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zoom RSS おかえり! ハチロク

<<   作成日時 : 2009/05/25 21:15   >>

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人吉から肥薩線「山線」を登ること40分、同線最高所に位置する矢岳駅に隣接して人吉市SL展示館がある。
〔SL人吉〕を牽引する「ハチロク」こと8620形蒸気機関車は貨物用9600形とともに昭和初期の代表的な蒸気機関車だった。後期はローカル線を中心に活躍し、その最後を湯前線で勤めた58654号機は1975年の廃車後ここ矢岳に運ばれ、地元ボランティアの手でD51 170とともに大切に屋内保管されてきた。
JR発足後の1987年、このハチロクがJR九州の復活SLに抜擢された。小倉工場で復活整備した同機は1988年8月よりSL〔あそBOY〕として華々しく再スタートを切る。そこから運転終了(2005年)までの経緯はここでは省略するが、老朽化著しく再廃車の危機が伝えられた同機も奇跡的に再復活が決定。台枠新製、ボイラ修繕などを経て、2008年12月に火入れ式を迎えた(この間も車籍は残っていた)。

58654

58654

  • 肥薩線 西人吉←人吉 2009-5

構内にSLの帰郷を迎える横断幕も張られた人吉駅。駅前で自転車を借り、ポイントとアングルを確認しながら渡(わたり)駅近くの球磨川第二橋梁へ向かった。ここは球磨川下り・清流コースの着地および急流コースの出発地で、これから夏にかけて川下りの船でにぎわうことだろう。
沿線の山肌はすでに初夏の装い。それをバックに鉄橋を渡る列車は思いのほか速かった。実はここではじめて動く同機を見ることになったのだが、ほぼ新製に近いとはいえJRの現役最高齢車であることを感じさせない。
帰りは西人吉近くにした。稲田に撒かれたレンゲが花開き、のどかな光景。列車接近につれ撮影者も集まり、それぞれの構図で待ち構える。付近には撮影名所の桜並木もあり、以前の〔SL人吉号〕運転時や春先の試運転も賑わったそうだ。午後になると増えた雲が露出を迷わせ気を揉んだが、通過直前にうまく日差しが回復。艶やかに黒く光るハチロクはうすい黒煙と3両の客車を牽いて、軽やかに通過していった。

オハ50 701

オハ50 701


オハフ50 701

オハフ50 701

  • 肥薩線 西人吉←人吉 2009-5
  • D700, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • ISO200, 1/100, f10, PL (いずれも)

〔SL人吉〕で人吉を訪れた乗客は、転車台のSLや機関庫を存分に眺めるにしろ市内を観光するにしろ、あるいはKUMAに乗るにしても、そのまま同列車で熊本まで戻ることができる。この日泊った人吉の宿でも当然SLの話が出てくるので、「(客の数も)増えたんじゃないですか?」と聞いたら「泊まる人は、まだですね……」という答えが返ってきた。地域全体でどう客を集め留めていくかが今後の課題と言えそうだ。

翌朝、山線越えの「ふつうの」普通列車は矢岳で5分ほどの停車時間ができ、その間に展示館に寄ってみた。D51が静かにたたずむ隣、ハチロクの乗っていたレールは現在もそのまま空けられている。

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コメント(16件)

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待ってました!SL人吉号の登場ですね♪
いつもながら、ビシッと決まったサイドビュー、お見事です!
SL人吉号、SLとおそろいのような黒い塗装に金色がとても美しい客車ですね。86の文字があしらわれたさくら?型のマークがステキですし♪
たしかに私も1日で肥薩線を抜けました。もっと日数が取れればくま川鉄道にいき、途中泊したかったのですが。
宮本さんも自転車を活用されるのですね。自転車は機動的で撮影に便利ですものね。私も気候のいい頃は、年甲斐もなく駅のレンタサイクルを借りて走り回ったりします。
さくらねこ
URL
2009/05/26 01:34
おはようございます。

