陽はまた昇る

EF64 1000番台・直流電気機関車は、高崎・上越線のEF58、貨物および補機を担当したEF15・16の置き換え用として投入された。信越線の貨物縮小に伴うEF62の代替機でもある。
中央本線方面で活躍する0番台とは様相がまったく異なる。長くなった車体の側面は国鉄機としては異例の前後非対称で、EF60のような明かり取り窓と「雪切り」を兼ねた巨大なルーバーが同居する。それで正面はきわめて堅実な「国鉄顔」で、ツララ切りのついたライトと窓上ヒサシ、ものものしいジャンパ線類も魅力的だ。一般色の地味な塗装も、同形式にあっては「山男」の出で立ちとして好ましく思う。「富士山風」のJRF新塗色も悪くないが。

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EF64 1028

  • 武蔵野線 東浦和←東川口 2009-1
  • D200, AF-S VR-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • ISO200, 1/160, f8

設計には国鉄電機の完成系ともいえるEF81の技術も反映され、外形寸法は同形式と非常に近い。EF81の交流機器を抜いて勾配区間の抑速制御を付加したものともいえるだろう。内外とも別形式にしておかしくない変化であるが、諸々の事情でEF64形の増備車となり、また国鉄の電気機関車としては最後の新製形式でもあった。
その機構を活かす上越線・伯備線が活躍の中心だが、かつて存在した青梅・南武線の石灰石輸送列車、現在も残る米軍横田基地向け燃料輸送列車の牽引機 (最近は変転しており、EF65→EH200を経て現在またEF65) として、私にはそこそこなじみのある機関車だった。

とはいえ一番の注目は、唯一の旅客列車仕業であるブルートレイン〔北陸〕の牽引だろう。
同列車は運転距離が短く、朝も早々に上野終着となるので、走行シーンをとらえるのが難しい。それに、最近のブルトレはEF81牽引区間が増えていく傾向にあったから、〔北陸〕にしても近々EF81に交代してしまうのでは、あるいは列車の設定そのものに……なんて思っていたところだった。

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EF64 1031

  • 高崎線 熊谷(タ)←籠原 2008-6
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/320, f4

話題の整理にと「鉄道ダイヤ情報」2009年2月号を買って、ページをめくっていったらこんな文章を見つけた。
(ダイヤ改正後、「あけぼの」は全区間EF81形青森車の牽引から、上野~長岡間はEF64形長岡車……)
さすがは公式情報に直接あたれる本だが、DJはこういう情報をサラッと流してくれるから油断ならない。前回改正で〔北斗星〕混成化や開放A寝台の残存を知ったのも同誌だった。ともあれ〔あけぼの〕にとっては、1997年以来ひさびさの直流機牽引復活というわけだ。ダイヤ的には、同列車の前身〔鳥海〕が1993年にEF81通しになって以来となる。
上り〔あけぼの〕は、高崎線では〔北陸〕の約30分後にやってくる。日の出前後の30分間は大きい! 撮影可能な季節・区間もぐっと増え、東海道・山陽路を失いますます寂しくなるブルトレにあって、わずかにでも明るい話題といえる。とはいえ来年以降にどうなるかわかったものでないし、すくなくとも上野口でのEF81ブルトレは来年度までとなるわけだが、日本海縦貫線での活躍が長く続くことを願う。

この記事へのコメント

2009年01月31日 00:32
こんばんは。ロクヨンセン+あけぼの ・・・ですか(^^;;;。これは、撮りたいですね。凄いですね。ただでさえ、早朝の高崎線は魅力一杯なのが、さらに、魅力up!楽しみですなぁ。
小さな鉄道博物館
2009年01月31日 06:33
おはようございます。

どうしても正面がちに撮影する関係でなかなか側面がどの様になっているか分からない場合が多いですが当ブログのおかげで国鉄時代に見たロクヨンをじっくり眺める事が出来ました。私は廃止や廃線になるから撮影に行くのではなく普段の記録を大切にしています。これからの記録を楽しみにしています。

さて先日の湿原号ポジ現像上がりライトボックスで確認終了しました。他の方が撮影したデジカメでは煙が白く感じましたがいい黒っぽい仕上がりで満足しています。茅沼では露出が厳しかったですがなんとか撮影できていて鶴は前回8羽と書きましたがなんと10羽もいて驚きました。(笑)
2009年01月31日 21:39
teruさん こんばんは。

EF65でないのがちょっと残念とはいえ、〔あけぼの〕はひさびさの青機牽引。これからは高崎線の時代でしょうか?(笑)

ともあれ、いつもの風景を大事に撮っていければと。
2009年01月31日 21:47
小さな鉄道博物館さん こんばんは。

湿原号の撮影結果もまずまずのようですね。10羽はボーナスが過ぎます(笑)

