稲妻から流星へ

JR発足直後は好景気に支えられて貨物輸送も伸張、これに応える形でJR貨物から1990年に登場したのが出力6,000kWという国内最強の電気機関車EF200。開発が間に合わず、つなぎとしてEF66,EF81,ED79を追加製造したほどだった。
直流機EF200に対し交直流版のEF500も1両だけ試作された(1990年)が、輸送事情に見合わないなどの理由で量産化されず、2002年に廃形式になった。EF200も出力過剰や高コストという理由で増備を終了し、より経済的な汎用機EF210に移行。こちらは順調に数を増やしてEF65を置き換えつつある。

これをベースにした交直流機EF510は、新世代のEF81というべき汎用機関車。交流対応機を示す赤い車体は「レッドサンダー」の愛称がつけられて、日本海縦貫線、主に大阪~新潟間で活躍している。「く」の字を車体内側に向けたシングルアームパンタは、交流区間で見栄えするスタイルだ。

画像

EF510-10

  • 北陸本線 春江←丸岡 2008-5
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO100, 1/400, f5.6

関東ではお目にかかれない同機だが、JR東日本が新型電気機関車として15両導入すると発表、2010年度からEF81に代わって〔カシオペア〕〔北斗星〕の上野~青森間を受け持つことになった。昨年走ったJR20周年記念の日本一周列車では、JR貨物代表として24系「夢空間」の先頭に立ち注目を浴びたが、それが営業列車で見られることになる。
これは(すくなくとも北海道向けは)客車列車を維持するという意志の表明だが、じつは東日本のEF81は北斗星機も含め常磐・北陸・信越線の貨物牽引にも従事していて、それを刷新する狙いのほうが大きいのだろう。また旅客車両の新製・廃車・検査入場の回送をEF81とEF64 1000番台の牽引で頻繁に行っており、それの置き換えも十分に考えられる。

いずれにしてもEF81の特急牽引機が優先的に廃車対象となるはずで、もとお召し機の81号機、本体なきあとも踏ん張る「スーパーエクスプレスレインボー」色の95号機は、今後要注意かもしれない。

この記事へのコメント

さくらねこ
2008年12月12日 08:00
寝台の牽引車がEF81は寂しいですね
力強くコンテナをひくレッドサンダーは格好いい!って思うけど、客車をひくのは四角い機関車の方が似合うとおもってます
さっき向日町の操作場に見慣れない車両がいまさた。
2両編成の銀色の車体で、縞が検測の黄色と作業車の青、「U@tec」の大きな文字
色あいから客車じゃないと思うのですがーこれも検測車でしょうか?
2008年12月12日 11:34
こんにちは。

2010年以降も「北斗星」はとりあえず存続、安泰?という意味でもあるんですよね。
貨物を牽引していた機関車が客車を・・・違和感を感じる方も多いのかもしれませんね。
私も写真で見る限りでは、四角い機関車が似合うと思います。
北海道でもDF200が「北斗星」を牽引、なんてことはあり得・・なくもなるのでしょうか。
2008年12月12日 23:21
さくらねこさん こんばんは。

国鉄らしさを残す四角い機関車の活躍場所が徐々に狭まっているのは寂しい限りですが、EF81もだいぶ疲れがたまっているようですし、といって新規に旅客用機を開発するにも割が合わないので、いたしかたないところですね。
ここは運行を継続するという意志と、前向きに受け取っておきましょう(強引?)

U@Techをご覧になったのですね。「技術試験車」という名目で、検測車はもとより新しい旅客車開発の技術を試すため車両とされています。
ほんとうは3両あるはずですが、うち2両は瀬戸大橋線を走る快速〔マリンライナー〕の先代車両です。
2008年12月12日 23:22
水無月さん こんばんは。

ブルトレ機の代表になったEF66も、もともとは貨物機でしたからねー。EF510は完全な貨物専用の名目で登場したから、違和感も強いのかもしれませんが。

〔北斗星〕も2010年の時点では残りそうですね。同年末には新幹線が新青森まで達しますが、その先はまだかかりそうですから、「直通列車」という役目も十分残せるという考えかもしれません。
しかし客車とて〔北斗星〕はかなり古いですから、どうするのかは気になるところですね。

北海道はどうでしょう。DF200を自社導入、あるいはJRF委託、というコトもあり得ます。あの大柄な車体は〔カシオペア〕なら結構似合うのでは、とも(笑)
2008年12月13日 07:25
おはようございます。

私も貨物を牽引する 「レッドサンダー」 はカッコイイと思うのですが、「北斗星」 などの客車はやはり四角い機関車の方が似合うと思います。
「北斗星」 は子供たちが大好きだったので、上野駅で一度見たことがあります。
いつかなくなるかもしれないと思うと寂しいです。
2008年12月13日 20:07
静さん こんばんは。

私が最初に〔北斗星〕を見たのは上野駅に到着する2号だったと思います。輝くエンブレムに旅心をくすぐられました。そんな〔北斗星〕もいまでは1往復になって、EF81も交代の時期……長年親しまれただけに寂しいものですね。
確かに貨物機の旅客牽引は違和感が大きいと思いますが、やがて新たな景色となっていくのではないかと思います。
2008年12月14日 23:33
またまたこんばんわ!
昨日の「富士・はやぶさ」、EF65が代走でヘッドマーク付けて走ったそうであちこちのblogに出てました
今日もそのまま上ってきてるみたい
西の鉄道ファンは0系に集まってますが、東のファンはEF65富士はやぶさに走っておられるのでは?
こういうのは、宮本さんは撮りにいったりはされないのでしょうか?
私は残念ながら京都駅の通過は上りも下りも終電後なので行けません
ちゃーんとヘッドマークを付けてもらって堂々と走るEF65、かっこいいでしょうね~
2008年12月15日 00:29
さくらねこさん またまたこんばんは。

ひさしぶりのマーク付き特急仕業は注目ですね。
こういうイレギュラーもの、撮りにいったりしないわけではありませんが(微妙な表現だな)、この到着時間帯だと厳しいところがありますね。……おとなしく指をくわえておきます(笑)
尾久駅近く在住
2010年01月01日 22:21
EF510 500番台は、青い車体に金の流星のレタリングで登場しましたね。 赤い車体のレッドサンダーのイメージでしたので、今の北斗星のような赤のEF81が引くブルートレインが、結構似合っていて、好きなので、EF510もそうなるのかなと思っていたので、ちょっと残念?
けど、実際の青い客車のコンビネーションを見てみたいです。試運転が楽しみです。
北斗星のヘッドマークも青なので、青・青・青ですね! しつこいかな・・・~うーんどーでしょう!?
2010年01月03日 18:59
尾久駅近く在住さん こんばんは。コメントありがとうございます。

EF510というと、もとが「レッドサンダー」の名の通り真っ赤ですから、500番台が一転ブルトレ・ブルーという姿は意表を突かれました。現行EF81星ガマも当初はそんな感じでしたから、しだいに慣れていくかなと思います。また〔カシオペア〕もこれでいくのか興味あるところですね。実際の運転が楽しみではあります。

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