SL人吉号、蒸気機関車も客車も素敵ですね。
本当に客車はSLにあう渋い色で、美しいです。
レンゲが咲くそばを走るのもいいですね。


URL
2009/05/26 06:40
こんにちは。
今、私が見たい日本の鉄道風景のひとつを早速UPしていただきありがとうございます。期待以上の出来栄えで何度も見てしまいました。
ハチロク2度目の復活とても輝いていますね。やはりJR九州期待を裏切りません。一度目は同じ時期に北海道でもC623号機が復活し多くの鉄道ファンが虜になってしまいました。今は苗穂工場でその巨体を休ませていますが復活運転の8年間もすでに伝説?のひとつとして語り継がれています。その時代に体験した事は今では貴重な財産です。
とても九州までは行けませんがこれからのハチロクの活躍を北海道から期待しています。
小さな鉄道博物館
2009/05/26 12:52
こんばんは。
SL人吉号、お待ちしていました。可愛い色のレンゲが咲く沿線を走る復活ハチロク、なんて素敵な晴れ姿なのでしょうか。春色の背景のサイドビューに見とれてしまいました。
客車も改装されたものなのですよね。外観は渋く落ち着いたデザインですね。内装は木の温もりを感じるデザインのようですね。
列車に乗る楽しみだけでなく、目的地での楽しみもないと、なかなか人を呼ぶのは難しいのですね。
両方が揃って地域が賑わうといいなと思います。
水無月
URL
2009/05/27 00:11
こんばんは。
私も九州まで撮影に行けないものにとって綺麗になったハチロクと客車を見事に捕えていただき、こちらにも臨場感が伝わって来るようです。相変わらず
見事な風景とSLの組み合わせは絵になりますね。私なら3両の客車をサイドで追うのは至難の業ですが
宮本さんなら朝飯前と言ったところでしょうね。
nobu
URL
2009/05/27 22:08
さくらねこさん こんばんは。

たいへんお待たせいたしました。復活ハチロクはぜひ撮りたかった被写体で、まずはこうして形態を残せて良かったと思っているところですが、お褒めも頂きありがとうございます。

撮影場所へたどりつく最終手段は徒歩が圧倒的ですが(笑)、自転車も使えると行動範囲が一気に広がります。このあと前エントリのくま川鉄道まで足を伸ばして(笑)、さすがに疲れましたが温泉に入ってゆっくりと休めました。
宮本康宏
2009/05/28 22:00
静さん こんばんは。

このハチロクは前回〔あそBOY〕を結局見に行けなかっただけに、ぜひ撮りたかった車両です。ちょうどレンゲの咲く場所があって、そこを軽やかに走る光景を収めることが出来ました。
黒光りする大正生まれの蒸気機関車に渋い色の客車。ほれぼれする光景でした。ほんとうにどれも撮るのも良いし乗ってもみたい車両ばかりです。
宮本康宏
2009/05/28 22:01
小さな鉄道博物館さん こんばんは。

ずいぶんとご期待いただいたご様子、それに応えることもなんとかできたようで、安堵もしております。復活にあわせ再装なった50系も美しく仕上がり、撮るのも乗るのも期待を裏切らない出来映えになっていると思います。

北海道はいま2両のC11が活躍していますが、やはり伝説はC62 3号機。その時代を体験されたことはうらやましくも思い、なんだかんだで一度も見に行くことはなく残念な思いがあります。いつかまた本線を走る日が来ることを、待ち望むところです。
宮本康宏
2009/05/28 22:02
水無月さん こんばんは。

お待たせいたしました……という私も復活の日を待ちに待ったひとりでした。豊肥線での時代はそのうちそのうちと考えるうちに引退してしまったので。春色の風景のなか快走するハチロク、お楽しみいただけてなによりです。
そして客車は窓から少し見えるとおり、〔あそBOY〕時代よりさらに木の質感を取り入れた作りになっているそうで、渋い色の外装とあわせて鉄道ロマンを感じます。
これで肥薩線100周年を前に役者が揃ったわけで、舞台をうまく盛り上げて地域の活性化につながっていくといいなと思います。
宮本康宏
2009/05/28 22:05
nobuさん こんばんは。

