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zoom RSS けむりの軌跡

<<   作成日時 : 2013/08/03 00:00   >>

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暑中お見舞い申し上げます。猛暑かと思えば記録的な大雨という不安定な真夏だが、ひととき涼しめの画像を。

道東冬の風物詩、釧網本線〔SL冬の湿原号〕ではJR北海道在籍の2機、C11 171と207が重連となる運転日が毎年設定されている。2011年2月下旬の運転では機関車が逆向きで釧路を出発、順光で捉えやすい復路が正向きとなるため注目度が非常に高かった。
鶴の来る駅として有名な茅沼。運次第だがタンチョウとの共演を楽しめる場所であると同時に、横から車両を抜ける数少ない場所でもある。復路のハイライトは、2機を同時に取り込むチャンスとしても外せない場所だった。
正面から捉える釧路方の踏切、横方向からの駅付近、たくさんのクルマと撮影者が集結する舞台に、左奥から列車が現れた。しばしの停車後いつもどおり汽笛は鳴らさずに発車する……のだが、きょうのけむりの量は尋常でない。2機の煙突からもくもく立ち上がる黒煙はみるみるうちに空を覆いつくした。勝手知ったる風に列車時刻に合わせ訪れるタンチョウたちも、これには辟易して早々に飛び上がったほど。
風に流された煙と蒸気がこっちへ向かってくる。あやうく列車全体がかげってしまうところだったが、ゆっくりスピードに乗る列車はぎりぎりのところでその影から抜け出し、そして踏切で構えていた撮影隊に蒸気の雨を降らせていった。

C11 207ーC11 171

C11 207ーC11 171

  • 釧網本線 茅沼 2011-2
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

この画像は連載での使用候補からは外れることになった (初期の検討段階では入っていたが……) 煙の吹き出しが美しいものの、機械部分の描写という点で見ると弱いといった編集側の指摘があったためである。確かに、強烈なドレインで次位207号機の足回りが隠れてしまっているし、煙突からの黒煙で207が全体的にかげり気味。そういった指摘を踏まえて、連載の写真としては各機のメカニカルな描写を重視すること、15機をそれぞれ両側から捉えるということに決定したため、重連の作例はほかにもあったのだがそちらもお蔵入りとなった。
仕切り直して両者を単独で撮ることにする、しかしどう撮影したものだろう……。翌年もまた同地へ足を運んでみた (川湯温泉延長) が、名前の通り湿原域を走るこの列車は、まず沿線から撮影可能かどうかというのが問題だった。よく知られている撮影地では並行道路から線路が近すぎるか、逆に遠すぎるかの両極端。標茶ゆき向かって右側からの撮影は困難を極めた。結局、207号機が2012年夏の富良野線〔SLふらの・びえい号〕、171号機は秋の函館本線〔SLニセコ号〕までかかることになってしまったわけだが、ことしの〔冬の湿原号〕は207が車輪修理で離脱、富良野線の運転もなかったから、振り返れば絶妙なタイミングでもあったようだ。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
暑中お見舞い申し上げます。すっかりご無沙汰、ご活躍のようですね(^^。
大迫力のSL写真、気合の入りようが感じられます。
teru
2013/08/05 22:39
たいへん、たいへん、ご無沙汰しております!!
お元気でしょうか? また、そちらは毎日お暑い様子…。どうか体調管理には十分お気を付けください。
さて、今回のお写真、首を長くして待ってました。
あれから2年も過ぎたのですね。
釧網本線、冬の茅沼駅をダッシュする2台のC11。
私は踏切側で蒸気の雨をくらったひとり。
皆、うわぁ〜と妙な大歓声(笑)
あの煙模様、今も鮮明に覚えていますよ。
ホントにC11か?と疑ったくらいですから。
大成の男
URL
2013/08/07 21:24
teruさん こんばんは。ご無沙汰しております。

冬の蒸気機関車といえばやはり煙の美しさが際立ち、それが蒸機本体の魅力をいっそう引き出しますね。なんだかんだ言っても迫力の「爆煙」には撮影の気合いも入るというものです。結局本編で使われなくなりましたが(笑) そんな思い出、けむりが見せる印象も感じていただければ。
暦は秋となりましたが、ひきつづき残暑厳しい折、体調にもお気を付けください。
宮本康宏
2013/08/09 22:29
大成の男さん こんばんは。こちらこそご無沙汰しています。
またその節は大変お世話になり、そのうえ大変お待たせいたしましたこと申し訳なく思っておりました。

沿線随一の撮影ポイントで満を持して吹き出した、小型タンク機というサイズを超越した煙と蒸気そしてドレイン。これも冬ならでは、重連ならではの醍醐味と言えましょう。横狙いは横狙いで、あまりの煙量に車体が陰ってしまわないかひやひやし通し、そんなことも思い出話となった撮影でした。
お気遣いもいただき有り難うございます。北海道といっても真夏の厳しい時期ですので、大成の男さんもどうぞご自愛ください。
宮本康宏
2013/08/09 22:34
こんにちわ。

いつもファン誌楽しみにしています♪
ジャーナルもファンも買っていますが
全部の記事はよく理解はできませんが
サイドビューのお写真は
まじまじと拝見させていただいております(笑)

いまでこそ珍しいSLの重連ですが
むかしもC11の重連ってあったのでしょうかね。
An
URL
2013/08/15 08:53
Anさん こんばんは。毎度お返事が遅れまして大変申し訳ございません。
RF誌連載もご覧いただき、まことにありがとうございます。穴が空くほどじっくりご賞味いただければ幸いです(笑)

さて、C11の現役当時に重連があったかどうかですが、画像検索で往時の重連をとらえた写真がちらほら見つかりますので、それほど珍しいことでもなかったように思いますね。牽引力だけ考えれば大型機の投入でしょうが、ローカル線では軸重の問題や機関車整備の絡みもありますので……。逆向きも容易で小回りのきく扱いやすい機体であったことは、現在の動態保存数からも想像がつきます。
冬の名物である釧網本線のC11重連、昨シーズンは中止となってしまい残念なことでした。今冬に期待しましょう。
宮本康宏
2013/08/26 00:42

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