テーマ:気動車

風が吹いている

高城町を出た仙石線の電車はトンネルを抜けると、水田を見下ろす築堤に出る。ほどよい高さにある線路と付近の景色は、103系を狙ったころと変わっていないようだ。 冷たい風が吹く中、いつものように線路に並行して構え、電車がやってくるのを待つ。右から205系のカラフルな電車があらわれた。「マンガッタンライナーII」だ。萬画の街、石巻は石ノ森章太…
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DとMと

気動車・ディーゼルカーの性能が電車と変わりなくなったからだけではないだろうが、最近では電車でないものを「電車」と呼ぶ人は少なくない。車両側でもそれは言える話で、電気式ディーゼルのDF200とか、ハイブリッド車両や畜電池車といった、架線のないところをモーターで走れる車両も増えてきた。 とはいえ特殊なものでなければ列車番号末尾Mの電車列車…
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星めぐりの旅

10月14日は鉄道の日。「陸蒸気」の汽笛からはじまった日本の鉄道はやがて電車と気動車が主流となり、都市近郊のみならず長距離輸送を動力分散型でまかなう世界的にも珍しい国である。その頂点に立つ新幹線は、10月1日に開業50周年を迎えた。いっぽうで蒸気機関車の復活運転も各地で行われ人気を博しているが、近年で牽引すべき客車がほとんどなくなってい…
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電車がきます

宇都宮から東北本線で2駅、宝積寺(ほうしゃくじ) から分岐し烏山(からすやま) まで走る烏山線は、関東でも残り少ない非電化路線。宝積寺や大金(おおがね) といった縁起の良い駅名もあり、線内7駅と同線を走るキハ40 1000番台(8両)には七尊のシンボルマークが掲げられている。 これまで全列車の番号が気動車を示す"D"だった同線に、今般…
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ゼロマエ・□マエ

「なんだこの列車は!?」 そう言ったのは、ほかでもないJR四国である。2014年3月、四国の南西、宇和島と窪川を結ぶ「しまんとグリーンライン」予土(よど) 線に、なんと新幹線が走り出した。……といってもその実体は、在来線ローカル気動車を新幹線の始祖0系に見立てて運転するというもの。同線で1984年から運行しているトロッコ列車〔清流しま…
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じぇじぇじぇ! J・ダイナー

食は旅の楽しみの一つ。駅弁などを買い込み座席で食べるのもいいけれど、ちゃんとしたテーブルに載った温かいものを味わえるのは食堂車ならではのサービスだ……と言いたいところだが、いま時刻表でナイフとフォークのマークなんてほとんど見ないし、食堂を意味する「シ」の形式を持つ車両も絶滅寸前まで来てしまった。時代の流れといえばそうであるが、1980年…
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さらば青春の旅

2005年5月、私は札幌から〔スーパー宗谷1号〕に乗った。終着駅に着くと、当時のJR線 営業キロ19,844.0kmの全線完乗を達成する予定の列車である。小雨も降っていた道中はいつのまにか雲が消え、クマザサの向こうに利尻富士の姿がかすんで見えた。 前日は帯広から広尾へ向かい襟裳岬、JRバスで様似、日高本線〔優駿浪漫〕で札幌へ、前々日は…
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フラワフワラフワフワフラフラ

JR西日本・加古川線と神戸電鉄粟生線、そして北条鉄道が集結する粟生(あお) 駅。かな書きこそ「つ」に一歩譲るものの、ローマ字表記では"Ao"と2文字で日本最短となる (ほかに飯井, 頴娃, 小江)。 分岐する北条鉄道は、もともと国鉄北条(ほうじょう) 線だった。国鉄再建法に基づく特定地方交通線の第一次指定を受け、第三セクター会社を設立…
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遠野物語

チェールアルコ(花巻: 東北本線) 駅から分岐し、フォルクローロ(遠野) を経て太平洋岸のラ・オツェアーノ(釜石) を結ぶ「銀河ドリームライン」、正式名称は釜石線。前身である岩手軽便鉄道は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のモチーフになったとされ、ガラクシーア・カーヨ(宮守) 駅近くの石積アーチ橋・宮守川橋梁は撮影スポットのひとつである。かつては…
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上下と左右 -その2-

輸送単位の小さいJR四国では、2~3両編成の特急もめずらしくない。その中でグリーン車を1両も取れないので、現在の旅客列車グリーン席は普通車との合造になっている。 列車本数が少なく長編成だった昔はグリーン車を1両使っていた。特急列車はキロ180、予讃・土讃本線の急行列車にはキロ28。徳島方面の急行は普通車のみだったが、グリーン車を連結す…
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ステップからフラットへ-2

