White Arrows

最近のエントリは季節感がなさ過ぎるようなので、このあたりで寒い画でも……ということで、冬といえばやはり北海道から。

函館本線の札幌~旭川間は、現在〔スーパーカムイ〕が30分間隔で走る、道内でも重要な区間のひとつ。高速バス「あさひかわ号」「いわみざわ号」との競争がはげしいところだが、冬期間のバスは所要時間を延ばしたダイヤを設定し、対するJR北海道は「冬こそJR」と安定輸送をアピールする。
かつてこの区間には711系が急行〔かむい〕で走り、とくに1往復は札幌~旭川間ノンストップ(小樽~札幌間普通列車)、表定速度85.5km/hという全国最速の急行〔さちかぜ〕だった。そんな中485系1500番台で登場(1975年)した特急〔いしかり〕も、1往復が直行ノンストップだった。当時、特急列車の停車駅はかなり絞られていたが、しかし途中無停車というケースは、1980年代に〔有明〕1往復の博多~熊本という例があったくらいだと思う。
のちに〔ホワイトアロー〕で無停車が復活するも、需要等の問題から次第に停車駅が増えていくいつものパターン。しかし1990年に登場した785系電車は〔スーパーホワイトアロー〕を名乗り、130km/hという最高速度と、VVVF制御と高出力モーターの優れた加速で、途中5駅の停車にもかかわらず、往時のノンストップ列車よりも速く両都市間を結んでいる。

画像

クハ784-1

  • 函館本線 岩見沢←峰延 2007-12
  • D200, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • ISO125, 1/250, f8

789系の〔スーパーカムイ1号〕に乗って岩見沢へ向かう。すでに広く知られる通り、〔スーパーカムイ〕は789系1000番台と785系での共通運用で、どちらなのかは来てみないとわからない。
札幌出発時は陽も柔く差し込んでいたが、夕張川を越え空知地方に入ったとたんに雪模様になった。前日、苗穂で〔北斗星〕はじめ各種列車を待ち受けていると、複々線の内側(千歳線)から来る列車と違って、外側(函館本線)から来るのは床下が白い。なるほど、そういうことなのか。しかし、この天候の違いはトラブルの種にもなる。高速走行中に雪塊が落ち、それがバラストを跳ね上げ窓を割る被害が相次いだため、高速走行車には窓にポリカーボネート板を貼り付けている。
普通電車に乗り換えて一駅、峰延(みねのぶ)から歩く。視界が開けるとそこは一面白の広野原。時折雪が強くなる中、それをものともせず上り〔スーパーカムイ〕が、"SWA"ロゴのまだ残る785系でやってきた。床下にこびりついた雪の塊が、当地の冬の厳しさを語る。

この記事へのコメント

2009年02月15日 22:07
こんばんは 宮本康宏さま。
こちらでは初めましてですね。
函館本線をカッ飛ぶ785系、見事なお写真ですね。
ワタシにはできない…(涙)
785系が走る北海道に住みつつも、住い周りは気動車天国。ご存知の通り283や261系と話題の車両に囲まれつつも、やはり“電車”に心をくすぐられるワタシ。なんせシングルアームパンタとの初対面は一昨年ですから(笑)
このスーパーカムイを拝見し、雪中驀進する電車たちに会いたくなりました。
2009年02月16日 01:24
大成の男さん こんばんは。ご訪問ありがとうございます。

サイドビューってヤツは、一度ポイントを決めると雪だろうがなんだろうが来たのをとにかく撮りまくる、という感が多々ありますが(しかも思いっきりトリミングしてるし…)、そんな写真をお褒めいただき光栄に存じます。いやいや、大成の男さんならすぐに会得できると思いますよ(笑)

広い北海道で電化区間は確かに限られていますから、大成の男さんにとってはシングルアームパンタも新鮮に映るんですね。私など毎日のように見ていますが(笑)、逆に白い風景が憧れの情景に思えてくるのです。
電車・気動車問わず、そんな雪の中を高速走行する姿は、やはり頼もしいですね。
小さな鉄道博物館
2009年02月16日 06:33
おはようございます。

私もシングルアームを見たのはつい最近です。(笑)話は聞いていましたがいざ写真を撮ると上空間がすっきりと見え驚きました。また暖かくなれば電化区間に行きたいですね。
道内にいる私より宮本さんの方が多くこの列車を撮影しているかもしれません。おかげで改めて785系サイドビューをじっくり拝見出来ました。

