TAMADEN

わかやま電鉄貴志川線の貴志駅で勤務するスーパー駅長たま。ICHIGO-EC (いちご電車)、OMODEN (おもちゃ電車)に続くイベント電車第三弾として、たまをモデルにしたTAMADENこと「たま電車」がことしの春に登場した。前二者に続き同社デザイン顧問を務める水戸岡鋭治氏が監修、「たまんが」(こたすぎ2氏画)のさまざまなポーズ(全部で101匹) が並ぶ外装も、木をふんだんに用いた車内も猫づくし、の「ネコノミー」な電車である。
猫駅長就任をはじめさまざまな施策の効果も手伝って発足以降乗降客数は10%増、その経済効果は11億円あまりという、まさに貴志川線の招き猫、どころでなく同社さらに和歌山の顔となった たま卿とたま電車。きょうもコトコトと和歌山・紀の川両市民に愛嬌を振りまき走っている……というわけで、101回目は「本家」たまでんの登場です。

モハ2275(左)

モハ2275


クハ2705(右)

クハ2705

  • 和歌山電鐵貴志川線 吉礼→伊太祁曽 2009-4
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

春爛漫の当日は小雨も交じる曇り空。ふつうなら「あいにくの」という形容詞がつくところだが、今回は好都合といえる。電車は2両左右のそれぞれでイラストの貼り方が違うので、全容を得るにはどうしても逆光側に回る必要があった。山に入った大池遊園(おいけゆうえん)近くは桜の名所でちょうど見ごろ、こちらはもうちょっと青い空が欲しかったところだけれど。

クハ2705(左)

クハ2705


モハ2275(右)

モハ2275

  • 和歌山電鐵貴志川線 吉礼←岡崎前 2009-4
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

貴志側クハ2705の左側面連結側には史上最大のたまが鎮座し目を引く。この部分の窓が埋められているわけだが、背後には絵本を集めた本棚、愛称「たま文庫」が据えつけられている。床の上には足跡が点々と続き、それをたどると中央の移動駅長室に着くという遊び心も楽しい。
電車のみならず貴志川線全体をデザインする水戸岡氏は岡山県出身。両備グループをはじめ岡山県内ののりもの、建物のデザインも手がけている。岡電では「たま」のほかに、レトロ調の真っ黒な電車「KURO」、超低床車「MOMO」があり、そしてグループ100周年記念電車が先日から走り出した。いっぽう両備ホールディングス・岡電の代表取締役も務める小嶋社長は、たまに一目で惚れ込んで駅長に任命したというくらいあって、イベントにも電車で現地に赴き、たまと一緒に音頭を取っている。

たまでんに描かれた「101匹たまちゃん」の内訳は次の通り。モハ2275左=28, クハ2705右=26, クハ2705左=22, モハ2275右=25 (加えて前面にはエンブレムを掲出)。全部数えられただろうか? 数えるのが面倒という貴方には、こちらを用意させていただきました。ちなみに岡電版は1両で35匹となっている。


■参照: pen 246号(2009-6-15) 阪急コミュニケーションズ発行

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