富良野線からの帰りは札幌へ。この時期に北海道へ来たからには、もうひとつ「学園都市線」の様子を眺めておきたい。非電化ながら札幌近郊を走ることで急激に利用の伸びた学園都市線 (札沼線) は、6月1日に札幌~桑園(そうえん) ~北海道医療大学が電化。今回は第一次開業として約7割の列車を電車へ置き換え、10月には石狩当別までの全列車を電車化する…
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ラベンダーの風

北海道のほぼ真ん中を走る富良野線。官設鉄道によって旭川から釧路へ向け建設が進められた同線は根室本線より先に下富良野(→富良野) へ達した (1900年) が、その滝川~下富良野間開業 (1913年) で支線となった。かつて旭川駅は操車場→旭川運転所が構内にあったため富良野線のりばだけが遠く離れ、駅本屋から連絡地下通路を延々と歩かされた。…
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はこだてブルー

JR北海道の電化区間は6月からの学園都市線を入れてもまだまだ限られているし、2両以下を組める電車も在籍しないので、ローカル区間の普通列車は気動車が基本となる。「津軽海峡線」の函館~中小国間も電車は特急のみ、かつての快速〔海峡〕は衰退期にあって異例の客車列車だった。 現在、函館運輸所の普通列車むけ車両はすべて両運転台・ワンマン対応のキハ…
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秘境駅へ

雪の降りしきる北見峠の麓。石北本線の特急〔オホーツク〕を撮ったあと、人通りの少ない国道から左折すると、正面に木造の建屋が現れた。上白滝(かみしらたき) 駅。通年営業駅としては最も停車頻度が少なく、一日に上下一本ずつしか列車が停まらない。 北海道の普通列車はそもそも多くはなく、手元にある古本の時刻表とくらべても札幌圏で飛躍的に増えた…
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なのはな

新幹線〔さくら〕で新大阪から4時間、鹿児島中央駅はホームの先がすぐ車止めになっている、文字通りの「終着駅」。東京駅の終端標識から延々線路が連なっているのか、と思うと感慨深い。 直下に交わる在来線ホームから発車する指宿枕崎(いぶすきまくらざき) 線は、名前の通り指宿を経由して枕崎まで、全長88kmのJR最南端路線である。1930~34年…
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キハ・ミニ

日本国有鉄道が最後の全国ダイヤ改正を実施したのは1986年11月1日のこと (もう四半世紀前になるのか……)。2階建て新幹線100系の本格デビュー、荷物・郵便輸送の終焉――鉄道発祥の地・汐留駅の廃止、閑散な幹線のローカル線化 (函館本線山線の優等列車全廃、石北本線の上川~白滝間で普通列車がわずか1往復に減少…もこのときだった) などが目…
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変わらぬ秋

常磐線 E531系普通電車で茨城県のローカル私鉄、ひたちなか海浜鉄道へ向かう。あの日からほぼ半年が過ぎていた。県内の鉄道路線は津波被害こそ免れたものの路盤陥没や施設損壊などの被害が多発、もっとも早く復旧した常磐線も水戸・勝田まで運転再開したのは3月31日のことだ。 ひたちなか海浜鉄道湊線では金上(かねあげ)~中根間の築堤脇にあった溜池…
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房総を行く

JR内房線に乗って千葉市のすこし南に位置する市原市へ、中心の五井(ごい) に降りると迎えてくれるのがクリームと朱色に塗られた気動車たち。カラカラと乾いた音を立てるエンジンがやがて吹き上がり、列車は房総の丘陵地へと進路を向ける。 小湊鐵道は五井から上総中野(かずさなかの) まで約40kmを走る全線非電化路線。久留里線と並び東京から最も近…
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イブ■□タマ

鹿児島中央を起点に薩摩半島を周回し、カツオ漁港の枕崎へ向かう指宿枕崎(いぶすきまくらざき) 線。本州南端の鉄道路線で、開聞岳を仰ぐ西大山がJR最南端の駅となる。閑散区間のため鉄道での訪問にはハードルが高いが、やはりこの駅には列車から降り立ちたいところ。 途中の指宿――「砂むし」で知られる指宿温泉の玄関口までは比較的列車本数も多い。19…
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Take the "A" Train

「A列車で行こう」。ジャズ・スタンダードナンバーの代表にあげられる一曲、また1980~90年代にパソコン用鉄道シミュレーションゲームとして一世を風靡した (かくいう私も一時期ハマったもので) タイトルでもある。 今秋、熊本の三角線にJR九州の新たな観光特急が走り出す。その名も〔A列車で行こう〕。三角(みすみ) は熊本市の南西に位置する…
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ぬくもり

