サギだ!

「証城寺の狸囃子」に送られて木更津を出発し、なだらかな房総の山へ分け入る久留里線。東京駅からもっとも近いJR非電化旅客線であると同時に、只見線とならび「タブレット閉塞」を使用しているJR最後の路線だ。信号機こそ色灯式になっている(腕木式信号機はJR営業線には現存しない)が、横田・久留里の両駅では、列車行き違いの際に悠長なタブレット交換の光景を見ることができる。
使用車両はJRで最後の3両となった通勤形気動車キハ30と、もともと両数が少ないキハ37それにキハ38。これらが一度に見られる貴重な路線でもある。いまでこそほとんど注目されていないが、なにかプレス発表でもあれば一気にヒートアップしそうな気もする、要注意路線の一つだと思う。

秋風が吹くころ、稲刈りの終わった水田はすっきりしている。線路周りの雑草も一時の勢いは無くなってくるけれど、枯れて乾燥が進むと火事の原因にもなるから、この前後に刈られたり焼かれたりすることが多いようだ。
別の作付けをするのか、田んぼを掘り返していくトラクター。その周りには幾羽かのサギが集まっている。大きさと色形からしてチュウサギかな。トラクターの後にカラスがついていく光景はよく見るが、サギもこんなことをするのか。大きな体の割に警戒心が強く、人がちょっとでも近づくとすぐ逃げるくせに、こういうときは別らしい。
線路との位置関係で気になっていたのだが、はたして列車が近づくと一羽が飛び立った。……え!? ちょ、ちょっと、そこに入ってくるの?

画像

キハ38 1

  • 久留里線 横田←東横田 2008-9
  • D700, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO200, 1/200, f5.6

キハ38は老朽・陳腐化したキハ35系を置き換えるため1986年に登場。台車や変速機など、機器の一部~大半を廃車発生品、つまり廃車した車両から流用して賄うのは、当時のとくに気動車でよく見られた製造費圧縮の手法。ちなみに本形式は国鉄工場が製造した。国鉄末期の車両にしてはずいぶん腰高な印象を与えるが、これは車体台枠を縦形エンジンを持つキハ37から流用したためという。
当初は八高線に投入され、現在は久留里線に集結している。JR東日本ではキハ100・110系の新規開発に移行したため、製造は7両にとどまった。

この記事へのコメント

2008年11月01日 00:26
こんばんは。
ディーゼルの排気が、これまた素敵な写真ですね。連れて行ってもらった、アクアライン、内房線の撮影行が思い出されます。暑い夏だったような。
2008年11月01日 03:58
こんばんは~

あらら、思いっきりサギに被られてしまったのですね(苦笑)。
せっかく久留里線まで行かれたというのに心中お察しいたします。
ちなみに私も何度となくカラスに被られたことがあるのですが、カラスは絵にならない代名詞というか…
そんなことでそのときの私は対空ミサイルがこの手にあるなら撃墜してやりたい気持ちでした(笑)。

キハ38というとこちらでは全く馴染みのない形式ですが、国鉄末期の財政難のときに改造や流用で生まれた形式ってけっこうあるものですよね。
でも民営化からすでに20年が過ぎ、そんな車両たちもどんどん姿を消していっているんですものねぇ。
2008年11月01日 10:50
teruさん おはようございます。

ディーゼルの排気は「走ってます」という雰囲気が出せていいですね。近くの小湊鐵道もディーゼル王国で、しっかり撮りたいところです。
そうですねー。袖ヶ浦から木更津、千葉とまわった気がします。そういえばその頃はX×X(自主規制)でしたよね?
あれからン年経ってますね。しかし、変わってないなあ、なんか(苦笑)
2008年11月01日 10:51
加藤さん おはようございます。って早朝すぎでは?(笑)

みごと目立ちたがり屋さんのサギに横切られてしまいました。「あああー」とか言いながらしっかり撮ってしまいましたが(笑)。まあサギだし、同線ではいちばん多いキハ38だからネタになりますが、キハ30だとショックが大きかったでしょう(笑)
またカラスに何度も被られたとのこと、さすがにそれはちょっとネタにも……(苦笑)

キハ38はもともと両数が少ないマイナー形式ですね。国鉄時代は書類上は改造にして予算をつけたケースも多々あったようで、これもその一つだそうです。キハ30も含めそんな車両もどんどん姿を消している……んですが、なぜここでは普通に?(笑)
2008年11月01日 19:46
こんばんは!

