1111

きょうは11月11日。鮭の日、チーズの日、ピーナッツの日、きりたんぽの日、もやしの日、電池の日、配線器具の日、靴下の日 (ペアーズデー・恋人たちの日)、下駄の日、ライターの日、サッカーの日、折り紙の日、宝石の日 (ジュエリーデー)、煙突の日、磁気の日、介護の日、コピーライターの日、西陣の日、そしてポッキー&プリッツの日……ということで強引に、プリッツをかじりながらゾロ目について取り上げてみたい。

多数の車両を抱えるJRグループではさすがにゾロ目車番、車号111や1111を名乗るものも多い。そのなかでいちばん長かったのは、横須賀・総武快速線を走った113系のクハ111-1111。同車は平成11年、横須賀線開業111周年および同線からの113 (111) 系引退を記念し、特別に111編成を名乗ったうえで、11月11日午前11時11分に大船駅を発車する臨時列車 (横須賀ゆき・11両編成) の東京寄り11号車をつとめた、まさに1づくしの車両だった。
私鉄に目を向けると、1000系 (形) という「キリ」のいい系列・形式は好んで使われ、大手私鉄を中心にその系列に属する1111を掲げた車両もある。2009年度の車両配置表を読み進めると、小田急・京王 (井の頭線)・京急 (新1000系)・名鉄 (パノラマSuper)・近鉄に在籍車が見つかった。そこから今回は、小田急の1111を選んでみた。

デハ1111 小田急

デハ1111

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2009-5
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO320

小田急の通勤車といえばロイヤルブルーの帯でおなじみだが、これはまた特急車なみに派手な色使いだ (ステンレス車なのでフィルム貼り付け)。箱根登山電車 (箱根登山鉄道) の車両塗装にあわせたもので、同社線の小田原~箱根湯本間の各駅停車に使用する1000形の一部が専用車となった。
登山電車というからには急勾配が特徴だが、その同線にどうやって通勤電車が? と思われるかもしれない。ただ正月恒例「箱根駅伝」の中継をご覧になった方なら、雰囲気としてお分かりいただけるだろう。箱根湯本までは勾配やカーブも比較的緩やかで――といっても都心の路線から考えれば十分きついし、同駅を出たとたんに最大の80‰が待ち構えている――もちろんロマンスカーも箱根温泉の玄関口として乗り入れている。
この乗り入れは1950年にはじまった。登山電車の軌間は1,435mm、小田急は1,067mmなので、レールを三本敷く「三線軌条」を採用したのが特徴だった。1982年には通勤形20m車も入線できるようになり、さらに2006年には同区間の全営業列車が小田急車での運転になった。分岐器などの複雑な構造が珍しい三線軌条も、車庫のある入生田~箱根湯本の一駅間に縮小されている。

クハ1254 小田急

クハ1254

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2009-5
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO250

こちらが1000形本来のスタイル。同社にとってはじめてのステンレス車両だったが、従来の鋼製車と併結する機会がとても多く、連結しても違和感の無いような設計がなされた。こうして見ても、梨地仕上げと呼ばれるつや消し処理の外板、側面雨樋の位置が高い張上げ風の屋根肩、扉・戸袋を含め高さを統一した窓の並び、扉も省略せずつながった帯など、各所に入念なデザインが光る。個人的にはもっとも美しいステンレス車両と評価している。
景気や輸送情勢の変化などを考えれば致し方の無いことだが、最近登場する車両は同社を含めどこも同じように見えるし、実際共通設計化はかなり進んでいる。こだわりのある通勤車両というのは、もう登場しないのかもしれない。


■参考 大手私鉄車両ファイル'09 鉄道ファン2009-9付録

この記事へのコメント

2009年11月15日 05:24
おはようございます。
11月11日がチーズにピーナツの日だって、
初めて知りました。他にも色んな記念日になっているのですね。
煙突の日ってどういうところから、この日が
記念日になたのでしょう。
ゾロ目つながりの「1111」の電車は赤色。
1000系本来のスタイルよりもペイントの範囲が広いのですね。
小田急線に乗る機会はあまりなかったので、
このダイナミックな色使いの電車は新鮮でした。
小さな鉄道博物館
2009年11月15日 08:41
おはようございます。
毎週撮影に行っていたので本日は博物館掃除を兼ねて休養中です。先日は新幹線鉄道グッズを多数いただきガラスケースに入れました。目玉?は昭和58年岡山からの運転携帯ダイヤ。やはり0系新幹線時代が蘇り帽子やアタッシュケースで運転士気分を味わっています。(笑)
1111と言えばJR北海道の平成11年11月11日の、すずらん号C11-1111ですね。残念ながら撮影出来ませんでしたが今思えば凄い話でした。

