実車版・まさがいちがし

一見おなじように見える通勤電車にも、実は個性というか小さな特徴がある。試作車、あるいは先行製作車といった区分で番号分けされるものはもとより、製造時期によっても微妙な差異が生じることは決して珍しくなく、それはときに間違い探しの題材にもしたくなるくらいで。

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クハ209-511


JR東日本が新通勤形として京浜東北線に投入した901系(→209系900番台)・209系。そのマイナーチェンジ車が、1998年に登場した500番台である。この車両は「黄色い電車」中央・総武緩行線の103系・201系を淘汰するため製造された。
JR東日本の通勤形として初の拡幅車体は、近郊形ながら4扉となったE217系の設計も色濃く反映されている。0番台でのコンセプトでもあった「寿命半分・価格半分・重量半分」の追求からは少し引いた形で、「走ルンです」と揶揄されもした0番台と同じ系列とは思えないほどの変貌といえる。実際、いま淘汰されつつある0番台(とくに初期車)と異なり、500番台とE217系は制御機器の更新を受けて第一線での活躍を続けていく。

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クハE231-901


500番台と時を同じくして、新世代の通勤車両の姿を探る950番台1編成が登場した。実際のところ、500番台は次世代車の開発がまだ終わっていない時点で103系の置き換えが急務になって、「つなぎ」として作られたものだった。外見こそ似ているものの、モーターやインバータの刷新、車両制御の根幹をなす総合車両情報システム(TIMS)の採用など新機軸が盛り込まれ、中身はまったくの別物といってもよい。
2年間にわたる実車試験の成果を反映し、通勤形と近郊形を融合したのが、いま首都圏で主力のE231系である。量産車の登場にあわせて、950番台は系列を移動してE231系900番台となった。

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クハE231-12

  • 中央本線 飯田橋←市ヶ谷 2008-7 (3枚とも)
  • D200, AF-S VR Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • RF2009-04-040(209-500), 041(E231-900)

そんなわけで中央・総武緩行線には3種類の車両が走るわけだが、一般乗客にとってはどれも一緒に思うだろう。違いを感じるとすれば6扉車の有無くらいだろうか(このため209系の運用は分離されている)。趣味者にとっても、よくよく観察しなければその差異を見分けるのは難しい。とくにE231-900番台に至っては、209系とE231系量産車それぞれに似ているところが混乱に輪をかけていて……。


こたえ (2009年時点)

この記事へのコメント

2009年04月09日 00:40
ほんと、まるでおんなじですね
んー・・・まちがいさがし、まちがいさがし、、、と、ついクイズ感覚で真剣になる・・・(笑)

1枚目は、一番前の扉(運転席の?)が、黄色くないですね
3枚目は、JRの文字がない
車輌真ん中あたり左の足回りが、1枚目と3枚目には空いているようなくらい部分があるけど、2枚目にはそれがないような。。。?っていうか、台車部分はどれも少しずつ違うんですね
2009年04月09日 00:54
こんばんは~

首都圏の電車って形式や番台が多く、私はなかなか覚えられません(笑)。
そこに輪をかけて似たような外見となるともう…
これは確かに間違い探しですね(笑)。

それにしても最近は試作車ってあまり聞かなくなってきたような気がします。
900番台がもつ独特の顔つきだったりオーラはなんとも言えない魅力が感じられてしまうのですが…。
2009年04月10日 17:34
こんにちは。

「まさがいちがし」←普通に「まちがいさがし」と読んでしまいました。思い込みは恐ろしいです(笑)。
209系、RF4月号の特集でも取り上げられていた車両ですね。私も首都圏の電車は身近ではないために、どれも同じに見えて、本当に覚えられません。でも日常的に利用していれば(特に鉄に関心があれば)見分けられるものなのでしょうね。私が中央線で唯一分かるのはオレンジの201系で、それも今年限りとか…。
900番台というのは、試作機に付けられる番号として共通なのでしょうか?分からないことだらけで、お恥ずかしいです。
2009年04月11日 01:28
さくらねこさん こんばんは。

おっ、なかなかいいところを観察されてますね。あまりにも似ているので、ふつう間違い探しといったらイラストで2枚を比べるものですが、特別に3枚の写真を比較ということで(笑)
正解(?)は近日公開いたしますのでお待ち下さい。
2009年04月11日 01:34
加藤さん こんばんは。

私もE231系近郊形の、形式ごとの番台区分はさっぱりですね(笑) それとキハ40が北海道だけでこんなにバリエーションがあるのか、と先日の図鑑を拝見して思ったものです。いつか全車種を撮影、さらには全JRを制覇したいものです。
試作車、たしかに最近では少なくなりましたね。車両の技術が成熟していることを示しているのではないかと思います。それでも北海道ではキハ281・283系(711・781系・キハ183系)、DF200にEH500(+ED75 501)と顔ぶれが豊富ですね。
2009年04月11日 01:36
水無月さん こんばんは。
……そうです、「ち」と「さ」も間違いなのです! (笑)

黄色に続いてオレンジの電車が間もなく去り、都心部の通勤電車はみなステンレス車になってしまいます。御茶ノ水駅の中央・総武・丸ノ内線が行き交う有名なアングルは今も変わりませんが、車両はみんな銀色になってしまいました。

900番台(9000番台)は試作車両として国鉄時代からよく使われる番台区分です。試験要素が強く仕様が異なるので分けることが多いですね。格好があからさまに違う(DF200,EH500)ものからほとんど量産車なみ(このE231やキハ281・283系)もの、試作だけで量産されなかったものまで、姿もいろいろです。
はかせ
2014年09月08日 17:46
他にE231の後期型があります
車外スピーカーの準備工事がされてます
はかせ
2014年09月08日 17:51
あと最近209-500のシングルアーム車も登場しました。
まあ先頭車は変わらないですけど
はかせ
2014年09月08日 18:03
Nゲージの中央総武緩行線E231も後期型をモデルにしています。
2014年09月14日 00:01
はかせ さん コメントありがとうございます。

ここでは中央総武緩行線のなかで主要・特徴的な3種の先頭車について取り上げてみたもので、それ以外の車両に目を向けても、後期増備車の違いとか209系500番台のパンタグラフ…といった、細かい差を見つけるのも楽しいものです。
模型の世界でもいまでは特定系列の何次車・何号車であるかはもちろん、いつの姿かまで造り分けて再現していたりしますから、かつてM車とT車のボディが全く同じだったとか、場合によってはTをMの製品で代用する、なんてことが当たり前だった頃を知るものとしては隔世の感があります。
Discover_East
2015年07月05日 22:33
E231と209の簡単な見分け方は窓ガラスなんですね~
E231は緑がかった色で、209は黒っぽい色なんです
2015年07月07日 01:04
Discover_East さんこんばんは。

中央総武緩行線に走る209系とE231系を見分けるのに一番手っ取り早いのは窓の色、それと正面顔の色なわけですが、209系のふりをして6扉車が紛れ込んでいたり、最近では緑窓なのに6扉がなく液晶画面がついていたり、となかなか油断なりません。遠くない時期に世代交代もありそうな雰囲気で、いまのうちに全面改訂版をつくり直しておきたいところですね。

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