東京の近くでも電化されてないところがあるんですね。

やっぱりサギに横切られると 「え~!」 という感じなのでしょうね。

今日はまた、キハ58・65のさよなら運転 を見てきました。
駅ではなく走っているところを撮りたかったので、「鉄道ファン」 の宮本さんの写真の大洲もいいかなと思ったのですが、伊予石城駅の近くにしました。
私が行った時、すでに多勢のカメラマンの方たちがいて、私は皆さんの邪魔にならない場所で撮りました (笑)。
「写真に写るので、車、どいてください!」 などの声が飛び交っていて、スゴイな~…と感心しました。
でもやはり走っている列車を撮るのは私には難しいです。
2008年11月02日 13:36
こんにちは。

気動車の排気を、横から見るのは初めてなので、ちょっと新鮮な感じがします。
私も「走ってます!」という気動車を撮影してみたいです。
東京の近くでも、このようなロケーションが広がっているのですね。
そしてタブレット交換が見られるなんて、今や貴重ですね。
子供の頃には当たり前に、何の疑問も感動も持たずに見ていた光景なのに、いい大人になって異常に鉄道に興味を持ち出してからは、何度タイムマシンに乗って昔に戻りたいと思ったことか・・・。

わたし的にはサギと鉄道は、全然OKで(笑)むしろ絵になると思うのですが、
でも車両解説をメインとした投稿写真となると、やっぱりNGなのでしょうね・・。
2008年11月03日 00:38
こんばんわー
飛ぶサギとたたずむサギ、かぶっちゃったんですね
車両写真とすれば、あーあってことなんでしょうけど
私も水無月さん同様、まったくOK(笑)
きっとその場にいたら、「サギよ、うまく飛んでくれ~」って祈ってたかもです

ところで、急行「つやま」来春廃止の記事が出てました
ひそかに、急行制覇ツアー中に私、10月終わりに津山に行こうとおもったのですが
津山の機関車庫公開のときのほうがいいな、と11月終わりの3連休に延期しました
廃止が決まると混むかな。。。
2008年11月03日 22:23
静さん こんばんは。

東京の近く(東京湾を隔ててますが)でもこんな場所があるんです。いまだに注目度が低いローカル路線ですが。
サギが並走してきたときには「えぇえー?」と言いながらしっかり撮りつつ、「これネタになるなあ~」と内心思ってました(笑)

週末のキハ58・65最終運転の撮影に行かれたのですね。撮影お疲れ様でした。
撮影地で写真に入ると排除しようとする人がいたようですが、私はあまり感心しないですね。そういうのも含めいつもと違う「イベント」なんじゃないかなあと思うのです……まあ、ここであまり愚痴を言っても仕方ないことですけれど。
2008年11月03日 22:24
水無月さん こんばんは。

私も当初あまり意識してなかったんですが(笑)、これはディーゼルならではの表現かもしれません。北海道、とくに札沼線などは気動車王国ですから、蒸機とはいかないまでもいろんな表現ができるような気がしますので、ぜひ挑戦してみてください。

久留里線はこれほど東京に近いのに非電化路線で、いまだにタブレット交換をしている本当に貴重な線なんです。かつて当たり前のように行われたタブレット交換もいまや風前の灯、なくなるとわかると皆あわてて撮りに行くものですが、やはりふだんの姿も大切にしなければ。
画面に鳥や動物などが入ってくるのは「話題作り」としては全然OKなのですが、やはりおふざけが過ぎるのはちょっと慎まないと……ちなみにこの形式も含め、ちゃんとした題材は別途集めておりますのでご安心ください(笑)
2008年11月03日 22:27
さくらねこさん こんばんは。

さくらねこさんもOKですか。みなさん寛容ですなあ。私もですが(笑)
動物相手だと予想が付かないから、きれいに合わせられることを祈るしかないですね。以前、某所で馬と一緒に撮ろうかと思ったのですが、ウマく画面にはまりませんで(苦笑) ちなみにコレ、どちらもきれいに表現できているカットをしっかり選んでたりします(笑)

最後の昼行急行〔つやま〕がついに廃止となるんですね。すでに急行としての役割は失われていたようですが、時代の流れとはいえ寂しいものです。
乗車も計画されているとのこと、まだまだ大丈夫でしょう。直近でも0系とか名鉄パノラマカーとか大ネタはゴロゴロしてますから(笑)

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