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zoom RSS 息づかい

<<   作成日時 : 2010/12/24 00:00   >>

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函館本線・苗穂駅。道内最大の駅をとなりにして、距離でも2kmしか離れていないのに、この駅には特急はもとより快速も停車しないから、乗降客はずっと少ない。しかしここには国鉄時代から道内に走る動力車を預かる苗穂機関区が設置され、現在ではJR北海道の気動車が苗穂運転所所属で在籍する、隣接する苗穂工場とあわせて北の鉄路の重要拠点となっている。
冬の短い日がすっかり暮れた駅構内に、電飾された機関車が煙をたなびかせていた。12月の週末を中心に札幌〜小樽をC11牽引で運転した〔SLクリスマスin小樽〕 (注: 本年は函館地区で運行のため設定されていません)
整備を終えて出発までの時間を過ごすC11 207号機の姿は、ホームからつぶさに観察できる。見ているとまさに「一息ついている」感じだ。走行中のドラフト音が印象に強い蒸気機関車だが、停車中も熱せられた蒸気があちこちを加圧し、それがいろんなところから音とともに吹き出して、まるで息をしているかのように豊かな表情を見せてくれる。

ホームの片隅で小さくまとまって、スローシャッターを切る。露光秒数を長くするにつれ踊る煙と蒸気は流れとなって、肉眼では見られない光景が手に入れられる。同じ秒数で撮っていても、その状態は刻々と変化するから、ひとつとして同じ画にはならないのがおもしろいところだ。
これを撮った時分から見ると、デジタルカメラの高感度性能が飛躍的に向上し、私自身もその恩恵を大いに受けている。その気になれば手持ち夜間撮影さえ実用的になってきたから、次の機会には「けむり」そのものが描く表情をとらえてみたいとも思う。

C11 207

C11 207

  • 函館本線 苗穂 2007-12
  • D200, AF Nikkor 50mm F1.4D, ISO100

操車掛員がデッキに乗り込み、やがて機関車は客車とともに着発線へと移動をはじめた。札幌駅では乗客や撮影者が、列車の到着を心待ちにしている時間だろう。ゆっくり走る機関車の動きに、白い吐息もついて行く。
駅をいったん出て、着発線からの出発は近くの跨線橋から撮ってみる。思った通りにはいかなかったが、小樽でもたっぷり撮影できるはずだから気にしない。小樽ゆき快速に乗り換えた札幌駅には、まだ機関車が残したほろ苦い香りがただよっていた。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
夜を走る蒸気機関車、スローシャッターで煙が勢いよく流れ、模様を描き出していますね。
しっかり止まったサイドビューで機関手や先頭に乗った作業員の型がビシッと決まっているのとの対比がいいですね!
23日、かにカニはまかぜは最後の運転を終えてしまいました。昼間は、こうのとり用の車両の試運転がされていたようで、消える車両・新たな車両と新旧こもごもの祝日でした。
さくらねこ
URL
2010/12/24 00:54
こんにちは。

夜のSLクリスマス号、煙の姿が不思議な感じで、綺麗ですね!

蒸気機関車はしばらく見てなかったのですが、京都で梅小路蒸気機関車館へ行きましたので、久しぶりに動いている姿を見ることができました。

URL
2010/12/24 10:58
こんばんは。

苗穂ではSLの発車が気軽に見られますね。
去年まで運行されていた小樽までのクリトレは装飾が綺麗で、バルブ撮影やスローシャッターでの流しも普段以上に映えて見えます。

SLは走行中も発車中もまさに「生きている」といわれる様子がよく分かりますよね。
サイドビューでのSL撮影も煙の流れなどをはっきり捉えることが出来て良い感じです。参考になりました。
特急北斗
2010/12/24 19:01
こんにちは。

毎年、近場で楽しめることができたクリスマストレインが、今年は函館へ出張とあって、自分的にはサンタさんに振られたような感じで、とても気抜けしています(笑)。

夜のSLの姿は昼間に見る力強さとは別に、白い蒸気が温かみを感じさせてくれます。
スローシャッターやバルブ撮影では蒸気の流れるようす・・・まさに息遣いも良く分かり、やはり「生きている」ということが実感されられるますね。
蒸気の白いたなびきと、電飾のSLがクリスマスの雰囲気に良く似合って、とても素敵です。
水無月
URL
2010/12/25 09:03
さくらねこさん こんばんは。

夜の蒸気機関車は昼間の印象とは違いますね。
スローシャッターでの流し撮りという、かなり無謀な撮り方ではありましたが(苦笑)、なんとかその1枚がうまく止まってくれました。ご高評いただきありがとうございます。

かにカニは23日で181系での運転が終わってしまい、結局あれから見に行けずじまいでした。かわりに〔こうのとり〕の新型試運転と、新旧交代を告げる日でもあったようですね。
宮本康宏
2010/12/27 23:40
静さん こんばんは。

なかなか見ることのできない夜の蒸気機関車、こうして長秒時撮影をすると、蒸気の流れがとても印象的に見えました。実際に目で見るのとはまた違った印象を描き出したものと思いますが、そんなところも感じていただけたようで嬉しく思います。
京都では梅小路へ行かれたのですね。小運転でも実物が動いていく姿は迫力が感じられたことと思います。
宮本康宏
2010/12/27 23:41
特急北斗さん こんばんは。

停車している間もいろんな表情を見せる蒸気機関車、まさに生きている機械と言ってもいいでしょう。そんな豊かな表情を持つところが、多くの人を魅了している要因かなとも思います。
このときは無謀にも夜間のスロー流しに挑戦してみたのですが、煙が流れとして表現できたかなとも思います。ご高評もいただきありがとうございます。
宮本康宏
2010/12/27 23:46
水無月さん こんばんは。

例年のクリスマスシーズンは小樽への運転ですが、ことしは函館に行ってしまいましたね。変わりというのはなんですが(笑)、少し前の撮影から選んでみました。
スローシャッターで撮る蒸気機関車は、煙や蒸気が大きな流れとなって、昼間見るのとはまったくちがった表情になります。暖かみも感じていただけたようで、嬉しく思います。
宮本康宏
2010/12/27 23:46
こんばんわ

仕事にいくときは
必ずこの場所を通って行きます。
ふりかえってみれば
札幌や苗穂を通過するように
住む場所を決めたのは結果オーライです(笑)
買い物も見る鉄もできますし。

イルミネーションはありませんでしたが
27日の夜もこのあたりでSLが走っていましたよ。

今年は宮本さんのおかげで
わたしにとっては新ジャンルへの1歩を踏み出せました。
鉄道写真は「顔」ばかりではないんだと(笑)

今年も当ブログへ
足をお運びいただきありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
よいお年をおむかえくださいm(_ _)m
An
URL
2010/12/29 23:27
Anさん、こんばんは。

毎日苗穂駅を通って通勤されているのですね。…というか、それを基準にお住まいを決定、ですか(笑)
SLも函館から戻ってきたようで、旭川から年明けには釧路ゆきですね。

こちらこそ、ご訪問にコメントまことにありがとうございます。見方によってはとても狭い視野のブログではございますが、こんなものでも参考にしていただき感謝いたします。それではよいお年をお迎えください。
宮本康宏
2010/12/30 22:58

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