踏切注意

画像黄色い菱形に、煙を吐く汽車のシルエット。前方に踏切があることを示す道路標識は、そのものの虎縞警報機・遮断機と並んで、踏切の情景には欠かせない存在だ。
蒸気機関車というものは鉄道のシンボルとして間違いのない存在だけれど、日本の鉄道路線から本当の意味での蒸機牽引列車が消えて久しく、なのに標識だけ汽車が走っているのはおかしい……と、電車をモチーフとした新しいデザインが1986年に制定された。
もっとも、違和感があるのは「汽車」に限った話ではない。道路標識に出てくる車をよく見ると、どれもクラシックカー並みの古典的なスタイルばかりだが。この汽車にしたって、戦前のいわゆる「B6」スタイルだよな…… (真岡鐵道 天矢場-茂木 2005-11)


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警戒標識 (踏切あり)

  • 久留里線 横田-東横田 2008-9
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/250, f5.6

画像久留里線を横断するここの踏切は、上方に大きな四角い案内板を掲げ、「踏切」と丁寧に書いてある。運転免許を持つ人なら踏切でどうしなければならないかわかるはずだし、また踏切を見落とすことなどありえない。なのにそんな看板が存在するということは……。ちなみにこれは菱形でなく、文字も追加されているから、厳密な意味での警戒標識ではないが、本当の標識はちゃんと手前に菱形で設置されている。




……というのが4月1日ならではのネタでございますが、そこで終わるのもなんなので、ではこれに一番近い車両はと考えてみることにした。パンタグラフがついている電車で、ドアが両端に寄っていて、単行の運転ができて、二段サッシでもなく……となると、現役車両においてこれはかなり近いと思うが、どうだろう。

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HK100-3

  • 北越急行ほくほく線 犀潟←くびき 2009-2
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/200, f9

ほくほく線は六日町~犀潟(さいがた)を結び、越後湯沢から直江津までのショートカットを形成する。地図を見るとよくわかるが、定規で引いたような一直線の路線だ。その途中、鍋立山(なべたちやま)トンネルの掘削は世界にもその名を知られる難工事だったが、21年もの歳月を経て貫通した同トンネルの完成によって工事が進み、1997年に第三セクター北越急行の路線として開業した。
当初から北陸連絡の特急が高速で走れる軌道を整備しており、実際に特急〔はくたか〕は最高160km/hというスピードを誇る。そしてウサギの「ほっくん」を掲げる普通電車HK100形も高速かつ高加速性能をもって、迫るタカから脱兎のごとく次駅まで逃げ切るのである。トンネルが多く車窓を楽しめる区間が短いが、それを逆手に取って車内天井に映像を投影する設備を備えた「ゆめぞら」も登場した。

鉄道公団建設の新規ローカル線は、ほとんどが高架とトンネルで構成されており、同線も例外ではない。自社線内に踏切は、JR線に並行するたった2ヶ所しかないんですけどね……。

この記事へのコメント

2009年04月01日 23:56
踏切が汽車の標識、、、たしかにもう時代錯誤ですよねぇ。そうそう、車内アナウンスで「網棚」というのも、実体とかけ離れてますね。でも、そんなところに鉄道の基本?が残っているのも、おもしろいです。
そして、、、先日の能登に引き続きですが、3月に北陸本線へいったときにいろいろ撮ったものがありいつアップしようかと思っていた「スノーラビット」と「ゆめぞら」がありました。あらまた宮本さんと恐れ多くも同じ路線???「はくたか」時速160km、在来線最速とかなのは、線路が直線なのが大きいんですね。
ゆめぞら、とまっていただけだったので外から一生懸命のぞいてたのですが(笑)、一度乗って映像を見て見たいものです
2009年04月02日 05:21
おはようございます。

踏切の標識って意識してなかったのですが、汽車のデザインが残っているんですね。
確かに電車のデザインの方があっていますが、電化してないところはどうなるんでしょう?