さて、EF64 1000番台といえばその非対称な側面も特徴ですが、そんなところもご堪能いただけたでしょうか。
最近はちょっとイベントづいていますが、普通・普段の姿も忘れずに撮影し、紹介して行ければと思います。
2009年02月01日 20:53
あ♪ このEF64、EF55で高崎に行った時に高崎機関車区で見ました!
関西ではみかけない塗装です
富士山風、、、なーるほど!
たしかにそう見えますね(笑)

パンタグラフがふたつ揚がっている横姿は
お仕事中!って雰囲気いっぱいでかっこいいです♪

高崎機関車区は、このEF64やブルーサンダーとかがたくさん並んでて目移りしましたよ~


2009年02月02日 15:18
こんにちは。
同じFE64 1000番台でも塗装の違いで、印象が違いますね。サイドビューだとよく分かります。
富士山風は貨物専用塗装?ですか?かっこいいですね。
でも…よくよく見ると側面?も違うんですね…と思ったら向きが違う?いえ、非対称的な側面と書いてありますし、こんがらがっています(汗)
見慣れていない機関車は、まずは自分なりに勉強しないとダメですね。
高崎線、楽しみな撮影対象が増えて嬉しいですね。
私はなかなかイベント列車は撮影に行けず、地元の撮影ばかりですが、初心者はそれでも楽しいと感じています。
2009年02月02日 22:36
さくらねこさん こんばんは。

パンタ2つをシャキッと上げた姿は凛々しいですね。隣にも同型機がついていますが、この列車は冬期間だけ重連になるそうです。

高崎区は保存機もですが、現役機もいろいろ目移りするのは確かですね。上越線でもEH200ブルーサンダーが運用開始とのことで、EF64もすこしずつ勢力を狭めていますが、負けずに頑張って欲しいものです。
2009年02月02日 22:40
水無月さん こんばんは。

この富士山塗りはJR貨物(高崎区)のオリジナル塗装ですね。旅客機は正調国鉄色で、〔あけぼの〕もこのスタイルになります。

さて、この2つの写真はおっしゃるとおり向きが違いまして、それぞれ左側面と右側面になります。こういう形態は非常に珍しいものですね。左右側面がまったく違う機関車もあり、調べていくとなかなか奥深いもので(笑)
2009年02月03日 00:22
こんばんは。

富士山風もなかなか似合っていますね。
側面狙いでぜひとも撮りたい機関車です。
武蔵野線は私もこの場所を利用します。
特に西浦和から府中方面に側面撮りが可能な
場所ご存じでしたら教えてくださいね。

私は現在、赤い機関車に夢中です。
この青い機関車も手に入れたいです。


2009年02月03日 08:05
おはようございます。

電気機関車はあまり見ないので、違いがよくわからないです。
あ、側面が違うと思ったら向きが違うんですか。
左右の側面がまったく違ったりしたら、ますますややこしいですね。
ホントに奥が深そうです。
2009年02月03日 22:04
nobuさん こんばんは。

この塗り分けを「富士山」と呼んでいいかよくわからないのですが、先日現地で誰かがそう言っていたような気がするので、私もそれにならうことにしました。塗り分け方としては、なかなかではないでしょうか。
武蔵野線はこの場所がアングル・アクセスともに良すぎて、他の場所を探そうという気がどうも起きません。といっても、いつまでもあるとは限らないし、それはそれで微妙な問題ともいえます。
2009年02月03日 22:06
静さん こんばんは。

この機関車は四国には入ってこないので(岡山には来ます)、お馴染みでない形かもしれませんね。
機関車というものはいろんな場所へ出向いては、いつの間にか向きが変わっていることもありまして(ただし、逆向きを許さない路線もあります)、そういう面でも奥深いと言えるかも知れません(笑)
2009年02月07日 00:29
こんばんは~

PCの不調でちょっとご無沙汰してしまいました。
さてさて、ロクヨンといえば「北陸」が注目を浴びるところですが、今春以降は「あけぼの」にも充当されるとは良いニュースですよね。
直流電機がブルトレから撤退…というよりブルトレそのものが廃止されていっている現状に私もロクヨンがブルトレを牽くのもあと僅かなんて思っていただけにビックリしてました。
また、ロクヨンセンの貨物機といえばこの更新色ですよね。
数年前、高崎区の前を通ったことがあって、ロクヨンセンがズラリと並ぶそのシーンに思わず目が釘付けになったことをよく覚えています。
2009年02月09日 23:28
加藤さん こんばんは。

そういえばEF66が任を解かれると、ブルトレの直流機は〔北陸〕だけになるところだったんですね。にしても、ロクヨンが直流機の最後になるとは、誰も予想してなかったのではないでしょうか。
ブルトレだけでなく夜行の衰退が続く中での、突然の運用増。どこまで続くか不透明な部分もありますが、〔あけぼの〕の先頭に立つ姿もしっかり記録しておきたいところです。

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