流れ星三つ(2)

1972年に発生した北陸トンネル火災事故を受けて分散電源方式の安全性が問題となり、14系の製作は中止された。その後の増備では車体構造を流用しながら難燃対策を強化し、20系の「集中電源方式」を採用して登場した(1973年)。これが現代ブルトレを代表する系列、24系である。 当初は14系同様の三段寝台で、これは一度しか製造されなかった。し…
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ブルートレイン2008: ★★★流れ星三つ(1)

私がブルートレインによく乗るようになったのは民営化後だいぶ経ってからなので、B寝台は当然のごとく"★★★"「二段ハネ」。ビジネスホテルの部屋にくらぶべくもないが、枕を転がしカーテンを閉めれば寝てよし起きてよしの個人空間ができあがる。 かつての三等寝台→B寝台は三段があたりまえで、とくに長距離列車では寝台の組立・解体作業が走行中の車内で…
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ブルートレイン2008: あけぼの(2)

かつては奥羽特急の代表だった〔あけぼの〕、JR東日本の新幹線施策に翻弄されつづけて「羽越特急」になってしまったけれど、現在では首都圏と東北地方を結ぶ唯一の夜行列車である。 競合する交通機関の事情などから一定の需要を保っていた同列車もさすがに高速バス等との競合が厳しくなり、2002年に簡易寝台(座席扱い)の「ゴロンとシート」を登場させた…
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ブルートレイン2008: あけぼの(1)

神保原で線路東側から〔あけぼの〕を狙う。まだ低めの太陽光線が、車体にばっちり当たるはずだ。 考えていた場所は一つあったのでそこに向かったが、構えると後ろの住宅跡がどうも気になる。いや、車両が来れば確実に隠れてしまうものなのだが、なんだか妙に引っかかるものがあった。 その気持ちが影響したのだろう。その日は途中ソロあたりからうまくシンク…
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ブルートレイン2008: 北陸

〔北陸〕はこの企画の勘所をはっきり押さえていた。意外に思う人も思わない人も多いと思うが。 まず第一に深夜出発~早朝到着とあって、走行写真を撮ること自体5~8月の間に限られる。それに、8両編成中で5種類の車両を一気に撮らなければならない。さらに寝台・個室が西側だから、あまり晴れていては困る(長岡で折り返すから、北陸本線では寝台が北西側)…
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