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zoom RSS けむりと空の物語

<<   作成日時 : 2010/09/22 00:30   >>

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磐越西線は喜多方から阿賀川 (新潟県に入ると阿賀野川) の流れに沿って走る、愛称どおり「森と水とロマンの鉄道」。その区間を走る〔SLばんえつ物語〕は、C57形蒸気機関車が12系客車7両を牽引する、片道4時間弱・125kmの旅路だ。
同列車は1999年から新津〜会津若松間で運行を開始 (当初は〔SLばんえつ物語号〕)、春〜秋の土休日を中心に運転し、ことし運行900回を迎えた。2002年からは新潟駅が起終点となり、首都圏からの乗車もより便利になった。

昼下がり、猪苗代湖畔から会津盆地へ降りてきた。13時半には会津若松ゆきの〔ばんえつ―〕が通過するので、水田の中を走る直線区間をあたってみる。夏だからやはり線路脇の雑草に勢いがあるけれど、途中一箇所お膳立てしたように足まわりまで抜ける区間があった。できすぎた話は、すぐ脇がすっきりと編成写真を撮れる撮影ポイントだから……なのだろうが、便乗でも使えるのならおいしくいただきます。それにしても刺すような日差しがきつい!
構えてみると正面には磐梯山。それまで山頂付近に覆いかぶさっていた雲が、通過を待っていたかのようにきれいに抜けていった。線路は緩やかな上りで、終着まぎわながら思いのほか煙に勢いがあった。

C57 180

C57 180

  • 磐越西線 堂島→会津若松 2010-8
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

専用の客車を牽引するのはC57 180号機。同機は新潟県に腰をすえ、信越〜羽越本線と磐越西線で活躍、最終配置は新津機関区だった。同機は戦後に増備された3次形にあたり、山口線で運行する戦前生まれの1号機とは外観に若干の差異が見られる。ちなみにその1号機やD51 498号機も、新津区に所属したことがある。
1969年の引退後は新津駅ちかくの小学校まで線路を仮設して自力で移動、そこで静態保存されていた。職員OBらによって丁寧な保守が続けられた同機は、1998年からの動態復元工事を経て翌年30年ぶりの本線復帰を果たしたのだった。

C57 180

C57 180

  • 磐越西線 山都←喜多方 2010-8
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO250

喜多方駅西方の鉄橋を渡った先の築堤に着き、周囲で働く農家の方々に配慮しつつ車を停めた。会津盆地内での定番撮影地といえるが、7:3の編成写真に限らず、磐梯山系を背景にするなど、いろいろなアングルで狙えそうだ。郡山からの電化区間も喜多方で終わり、この場所は余計な線のかからないすっきりした空になる。
やがて右から「ブォーワーッ」と耳になじむ汽笛が聞こえてきた。というのも品川駅・東海道線電車の発車メロディ「鉄道唱歌」の締めに登場する汽笛が、じつは同機のものだからだ。鉄橋を渡り終え、左側面を見せて通過するC57 180。大型の動輪 (直径1,750mm) の上にスマートなボイラ、均整の整った姿はさすが貴婦人と呼ばれるだけのことはある。最初の峠に挑む力強いドラフトと、盛夏らしい薄めの煙が空に心地よく残った。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

貴婦人はいつ見てもかっこいいですし、動輪が大きいのが印象的で、優雅なスタイルですが、サイドから見てもその優雅なスタイルがよりいっそう引き出て見えますね。

発車メロディーにこのC57の汽笛が使われているのは初めて知りました。首都圏を訪れる機会があれば是非とも聞いてみたいですね。

実際に走っている地元を走るC11しか知らない私は、当然ながら火を入れたC57は見た事が無いのですが、いつか本線を走っているC57を撮影してみたいものです。
785@NE-501
URL
2010/09/22 19:55
こんにちは。収穫の夏?だったようですね。大きめの画像で見るSLの車体、ありがとうございます。運転士さんが3人も乗務するあたりが、会社の力の入れようを感じます(じゃなくて、必要だから乗務されているんですよね。)。品川駅の汽笛はこちらだったんですね。

