ななつくし

いま「7」のつく話題の車両といえば、北陸新幹線延伸にむけ製造中のE7・W7系、そしてつい先日全貌があらわになった「ななつ星in九州」JR九州DF200-7000と77形客車だろうか。この時代に「イ」(旧一等車の称号)が出てくるとは思わなかったが、同社のこの列車にかける意気込みも垣間見えるものだ。それらは営業を開始してからということで、ここでは近場の「7」に着目してみたい。
7000系は京王線(1,372mm軌間路線の総称)における旧型車の置き換えを目的に、5両編成で登場した各駅停車向けの車両だった。井の頭線3000系につづく、京王線初のステンレス車である。その後1両増やし6連化したもののほかに2・4・8両も登場、さらに8両の一部が10両化され、編成単独または組み合わせで特急から各停までの(都営新宿線乗り入れを除く)すべての種別を担当するようになり、6000系引退後の汎用車的な存在となった。登場時の界磁チョッパ制御はVVVFインバータ制御に換装されており、京王電鉄は大手私鉄で営業全車両をインバータ制御・ステンレス車体統一を達成した最初の会社である。

クハ7777 京王

クハ7777

  • 京王相模原線 京王永山←若葉台 2012-9
  • D700, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G, ISO400

7000系のなかで特徴的な車両がこの7777号車「ななつ(尽)くしin京王」。デハ7027をふくむ10両編成の京王八王子方先頭車である。もともとデハ7013を含む8両編成の八王子方先頭車、クハ7713として落成したものだが、10両編成を増やす工事により7711編成から2両を組み込んで、10両固定の20番台(8両編成のうち外板の変更されたグループであった)へ編入、7727編成となったもので、10両全車が改番された。
編成組み直しの際に改番するかどうかは会社しだいである。改番して番号を揃えることは両数や組成位置などの区別がつけやすい反面、製造順と車番が前後したり、違う車両が同じ車番を名乗るため区別がしにくい短所もある。会社がきちんと管理していれば外野がとやかく言うことではないのだが。

サハ8514 京王

サハ8514

  • 京王相模原線 京王永山→若葉台 2012-11
  • D700, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G, ISO200

おなじ改番でも、ちょっと妙なものが8000系に見られる。この写真では「クハ8764」のように見えるのだが、実際の車号は「サハ8514」なのだ。
かつて京王線では行楽時期において週末の特急と一部急行の分割併合運転を行っていた(特急は京王八王子・高尾山口, 急行は高尾山口・多摩動物公園方面。いずれも高幡不動で分割併合) その最終期を担った8000系は八王子側から4両+6両の併結で運転し、誤乗防止としてつり革の色をそれぞれ黄緑・白に区分、「白いつり革の車両は高尾山口ゆき、緑色の車両は京王八王子ゆきです」というアナウンスも京王ならではのものだった。2006年の分割廃止以来、8000系の6・4両編成は2009年に両者の連結位置が交換されたほかは10両固定で運用されており、2012年に中間にいたクハ8700(8801~)・8750形(8751~)がそれぞれサハ8550・8500形に形式変更された。
そのなかで特殊な例がサハ8564(左側)とこの8514である。2008年に8000系8028編成(8両)のクハ8728が土砂崩れに被災し廃車となり、10両編成の中間にいたクハ8814が代替として8028編成に移動し8728に改番。空いた場所にサハ8564が新製されクハ8764と連結、そしてクハがサハへ改番され現在に至る。運転台を撤去した車両としてはJRではクハ784-3とかモハ785-303が思いつくところだが、大手私鉄でもそのような中間車改造は珍しくない。
先頭車の貫通扉は非常用のため乗客の通り抜けはできず、このためサハ8564の貫通路も板でふさがれている。先日同編成に乗る機会があったのでサハ側に行ってみたが、たいてい何らかの扉がついている客室端部が行き止まりになった光景は不気味でさえある。サハになたクハの外見は転落防止外幌を伸ばした同車以外に変化はないのだが、今後運転台の撤去などを伴う改造が行われるのか気になるところだ。

この記事へのコメント

2013年11月05日 00:39
ななつくし?7777だったのね
(*^∇^*)

私も、ブログアップしようかしら?
『はちつくし』
関東の私鉄:京成本線の8888があるんですよ
2013年11月15日 23:37
~NORINKO~ さん こんばんは。

新京成8888号車 そんな車両もありましたね。残念ながら同車は組成変更のため工場に入り、出場後は8814-6になっているとのこと。こちらの改番も会社の車両・編成に対する考え方がうかがえるところですが、生まれたり消えたりする珍番号を追いかけてみるのも趣味のたのしみといえるでしょうか。