最近は近場の十勝鉄道でコンテナ列車を狙っていますが先日長年通っていて積雪後すぐのD5606によるラッセルシーンを目の当たりに撮影する事が出来ました。そろそろ最近ラッコの「くぅちゃん」で有名になった釧路に行きたいです。
2009年02月16日 16:45
こんにちは。

撮影にするときは、基本的には来る列車全て撮影するのですが、函館本線ではスーパーカムイが短い間隔で往来して、鉄道写真修行中のくせに785系がやって来るとつい「こっちはいいかぁ…」などと思ってしまいます。
正面から見るより、サイドビューでみる785系は、スマートな印象がありますね。789系より窓も大きく車窓からの眺めは良さそうですね。
そして785系は、私にはやっぱりホワイト・アローという名前が今でもしっくりきます。雪景色の中で見ると、なおの事。
781系ライラックが走っていた頃は、ホワイト・アローを選んで乗っていたのに、時代と共に列車への気持ちも変わるんだな~と不思議な気持ちです。
2009年02月16日 23:03
これって、結構雪降ってるんですよねぇ?
雪の粒が流れて写ってますもの!
足回りに雪がこびりついてるのがわかります
そんな中、クリアにびしっとサイドビュー♪

冬期間のバスは所要時間を延ばしたダイヤとは、雪の深い地ならではですね
こちらは今日から急に冷えてきて、今夜から明日は近畿各地で雪の予報です

さて、昨日、初めて本線を走る蒸気機関車を見に行ってきました!
SL北びわこ号です
とりあえずアップしてみましたが、
いいですね~あの石炭の匂い&体に染みとおるような汽笛の響き♪
2009年02月17日 23:22
小さな鉄道博物館さん こんばんは。

以前は下枠交差パンタが北海道形の特徴で醍醐味でもありましたね。いっぽうの首都圏では大雪での輸送障害(着雪でパンタ降下が多発)に懲りて、JR・大手私鉄ともあっという間にシングルアームが多数派になりました。そういう意味では、711系までシングルに変わった姿もあまり違和感を覚えません。

十勝地方ではまだ雪も積もってラッセルシーンが見られるのですね。私は先日北陸へ行きましたが、全然雪がなくって……
2009年02月17日 23:25
水無月さん こんばんは。

このテの撮影をしていると、来る列車毎はもちろんのこと、連なった車両をできるだけ撮ろうとしますから、あっというまにメモリカードがいっぱいになってしまいますね。私も同じ系列がたくさん来すぎると「あー、もういいかぁ」と適当になりますが、そういうときに限って珍車が混じり撃沈、ということもしばしば(苦笑)

私はどちらかというと785系のほうが好みですし、「カムイ」より「ホワイトアロー」のほうがまだしっくり来る感じです。789系と比べてみると確かに窓も大きく、見晴らしが良さそうです。
2009年02月17日 23:35
さくらねこさん こんばんは。

このときは夕張(石狩)川の東側では曇り~雪模様で、降ったり止んだりの天気だったと記憶しています。帰りは岩見沢から高速バスでしたが、やはり夕張川を越えると晴れた(笑) 785系はちょうど降りしきる時間にやってきましたが、そんな画もお褒めいただきありがとうございます。

そしていよいよ、さくらねこさんもSL(本線走行)撮影開始ですね。いっぽう私の先週は千葉県の〔SL春さきどり号〕(D51 498に代わって門デフC57 180)でした。春さきどりというより、もう初夏さきどりで(笑)
2009年02月19日 22:23
こんばんは、そしてはじめまして。
いろんなとこでお名前伺っております。サイド流しお見事ですね~
いつも近くにいる存在なのですがサイド流しは何回か挑戦するもののどうも上手くいかず、そして場所も限られてくることからなかなかチャンスに恵まれないのが本当のところ。

それにしても行動力、フットワークの軽さにただただ感心するばかりです。

これからもたびたびお邪魔させていただきますね♪
2009年02月21日 11:16
ぞらさん こんにちは。ご訪問ありがとうございます。

最近いろんなところへ出没し…というか最近は暴走ぎみですが(笑)、そんな写真をお褒めいただき、ありがとうございます。
北海道はこちらから見るとやはり広くて、こういったポイントも見つけやすいほうですね。普通のアングルは諦めなければいけないのがネックかもしれませんが(苦笑)、またトライしてみてください。

その他撮影場所も津々浦々ですがその決定はかなり遅いほうで、直前まで唸りながらアレコレ考えることも多いんです。行って場所を決めてしまうと、ほとんど動かなくなりますが(笑)

これからもよろしくお願いします。

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