津軽海峡線を適当なところで切り上げて、次はどうしようか。地図と時刻表を比べて津鉄のストーブ列車に行けそうだと、五所川原へ足を運んだ。津鉄こと津軽鉄道は五所川原から津軽中里間まで20kmの路線で、途中には太宰治ゆかりの「斜陽館」がある金木(かなぎ) や、桜の芦野公園が有名。五月連休前後、芦野公園駅を覆うように咲く姿が素晴らしい。 凍りそ…
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海幸・山幸・川幸

日豊本線の夜を走りぬいた特急〔ドリームにちりん〕宮崎空港ゆきは、暗闇が明けるころ延岡に着く。私はそこで1両の軽快気動車に乗り換えた。向かうは神話の里・高千穂、旧国鉄高千穂線を三セク移管した高千穂鉄道高千穂線に乗って、終点からバス経由でこれも三セクの南阿蘇鉄道で熊本方面へ抜ける予定だった。 前日から降り続く雨で線路すぐ脇の五ヶ瀬川は茶色…
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古豪と新風

11月6日、国鉄特急形の歴史にひとつの区切りが加わった。特急〔はまかぜ〕に使用されてきたキハ181系がこの日限りで定期運行を終了、翌日から新型キハ189系に置き換えられている。ダイヤ改正でもなんでもない時期の、しかも土日にかけて車両交代となったのは、6日が山陰冬の風物詩ズワイガニ漁の解禁日だったから。キハ189系の投入自体、当初来年 (…
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エキチョーさん!

駅長とは、いうまでもなく駅で一番偉い人で、駅を代表する人。ことに地方の中心駅では地域を代表する人物とされ、駅本務以外に忙しい日々を送る方も多いとか。最近は合理化による無人駅の増加や駅管理の集約で駅長の数は減る傾向だが、いっぽうで人間以外の方(?)が駅長として着任し、それが集客に結びつくケースも増えているようで……。 福岡市北部、金…
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銀の道はるか

兵庫県の山中にある生野(いくの) 鉱山は銀の産出で遠く戦国時代から賑わい、明治時代には物資運搬のため鉱山と姫路を結ぶ高規格の道路が整備された。やがてその役目は播但(ばんたん) 鉄道―いまの播但線に取ってかわられ衰退したが、その歴史を振り返るべく「銀の馬車道」と呼んで沿道各所の観光整備が進められているという。播但線を走る車両にも「銀の馬車…
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みどりの風-II

10月14日は鉄道の日。当時の新橋~横浜間 (いまの汐留~桜木町間) で正式開業した日本の鉄道は、「汽笛一声新橋を……」の歌にもある通り前半は蒸気機関、後半は電気と内燃機関 (ガソリン・ディーゼルエンジン) を動力として発展してきた。 現在JR東日本の各地区で一般臨時列車として運転されるジョイフルトレインは、電気鉄道の代表格といえる新…
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みどりの風

今回の会津地区訪問で最も撮りたかったのは「ばす」とC57 180なので、それらを軸に移動スケジュールを立てていた。喜多方~会津若松間で会津若松ゆき〔ばんえつ―〕、そこから会津鉄道「お座トロ」を撮って喜多方に向かい、ふたたび〔ばんえつ―〕(新潟ゆき) という構え。 旅には携行版の小型時刻表を持って行く。最近はケータイで全国の駅時刻表を調…
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ばす・おん・れーる

「レールバス」――rail (鉄道) なのか bus (バス) なのかよくわかりにくい言葉だが、現在も時刻表のJRページに混ざって載る第三セクター鉄道ページの一部、「全便レールバスで運転」という注釈に気づいた方も少なくないだろう。 レールバスとは、きわめて閑散な区間の輸送にむけて西ドイツ(当時) などで実用化された小型車両で、バスのボ…
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i-s' Eyes

JR東日本の在来線は営業キロで6,000km余り。複線(以上) を考慮した本線の軌道総延長は約9,600kmに達する。広範囲にわたるその路線網を守る総合検測車両は、現在ではE491系電車「East i-E」(イーストアイ・ダッシュE) とキヤE193系気動車「East i-D」(ダッシュD) の二形式が分担している。先に登場した新幹線総…
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優駿の道

道央太平洋側の拠点港をもつ中核工業都市・苫小牧を起点に、海岸沿いに長く伸びる日高本線。「本線」と名乗ってはいるが、もともと軽便(馬車)鉄道だったところで、支線も富内線 (鵡川~日高町: 1986年廃止) しかなく、現在は145kmという長大な盲腸線状態。急行も国鉄末期に廃止されて、現在は全線で3時間以上を要する。終点の様似からJR北海道…
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