いよいよ週末はリバイバル国鉄色特急なので楽しみに待っています。やはりダイヤ上「おおぞら」撮影してからの追いかけはかなりキツイので一番目玉の「とかち」を大成から開始したいと考えています。当日は札幌の高校生達と合流し一緒に行動予定です。管理人さんと会えるのを楽しみにしています。
2009年11月17日 00:28
スウさん こんばんは。

11月11日に限らず、毎日が何かの記念日状態ですね。半分はこじつけや見立ての感もありますが (煙突の日は煙突4本がそびえる姿とか……笑)
小田急の1111は箱根登山電車カラー。これは箱根登山鉄道がスイスの有名なレーティッシュ鉄道と姉妹関係にあり、その塗装を一部の車両が模し、さらに親会社の小田急が模したという、少々複雑な経緯ではあります。
とても目立つ存在なのですが、普段は小田原近辺だけで走っているので、なかなか見る機会がないかもしれませんね。ロマンスカーに乗って箱根に行けばご覧いただけます(笑)
2009年11月17日 00:30
小さな鉄道博物館さん こんばんは。
博物館所蔵品もいよいよ充実して来たようですね。

11-11-11といえばSLすずらんのC11 1111(←171)運転のイベントが、横須賀線のそれと並んで私も記憶に残っていますね。次は22-2-22ですが、クハ222-2(日根野)…ではちょっと弱いかなあと(笑)
いよいよこの連休には国鉄色183系の道内巡行。私もちょっとばかりお庭を拝借させていただく所存、現地でお会いできることもあるかも思いますので、楽しみにしております。
2009年11月20日 23:03
こんばんは~

スイマセン、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
本当はもっと早くに伺おうと思っていたのですが、なかなか来れず申し訳ありません。

さてさて、もうとっくに過ぎてしまいましたが、そういえば先日は"1"並びがあったんでしたよね。
小さな鉄道博物館さんも仰っていますが、こちらでは10年前にSLすずらん号にてC11 1111なんてことが行われ、あのときは平日にも関わらずずいぶんと沿線は賑わっていたなぁ…と、当時のことを思い出しました。
一方で横須賀線ではクハ111-1111なんていうのをPOSTコーナーか何かでみた記憶があります。
またこういった趣向が今後もあると楽しいですよね。
2009年11月21日 00:27
加藤さん こんばんは。
お忙しい中お越しいただきありがとうございます。

"11.11.11"の時はC11 1111とクハ111-1111が話題の中心だったように思いますが、それ以外にもいろんな駅で"11.11.11"硬券記念きっぷを発売しましたね。私もどっかの駅のを買った……ハズです(笑)
クハ111はその後間をおかずに廃車されたと思いますが、一緒に走っていたモハ112・113-1113は、じつはまだ房総方面で現役なんです (知らないうちに撮られてました: 笑) とはいえこちらも引退へのカウントダウンがスタート、重厚な姿をしっかり残していきたいところです。
2010年02月25日 18:43
はじめまして.

平成22年2月22日22時22分発2両編成2駅という電車が和歌山駅から走りましたよ.何の変哲もない定期列車なので話題にならなかったみたいですが.

ただし,クハ222-2やサハ222-2はどうしていたのかは不明です.次は2022年2月22日に22時22分発,2番乗り場発のサハ222-2222(2010年2月現在は存在せず)を2号車に連結した電車が運転されないものでしょうか?
2010年02月26日 23:45
梅ノ辻剣心 さん こんばんは。コメントありがとうございます。

和歌山線(和歌山22:22発/平日→和歌山市)という列車が確かにありますね。この機会にそんな普段見過ごしてしまいそうな列車に注目してみたというのも、面白いと思います。そういう私は2月22日には、結局なんにもしませんでした(苦笑)
当地には223系で222-2を名乗る車両もありますが、次の2並びのころにはどうなっているでしょうか。

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