煙はやっぱりあった方がよいですね(^^;。
teru
URL
2010/09/23 17:18
こんばんわ。

スマート長身美しいです
これだけ長い蒸気機関車は。
通過する時の音を聴いてみたいです。

先日 苗穂工場の公開がありまして
C62が引っ張りながら動いていたのですが
火を焚いていなくても動くと
シュッシュ・・・って鳴るもんなんですね。

今の最新の技術で
SLを作るとどんなのができるのかな?
と、最近へんなことを思います。
ハイブリッドSLなんかは(^^;
An
URL
2010/09/23 19:22
785@NE-501さん こんばんは。

C57形は貴婦人という愛称もあるスタイルの良い機関車ですね。動輪の大きさも現在現役の中で最大級と、急客機にふさわしい力強さをも兼ね備えている点が魅力のひとつと言えます。

同機の汽笛はゆかりの新津駅でも音源に使われているそうですね。喜多方発車から鉄橋を渡るところまでは姿は見えない位置にいたのですが、出発時刻に鳴り響くこの音を聞いて「おおっ、アレと確かに同じ音だ!」なんて思ったものです(笑)

〔ばんえつ物語〕は春から秋までですが、12月には〔SL X'masトレイン〕として運行し、雪景色のこともあるようますね。北海道から新潟ってのはけっこう行きにくいところと思いますが、ぜひその迫力を実際にお確かめいただければと思います。
宮本康宏
2010/09/25 00:29
teruさん こんばんは。

この「夏」では唯一の収穫ですかねえ(苦笑) 各所ともそこそこ決まった珍しい日でした。寒気中での爆煙も魅力ですが、このくらいのスラッとした煙の引き具合もなかなかいいと思います。
蒸機の場合運転には2人乗務が必須ですが、見たところ各列車ともたいてい3人乗務になっていますね。某路線など、4人も詰めていたりします(笑)
宮本康宏
2010/09/25 00:31
Anさん こんばんは。

現在の本線走行蒸機では最大級となるC57形、すらりとした長身がとても魅力的です。大きな動輪と炭水車などの従輪が奏でる複雑なリズムも、聞いてて楽しいものです。北海道では残念ながらお聴きになれないですね。東京からすこし足を伸ばすことになりますが、群馬のD51などはいかがでしょうか?(笑)

現在の技術を使ってSLを作ったら……というのは興味あるところですよね。とはいえ一筋縄ではいかないようで。なんでも現在の法律などの制限に沿うと、C57の形を保ったまま同じ出力の機関車を新規に作るのは不可能らしく、なので修繕も原設計のままにしておかなければならないのだそうです。
宮本康宏
2010/09/25 00:35
おはようございます。
何かバタバタと忙しくしていてご無沙汰してしまいました。
今はまた関東へ来ています。

C57、とても美しいですね!
SLを見る機会はほとんどないので、見せていただいて嬉しいです♪
山は磐梯山なんですね。
磐梯山と煙たなびくC57、素敵です!

URL
2010/09/26 05:42
静さん こんばんは。

ふたたび関東へお越しですね。あの暑すぎた夏がウソのような変わりようで(苦笑)
C57は均整の整った姿からいつしか貴婦人と呼ばれるようになったのですが、自分で撮っていても溜息が出るほどですね(笑)
会津盆地の中からもよく見える磐梯山、しかしこの日は朝から山腹まで厚い雲に覆われ、猪苗代付近で撮れる山バックも諦めていたのです。ところが昼過ぎにその雲が取れていき、〔SLばんえつ物語〕通過時にはくっきりと山容があらわれ、貴婦人との競演を果たしたのでした。偶然の産物でもありますが、喜んでいただき嬉しく思います。
宮本康宏
2010/09/27 23:13
こんばんは。

いつもより大きな画像で、貴婦人の美しさを堪能させていただきました。
PCの壁紙にさせていただきたいくらい、2枚とも綺麗で素敵ですね。

SLばんえつ物語号、編成写真はよく見るのですが、こうしてきちんとサイドビューで見ると、動輪の大きさスッキリとしたボイラーなど、C57は迫力と美しさを兼ね備えた機関車なんですね。
背景の磐梯山との競演も素晴らしく、宮本さんの日頃の行いが報われた結果でしょうか。
それにしても、復活を信じて長らく丁寧に保存、管理をされ、復活してからの900回もの運行と、C57に関ってこられた方々の努力には頭が下がります。
水無月
URL
2010/09/28 17:16
水無月さん こんばんは。