この電車のデザインに似た車両を探すところがスゴイですね!
2009年04月03日 01:39
さくらねこさん こんばんは。

汽車の踏切標識は、さすがに都市近郊では減ってきたようですが、ローカル区間では所々で見られるようです。
この前夜に「ゆめぞらII」に乗ったんですけれど(平日夜なので上映は無し)、装置がけっこうでかくて、大荷物が網棚…でなく荷棚に載せられないという問題もあったりするのです(笑)
2009年04月03日 01:46
静さん こんばんは。

最近なかなか見つからない汽車の踏切標識ですが、たまに見ると丸形ポストと同じく懐かしい気持ちになりますね。
この久留里線は非電化つまりディーゼル車なので、じつはここでも合ってないんですが(笑) 場所によっては、この車両からパンタグラフを削ったものを標識としていることもあります。

さて今回のはまあネタという感じですが、そもそも単行で走れる電車という時点で選択肢が一気に狭まります。路面電車にはありますが、それだと踏切と似合わないし、あとはイメージに近いのをと(笑) 今回もほんとうは単行で走るところを撮れればと思ったところですが。
小さな鉄道博物館
2009年04月03日 06:03
おはようございます。

踏み切り看板とは実にいい所?に目を付けましたね。2006年4月に廃止された、ふるさと銀河線沿線には多彩な看板がありました。
汽車・電車・パンタ?を外した気動車そして銀河線を走るCR車をデザインした看板が2種類あって足寄手前にあった一箇所は素晴らしい色使いのCR車が描かれていて何度も撮影しました。運転手さんも走行中は看板は逆向きなので見た事がなく驚いていました。いまでもなぜ一箇所しかなかったのが不思議です。
2009年04月03日 19:17
こんばんは。

汽車の標識は見かけなくなりましたね。そもそも
汽車という言葉自体が馴染みが無くなりました。
踏切を渡る際は警報遮断機しか目配りしませんしね。標識のイラストは汽車・電車に限らずユーモ
ラスなものなど探せば色々在りそうですよね。特
に地方ならなおさらでしょうね。

2009年04月03日 23:23
こちらにも、こんばんは。飛び飛びコメントですみません。

汽車の標識、北海道ではまだ見かけますが、さすがに少なくなりました。
岩見沢から苫小牧への室蘭線には、ところどころ残っていて、見かけると嬉しくて、つい撮影してしまいます。
それ以外は、すべて電車のデザインかと思っていたらパンタを外した気動車というのもあるのですね。
これから踏み切りを渡る時は、ついつい標識に目を凝らしてしまいそうです。
お知らせしようと思っていたのですが、以前にご紹介くださった貨物列車のフォトギャラリー、投稿しましたところ何と採用されまして、先日オレンジカードが送られてきてビックリ。これは4月1日ネタではありません(笑)。
2009年04月06日 22:46
小さな鉄道博物館さん こんばんは。

踏切の標識や看板は列車に乗っているだけではなかなか気づきにくいところ。汽車の看板はすこしずつ数を減らしつつあり、いつの間にか貴重品になるのかもしれません。
ふるさと銀河線には、いろいろな看板があったのですね。私はこの路線を一度だけ通って、なんだか特徴のない路線だなと思ってしまいました。反省しております(苦笑)
2009年04月06日 22:46
nobuさん こんばんは。

汽車の踏切標識はたしかに少なくなりましたが、まだ幹線でも残っているところはあるようです。
標識ではありませんが、とくに子供向け?に注意を喚起する看板はなかなかユーモラスなのもありまして、山形・秋田新幹線には〔つばさ〕〔こまち〕車両の画、そのほか赤目と牙をむいて襲ってくる(笑)電車とか……
2009年04月06日 22:49
水無月さん こんばんは。

汽車の標識に電車が加わってもう20年以上経っているのですが、天下の大動脈、東海道・山陽本線でもまだ汽車の標識がありました。私もついレンズを向けてしまい(笑)

そうそう、貨物時刻表拝見いたしました。おめでとうございます。

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