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zoom RSS 丸窓之夢

<<   作成日時 : 2009/04/20 23:15   >>

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長野新幹線・しなの鉄道(もと信越本線)の上田駅から「信州の鎌倉」別所温泉へ向かう上田電鉄。20分ほど走ると広がる田園風景は、秋には黄金色に染まる米どころ。下之郷(しものごう)駅近くで線路は90度のカーブを切っていて、同駅に進入する上下列車を一画面に収めることも可能だ。春まだ浅い3月に当地を訪れたのは、期間限定だった しなの鉄道国鉄色169系の記録にあわせ、実りの時期だとかえって隠れやすい足回りを「抜く」目的もあった。

東急電鉄の7200系は、7000系につづくオールステンレスカー第2弾。水平・垂直双方に「く」の字形状をつけた前頭部は「ダイヤモンドカット」と呼ばれた。最近のステンレス車両で丸みを帯びた前面は普通鋼あるいはFRPで形成されていることがほとんどで、加工しにくいステンレスのみでのデザインは珍しい。それ以降の東急車が実用最優先の完全切妻になっただけに、強く印象に残る。
車両長18mと中型車に属する同系は主に目蒲線や大井町線で活躍していたが、8両全車が運転台つきという細切れ編成で東横急行に使われたこともある。そんな運用が許される時代もあった。

画像

クハ7553

  • 上田電鉄 中塩田←下之郷 2009-3
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/200, f5.6

ステンレス車両の導入をはやくから進めていた東急は、世代交代で余剰となった旧車両を全国各地の私鉄へ譲渡している。7000系も5社へ渡ったし、それ以前でも軽量な5000系(前代)は軌道の弱い地方私鉄の近代化にちょうどよかった。7200系は1993年から上田交通(当時)、2000年には豊橋鉄道へ転出(→1800系)。上田交通ではそれまでの5000系を駆逐し冷房化を果たしたが、2008年には後続の1000系によって追われる身となってしまった。 画像
そのなかで引き続き残る2編成は車体をクリームと藍に塗り、一部の窓を楕円形に飾っている。これはその昔、モハ5250形が円形の戸袋窓を持つことから「丸窓電車」の愛称で親しまれたことに由来し、その名も「まるまどりーむ号」という。戸袋窓を丸くする意匠は大正〜昭和初期の電車によく見られたそうだが、2005年に廃止された名鉄揖斐線のモ510形もそんな車両だった。
1986年に引退した初代丸窓電車のモハ5251・5252は別所温泉駅近くに保存され、すぐ脇の本線を走る「まるまどりーむ号」や新型車「自然とともだち号」を見守っている。



■「実車版・まさがいちがし」(4/6) 3両の 相違点 (画像から容易に確認できる箇所に限ります)

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「鉄道ファン」2009年6月号(通巻578号)に、特集関連記事「東京圏・地下鉄相直区間の全終端駅探訪」を掲載しました(4/21発売)
「レイル・マガジン」309号(2009-6)で、鉄道ホビダス「今日の一枚」 20,000枚目となった作品が、「今月の一枚」として掲載されます (4/21発売)
鉄道タイムズby駅探で、「さよならブルートレイン大賞」写真部門に入選した作品が、「ノスタルジックトレイン」(芸文社)第1号(2009年春)に掲載されています(発売中)

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コメント(6件)

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おはようございます。

信州・上田には義兄 (姉の旦那様) がいますので、何度か訪れたことがあります。
最初に行ったのはずいぶん前 (1988年) ですが、その時に上田電鉄の電車に乗って別所温泉へ行きました。
その時に初代丸窓電車は見ましたが、乗ったのは (当然ですが) こんな丸窓のある電車ではありませんでした。
今も丸窓で走っているなんて可愛いですね。
また行くことがあったら見てみたいです。

URL
2009/04/21 06:07
こんばんは。

毎回全国鉄道雑誌に紹介されて凄いですね。これからは構図や表現力などを参考にさせていただきたいと思います。いつも芸術性の高い写真を撮り続ける宮本さんに脱帽です。

丸窓まだ残っているのですね。やはり車両の一部にこの様な所がある自体、温かみを感じます。また世代交代でも大事に使い続ける鉄道会社も素敵ですね。
小さな鉄道博物館
2009/04/21 18:37
楕円形の窓、ノスタルジックですね。なんだか鏡のようで、窓の向こうの世界に吸い込まれていくような感じになります。そうそう、呉線で乗った快速「瀬戸内マリンビュー」は船の窓のようなまんまるの窓でした。
足回りを抜くために・・・冬は草木の緑がなくすっきりと見渡せますものね。滝の写真を撮りに行く時、新緑の頃も趣きがありますが、冬は木立が枯れて見晴らしがよく滝の全景が撮れるので、おんなじですね。
間違い探しの回答ありがとうございます。わかったのは2・3・5かな。1と4は気がつきませんでした。
今日の1枚、早速雑誌でも拝見しました!WEBでもステキでしたけど、大きく印刷されるとさらに迫力ですね!すばらしいです!!!
さくらねこ
URL
2009/04/21 22:28
静さん こんばんは。

この線にも乗られたことがあるのですね。1988年というと、ご子息と東京経由で出かけたときのことでしょうか。丸窓が引退して、通称「青ガエル」5000系になったあとですね。この電車も各地で使われていました。
「まるまどりーむ」の2編成はしばらく残るようですので、次回お寄りの際には乗れると良いですね。中も木目調で落ち着いた感じでした。
宮本康宏
2009/04/22 23:39
小さな鉄道博物館さん こんばんは。

ありがとうございます。いつも撮影後に「難しいなあ……」とつぶやくことが多いのですが、そんなこんなでなんとか撮れたものも多い写真を参考にしていただけるとは光栄に思います。

ステンレス車というと無機質な感じがありますが、こうした装飾があるだけで優しさを感じるものですね。しばらくは残りそうで、大事に使っていって欲しいと思います。
宮本康宏
2009/04/22 23:40
さくらねこさん こんばんは。

丸い窓はホントに鏡みたいですね。吸い込まれる感じも確かにします。
「瀬戸内マリンビュー」にも確かに船窓をイメージした丸窓がありますね。しばらく呉線に寄っていないので、近いうちに見に行きたいと思います。

RM誌もご覧頂きありがとうございます。私自身も大伸ししたことでいろいろ見えてくるところもあって、そしてもちろん感慨深いものでした。
宮本康宏
2009/04/22 23:41

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