今回は蒸機の迫力を重視していつもより「具が大きい(当社比)」画像でお送りしました(古!) ご堪能いただけて嬉しく思います。磐梯山の姿もはっきり見えて私自身も満足しました。たまにはボーナスがもらえるようです(笑)
関東ではいくつかの路線でSLが半定期的に運行し、各形式ごとの魅力を感じているところですが、こうして見るとC57形式の優雅さは別格に近いなあとも思います。

静態保存を継続するというのは、現役でいつづけるよりある意味大変なのではないかとも思ったりします。動かすことで保てる性能もあるし、手入れを続けていかなければ簡単に錆び朽ちてしまうものですからね。それをずっと続けてこられた方々の努力には頭が下がりますね。
そして復活後でもいつもいつも順調ということもないわけで、ときにトラブルを克服しながらここまで運行を続けてきた、という継続の重みも、同時に感じるところです。
宮本康宏
2010/09/30 23:09
サイドビューで見るばんえつ物語号、流れてゆく煙がいい感じですね〜
1枚目は背景に磐梯山と雲が入り、C57が気持ちよく走ってゆくようです2枚目は石炭をくべている人がしっかり写っていて、いいカットですね♪
私が乗った時も、3人の方が機関車に乗務されており、すごいな、と思いました。育成中の機関手・機関助手さんがおられたのか。長い距離を走るので交代も兼ねて乗っておられるのか、、、いずれにしてもJR東日本の心意気を感じます。
私は乗りましたので、こういうシーンは見れませんでしたので、ここで拝見できてうれしいです。
さくらねこ
URL
2010/09/30 23:33
こんばんは。

貴婦人と称されるC57はやはりバランスのとれた車体が美しく、それを横から捕らえるとその端正さがなお強調されるようにも思えます。
C57の動体保存機は北海道にはありませんが、でも北海道でも活躍した機関車なんですよね。
大宮にある135号機は最終旅客列車を牽きましたし。

それにしても様々な形式の蒸気機関車が走っていた頃を見てみたかったものです。
それこそC57 135号機がラストランをしたときには生まれてはいるものの幼少だったので全く記憶にないんですよね(苦笑)。
加藤 勝
URL
2010/10/01 23:55
さくらねこさん こんばんは。

蒸気機関車の撮影は煙の出方が命ですが、きれいに流れた姿が撮れると嬉しくなります。磐梯山との取り合わせもうまくいった感じですね。投炭のようすまでしっかり見ることができるのは、このアングルの特権のひとつかもしれません(笑)
私の見る範囲では、各路線とも3名くらいでの乗務が多いようです。むかしは機関助士が投炭やタブレット授受をしながら右前方や後方の確認をしていたはずですが、やはりそれでは負担が大きすぎるというところなのかもしれません。
先日はご乗車でしたから走行シーンが撮れないのは仕方なしですが、こうして撮影すれば乗れないしで、どっちもどっちですね(苦笑) ご堪能いただけたようでこちらも嬉しいです。
宮本康宏
2010/10/03 00:12
加藤さん こんばんは。

C57形は最終旅客牽引となった135号機や神居にいる201号機など、北海道でも広く活躍した形式のひとつですね。真横からとらえてみると、C57形は貴婦人と呼ぶにふさわしい機関車なのだなあと改めて思います。C58やD51については比較的なじみがあり、そちらはまた違った魅力を肌で感じるところですが。

私も生まれた頃には終焉の間際まで来ていましたから、室蘭本線での様子を追ったテレビ番組をかすかに記憶している程度ですね。ちょうどC57 135が牽引機だったとか…それが交通博物館を経て鉄道博物館で対面できるというのも、なんだか不思議な感触だったりします。
現役全盛期の頃には及ばないものの、復活蒸機の数と形式が少しずつ増えているのは嬉しい限りです。
宮本康宏
2010/10/03 00:12

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