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<<   作成日時 : 2014/01/25 00:00   >>

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ご存じのとおり3月15日のダイヤ改正で寝台特急〔あけぼの〕が定期運転を取りやめ、多客時の臨時列車となる。毎日運転の夜行列車は寝台特急〔北斗星〕〔サンライズ瀬戸・出雲〕、そして最後の急行〔はまなす〕のみに。いずれも列車名としてはJR世代であり、国鉄から継承された夜行旅客列車はついに全滅、「ブルートレイン」の歴史もいよいよ最終章を迎えることになった。
〔あけぼの〕編成は8両 (A個室×1, B個室×2, B寝台×3, ゴロンとシート×2)+電源車、多客時にはB寝台を最大3両増結するものの、週末を中心に発売同時の売り切れが続いているとのこと。例によって「その利用が普段から云々」という論調になりがちだが、もうひとつの理由に挙げられる「車両の老朽化」は、客車B寝台の後継車両が作られず個室化も改造で済ませていた事実から、いつかその日を迎えることは明らかであった。〔北斗星〕〔トワイライトエクスプレス〕についても、北海道新幹線の新函館開業と同時期に節目を迎えることは避けられない状況である。

オハネフ24 22

オハネフ24 22

  • 高崎線 熊谷(タ)←籠原 2009-6
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO250

「満席」つづきの〔あけぼの〕に乗るのはもう無理なのか? というと、じつは抜け道が存在する。それは「寝台車の(立席)特急券による座席利用」、通称「ヒルネ」だ。寝台列車への乗車は、たとえ「飛び乗り」でデッキに立っていても寝台料金が必要である。しかし下り〔あけぼの〕の一部車両は寝台券の発売を羽後本荘(6:01)までとしており、同駅から終点青森まで立席特急券で利用することが可能なのだ。秋田(6:42発)から青森(9:52着)まで、古き良き汽車旅を味わうには十分だろう (運転されていれば、の話ですが)。
「立席(りっせき)特急券」の立ち位置は大きく二つあり、ひとつは全車指定の特急列車が満席の場合に発売するもので、通常は券面指定号車のデッキ利用を指示される。もうひとつが「ヒルネ」で、寝台列車の寝台使用時間 (原則6時まで) 以降にその一部を区間利用客へ開放するもの。料金は当該列車の通常期指定席料金から510円引きで一般に自由席特急料金と同額だが、列車指定・枚数限定であることが自由席券と異なる。いまや自由席特急券つきのフリーきっぷも少なくなってしまったが、その代表といえるワイド周遊券・周遊きっぷでの利用には別途立席特急券が必要だった。

オハネフ25 121

オハネフ25 121

  • 奥羽本線 撫牛子→川部 2010-5
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

寝台列車における立席券の発売枚数は制限されなかったようで、まだ隆盛だったころの九州ブルトレ〔さくら〕など、立席客で通路まで満員になったという話も残る。「立席」の名目に反し空席への着席は認められていたこともあり (寝具の使用は禁止)、寝台客とヒルネ客との軋轢もたびたび問題になった。とはいえ寝台利用激減→列車削減と、九州では後発の電車特急に容赦なく抜かれ区間利用のメリットが低下したことで、火種は自然に消えていったように思える。上り列車については指定席とするケースが多く、〔あけぼの〕も青森→羽後本荘間で指定券を発売する。
私自身、2009年に廃止された〔富士・はやぶさ〕最後の乗車はA個室ではなく立席券の下関→小倉間 (発売区間は下り下松→熊本・大分、上り[指定席]大分→小倉、熊本→博多) であったが、車内を移動できるくらいとはいえ明らかに定員を上回る乗りようだった。

「ヒルネ」は〔北斗星〕でも行われていたことがある (下り函館〜伊達紋別→札幌)。豪華列車の先駆けともいえる列車にヒルネとは意外な取り合わせだが、これは道内での運転時刻が青函連絡船時代の乗り継ぎダイヤを踏襲したからだった。かつて青函航路の深夜便が青森・函館に到着する時刻は早暁4時半すぎで、それを受ける特急(道内は〔北斗1号〕、1986年11月改正までは「山線」経由〔北海〕も) の始発が4時50分という「早起き特急」でもあった。
ヒルネ開始時刻としても異例の扱いだった1号は道内利用客が予想以上に多く、一時ヒルネ専用車(スハフ/スハネフ14) を増結して対処するなどしたが、1990年には3号(当時)以外のヒルネを廃止、2008年の1往復化を機に全廃された。なおヒルネ扱いのあった列車の廃止後は昼行特急で代替することがよくあり、〔あけぼの〕も秋田〜青森間に特急〔つがる〕が設定される。

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