今回九州行きの目的のひとつが、再復活なったハチロクの姿を捉えることでした。なので、春らしい光景とともにこうして残せたことに安堵と喜びを感じます(やはり一日一回のチャンスでは緊張感が走りますので)が、そこに臨場感も感じていただけて幸いに思います。
宮本康宏
2009/05/28 22:06
こんばんは〜

そうそう、ハチロクもついに復活したんでしたよね。
台枠などの問題もあって運行休止になってしまった同機、それを見事に復活させたところがスゴイのひと言です。
蒸機の運行は保守はもちろん、多大な経費もかかることから収益をあげるのが大変だと聞いたことがあるのですが、ほぼ新製に近い状態にもかかわらずそれを復活させた心意気を感じられずにはいられません。
今では蒸機といえばイベント列車ではありますが、地域の活性化に役立ってくれるといいですね。
加藤 勝
URL
2009/05/29 00:55
はじめまして。
北海道の恵庭に住む特急北斗と申します。

ファン誌は毎月必ず見ているのですが、宮本さまのサイドビューによる作品、いつ拝見しても素晴らしいと思うばかりです。
最近では貴ブログも拝見させて頂くこともありまして楽しませて頂いております。
最近になってこういった撮り方も挑戦してみるのですがなかなか容易に出来なくて、レベルの高さをひしひしと感じております。

さて、九州のハチロクが復活してまた走行区間沿線の活気は溢れたものになったのではないでしょうか。
ハチロクも客車で使用されている50系も貴重でありながら見違えるように綺麗になりましたね。
こういったサイドビューの写真だと、テンダー式独特の迫力が出ていて良いですね。

こちらもC11が活躍中なので、こちらも出来る限り各地で活躍する姿を記録していきたいものです。
特急北斗
URL
2009/05/31 08:47
加藤さん こんばんは。

台枠の不具合、とくに負荷の大きな機関車にとっては車両生命にかかわる致命傷ですから、一時期は存続が危ぶまれましたね。除籍せずに残っていたことに、ファンも含めて一縷の望みを託したことですが、まさに奇跡の復活を遂げ、その流麗な姿を三たび見せてくれることになりました。
それだけでも嬉しくなってここまで足を運んだわけですが、ほかにもなかなか見どころの多い路線だと再発見したところです。SLをはじめとした様々な車両が注目を集め、そして地域の活性化に繋がってくれればと思います。
宮本康宏
2009/05/31 21:50
特急北斗さん こんばんは。ご訪問ありがとうございます。
いつもRF誌での拙作をご覧頂き、こちらもありがとうございます。自分でも「ようやるわ」と言いたくなるほどの傾倒ぶりですが、ご高評まで頂いて…いやいやそんな大層なレベルではございません…。

さて九州の復活ハチロクですが、復活を待ち望まれただけあって席の売れ行きも好調、さらに〔はやとの風〕に続き〔いさぶろう・しんぺい〕も3両目の増備が決まるなど、SLをきっかけに肥薩線全体にさらに注目が集まっているようです。
北海道のC11形2両も各地で活躍している様子ですね。かわいらしくも力強いタンク形機関車もまた魅力的です。どんどん記録に残していってください。私も機会が会えば足を運んでその姿を目に留めておきたいと思います。
宮本康宏
2009/05/31 21:58
ふたたびこんばんわ☆
身近な駅に保存車両があるのに気がつき(今まで知らなかった(汗))、撮りに行ってきてアップしました。ヨ8000、車掌車だとか。。。今でも特大貨物に車掌車が連結されると聞きましたが、この車両はまだ現役で走ってるのでしょうか。記事と関係ないコメントですみません。
さくらねこ
URL
2009/06/01 01:15
さくらねこさん またまたこんばんは。

そういえば、車掌車(現役はヨ8000のみ)が走る姿もなかなか見られなくなりました。一時期はJR貨物が行う甲種車両輸送の控車代わりに使っていましたが、それも最近はほとんど無くなり、仰るとおり変圧器輸送といったごく特殊なケースに絞られているようです。
そんなヨ8000ですが、ごく一時期には貨物列車のなんと先頭に立ったこともあったんですよ。
宮本康宏
2009/06/01 22:37

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