幻走

2015年3月14日、上野東京ラインの開業が首都圏JR線の運行に大きな変化と影響を与えたのはご存じの通り。つづいて山手線では特徴的な顔面が話題をさらったE235系の先行製造車も登場。その山手線ではホームドアの整備が着実に進められているし、新駅開業を見据えた田町車両センター跡地の整備もはっきり確認できる。東京の鉄道風景は、これからさらに変化を遂げていくのだ。

サハE230-31

サハE230-31

  • 中央本線 飯田橋←市ヶ谷 2009-12
  • D700, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G, ISO400

混雑を極めた東京首部の電車で、乗降のスムーズ化を狙って投入されたのが6扉車。一時はかなりの路線に浸透したものの、元祖の山手線はホームドア整備のため104両ものサハE230を総取り替え、京浜東北線はE233系の車体拡幅にくわえ上野東京ラインで混雑度が下がると見込まれて6扉車は設定されなかった。山手線からスライドしてきた埼京線も、やはりE233系に6扉は作られず、10連に最大3両の6扉車を連結する東急田園都市線でも、ホーム安全柵の整備を名目として6ドア車両の全廃が発表された。
現在、JR線で6扉が日常的に見られるのは中央・総武緩行線である。E231系0番台に各編成1両が組み込まれていたが、上野東京ラインの常磐線 (取手快速) を増強するため三鷹車両センターから松戸セに3編成を移籍させ、かわりにE231系500番台が10両転属(1両はE235系に改造編入)してきた。E235系の量産が本格化した場合は、さらなる転入で6ドアが押し出されそうな気配で、4扉車は転用するとしても、かつての切り札は幻の車両と消えゆく運命なのだろうか。

……という車両の写真がヘンなのは、撮影地の区間を見れば気づくかもしれないところだが、今年ははやくも満開を迎えた外堀のソメイヨシノ並木道からのショットである。花盛りを終えた木々は、すぐ葉がしげって「抜け」を悪くするから、こういったシーンを見られるのは冬場限定 (それだって毎年変わる枝振りによっては……) だし、下の水面もすこし風が吹いただけで波が立って鏡にならなくなるから、意外に難しい条件だったりする。

クハ200-129

クハ200-129

  • 中央本線 飯田橋←市ヶ谷 2009-12
  • D700, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G, ISO400

快速線には、この時点ですっかり少数派になっていた201系の姿もあった。2段サッシの「田窓」や4ドア両脇の戸袋窓も、首都中心では幻になった車両要素のひとつ。そういえば戸袋窓の広告ステッカーの裏がJR西日本で青くなったのは、「グリーン車と間違う」と言われたからだという話もあったようななかったような (大阪近郊で普通列車グリーン車など、もう数十年連結されていないのだが?) 飯田橋駅も急カーブ上のホームを解消するためこの付近に構内が移設されることになっており、こんな光景が撮れるのもそう長くはなさそうだ。

この記事へのコメント

teru
2015年04月03日 08:52
さすが!の、エイプリルネタですね、すげ~(^_^)です。
一年が早い🌸
kakeyama
2015年04月23日 17:36
ご無沙汰してます。
お茶の水付近の神田川越しに撮影できる場所が護岸工事で使えなくなったので、最近はこの場所で撮っています。駅移転でこの場所も使えなくなると痛いですね。
2015年05月12日 00:24
teruさん ご無沙汰しております。

まったくもって一年が早いですね(笑) 更新もなかなかできず、ネタがあるともないともいえる状況だったりしますが、まあ「おやくそく」の一枚(?)ではございます。
2015年05月12日 00:25
kakeyamaさん ご無沙汰しております。

都心部で距離の取れる場所は限られた一点二点に絞られますし、それも周囲の状況がどんどん変わっていくものです。その中でああでもないこうでもないと頭をひねりながらになるのが、この撮影の宿命といいましょうか。通勤車両や地下鉄などはいつも悩まされるところです。