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これまでたくさんの車両側面を紹介してきた本ブログも6年目に入りました。その最初を飾る車両には、やはり"6"と縁のあるものを……ということで、2年連続ですが新幹線最新鋭車両のE6をご紹介。

秋田新幹線E6系は、400系から数えると7代目となるJR東日本の新型新幹線。形式の数字600番台ははじめてである。もともと600系は400系に続き東北新幹線の新型車両として使われる予定だったが、独自命名のE1系になったため欠番となり、今回ようやく埋まることになった。
JR東日本の新幹線高速化計画で開発された試験車両"FASTECH 360S"および"同 360Z"の成果は、それぞれE5系とこのE6系に反映された。E5系にくらべ量産先行車の製造が遅れたのは、暖冬の影響などで耐雪試験(とくに在来線)が遅れたためとされる。2013年3月のダイヤ改正で最高速度300km/hの〔スーパーこまち〕としてデビュー、2013年度中には現在E5系単独列車が到達している320km/hへ向上、E3系との交替も完了して愛称は〔こまち〕に戻る見込みだ。増備車の一部は在来線首都圏経由で甲種輸送 (兵庫→秋田) され、沿線に話題を振りまいたことも記憶に新しい。
ほぼ高架区間の東北新幹線とちがって地表を走るミニ新幹線である、このスタイルは絶対にそちらで撮らねば! と、雪解けのすんだ田沢湖線・奥羽本線へ向かった。前夜に車内体験をかねて、間合い運用のE5+E6系〔やまびこ〕仙台ゆきに乗車。12~17号車は自由席で、E3系0番台のようなシートピッチの差異が無く (ただしE5系より60mm短い)、空いた車内でひととき新しい客室の感触を味わう。グリーン車は翌日利用する予定だった。

E611-4

E611-4

  • 田沢湖線 鑓見内←羽後四ツ屋 2013-4
  • D7100, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

複雑な曲面で構成される前頭部「アローライン」は、高速域でのトンネル微気圧波対策や自動分割併合装置の格納という制約も考慮して決定された。先頭から屋根が完全に立ち上がるまでのノーズ長さは13mでE5系 (14m) よりわずかに短いが、その天面に乗せられた「茜色」が鮮烈。登場時のイメージ広告「JAPAN RED」でもなまはげの面や竿灯、そして日本海の夕陽とつながって、秋田への新しい新幹線を印象づける。
そういったイメージから「赤い新幹線」とすり込まれたE6系だが、中間の赤は屋根面だけで、面積でいえば「飛雲ホワイト」のほうがずっと多い。すれ違う対向列車から見える茜色もごく一瞬なのだが、それでもすぐそれとわかるインパクトの強さはE6ならでは。
台車の軸間距離は直進安定性のため400系・E3系の軸距2,250mmからフル規格標準の2,500mmに拡大された。ただしブレーキ力強化のためN700Aでも採用されたボルト中央締結式ディスクブレーキや、新幹線・在来線区間用に2本用意されるヨーダンパなどは、E5系同様の防音カバーに覆われよく見えない。甲種時は外されていたが、そこで見えるのはそもそも1,067mm軌間の仮台車である。連結部はこちらもE5系と同じ構造の全周幌を設置。車体傾斜装置も備え、新幹線区間のみで使用される。
東京・秋田方先頭車である11号車グリーン車はE3系より1名少ない定員22。前頭部長さの影響を受けるため客室・出入り台のみ配置され、洗面所と乗務員室・車販準備室は隣の12号車に移動した。その12号車も車両半分近くが壁で中央寄りにドア、という独特の構造になった。

E621-3

E621-3

  • 奥羽本線 刈和野←神宮寺 2013-4
  • D7100, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO160

大曲方先頭車も11号車同様に客室スペースの制限をかぶるため、定員はE3系0番台の56から32へ大幅に減少、これを補うため中間車が1両増えて17号車になっている (ちなみに12号車も定員34)。電動車が1両単位で構成された5M2T編成で、編成両側が奇数形式という新幹線営業用車両では初のケースになった。

改正当初のダイヤでは運転時間が偏っており、ロケハンもしながらとなるとなかなか難しい。通過時間を読み違えて先頭車をうまく撮れなかったり、たまたま行われた試運転も撮り逃したり、あげくには最後に撮るつもりの秋田ゆきが線路支障 (人立ち入り) の影響で遅れて時間切れ、すこしがっかりしながら大曲駅に向かった。もうすこしストックを増やしておきたかったところだが、E3は先行製作車R1編成の〔こまち〕ラストランが予告されており、次回訪問の時期にはもうE3系のほうが貴重な存在になるだろうか。
遅れの影響で乗車した列車も15分程度延で大曲を発車、田沢湖線内の単線では回復も難しかったが、盛岡からフル規格新幹線に入れば見違えるような高速走行に。仙台でわずか約3分遅れまで詰め、大宮では所定時刻に戻っていた。

この記事へのコメント

さくらねこ
2013年07月10日 00:28
6年目突入おめでとうございます。6年、、、私のところはどうだろう?と考えてみると、2007年5月からでしたので、7年目ですね!そんなにたっていたんだ~当初は、宮本さんにいろいろ解説いただいたり教えていただいたり、、、おかげで立派な鉄に育ちました!(笑)これからもよろしくお願いいたします。
E6系、屋根上が赤いのに、あちこちにでている甲種の写真で気がつきました(汗)たしかに白い面積の方が圧倒的の多いですね、でも新幹線にこの鮮やかな赤はセンセーショナルでした!私もしっかり甲種を追っかけてしまいました~
2013年07月12日 23:45
さくらねこさん こんばんは。
おかげさまで6年目を迎えました。ありがとうございます。なんだかんだ言いながら、自分自身もあれこれ勉強しながらの5年だったとも言えます。

鮮烈な赤い新幹線E6系、先日の甲種輸送をしっかり追いかけられましたね。次はやはり本番の秋田新幹線沿線でしょうか?(笑) 客室内が稲穂のイメージなんですが、列車の外が黄金色になる秋頃もいいかもしれません。
甲種は地元を通っていたのに諸般の事情で見に行けずじまいでしたが、東海道新幹線の新車搬入もトレーラーになっている現在、仮台車むき出しの姿というのも一度は見てみたいものです。
改めまして、これからもよろしくお願いいたします。