ブルートレイン2008: ★★★流れ星三つ(3)

ここで、まだブルトレに乗ったことがないという方のために、B寝台を例に現在の列車寝台を簡単に紹介しようと思う(何かニュースになるとすぐ混み出すので、体験ならお早めに……)。B個室も基本的には同じだ。
まず料金だが、寝台料金は二段式および電車三段の下段、ソロ個室が6,300円。電車中・上段のみ5,250円。特急料金はA特急料金の自由席相当(年間同額)だ。当然これに運賃。寝台列車が利用できる「おトクなきっぷ」もあるので、時刻表や各社サイト等も参照されたい。

下敷きは上段がマットレス、下段は座席兼用(A寝台・電車下段は敷布団)。ここにシーツをひろげて敷く。寝具はシーツがけの毛布一枚、枕、寝間着として浴衣(男女共通)。洋服掛けのハンガーが一つ。枕元には読書灯(常夜灯にもなる)、そして仕切りのカーテン、上履きのスリッパ。通路上部に荷物置き場、下段には小さな物置がある。通路には折り畳み椅子と、目立たないが小さな鏡もある。
車両によっては古式ゆかしい陶器製の洗面台にはコップ(共用)、石鹸(共用)、シェーバー用のAC100Vが備わる。(ケータイ充電に占有しないこと!) 歯ブラシ・タオルは各自持参。以前は冷水機も設置されていたが、撤去が進んでいる。
北海道系統を除いて食堂・車内販売は無いが、一部の列車では区間を限って軽食や駅弁などを販売する(JR時刻表も参照)。コーヒー(300円)など買えばリフレッシュできるかも。途中駅の停車時間も短いので、早朝下車でなければ軽い夜食と朝食くらいの用意をおすすめする。自販機を備える列車もあるが、基本的にソフトドリンクのみの販売となる。

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オハネフ25 215

  • 東北本線 東大宮←蓮田 2008-5
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO125, 1/250, f5.6

オハネフ25 100番台は一方向固定のため(そこまでケチるか…)、九州特急に投入当初は基本・付属編成間でオハネフが2両同じ向きに連なるという妙な編成ができあがった。その後、分割併合の作業空間が狭いという理由から、0番台と同じく方転可能な200番台が登場(1978年)し、付属編成の門司方に他車と逆向きに挿入された。妻面はわずかに後退角のついた三面折りとなり、後に登場するスハネフ15形もこれにならっている。
写真は通路側(寝台側はこちら)。逆向き仕様でも寝台・通路の配置は他車と同じだ。100~200番台とも通路側の窓は0番台と同じ大きさである。

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スハネフ15 2

  • 東海道本線 二宮→大磯 2008-7
  • D200, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO200, 1/320, f5.6

国鉄最後の寝台客車は1978年製作の14系15形。関西~九州を分割運行する〔あかつき〕などに充てるため、25形100番台の車体をベースに14系列として製作、自動消火装置の装備など火災対策を徹底している。新製はB寝台2形式のみと内容はさらに薄く、国鉄時代はA寝台の連結もなかった。
さらっと登場年数を併記したが、現行ブルトレ客車のほとんどが1970年代の製造で、以後まる20年間も寝台客車は作られなかった(「夢空間」を除く)。30~40年という車齢は他の国鉄形車両と比べ決して高いとはいえないが、走行距離とその範囲(青森から熊本・長崎まで一週間駆けずり回った例も!)を考えれば、その疲弊も容易に想像できるというものだ。

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オハネ15 2

  • 東海道本線 幸田←岡崎 2008-5
  • D200, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO400, 1/125, f2.8

二段ハネ車両の出入口扉の上には★★★のマークが掲げられている。星といえば「ミシュランガイド」がまず連想される現在、なんでこれが「星3つ」なのか疑問に思う人もいるだろう、いやそれ以前に存在すら気付かない人が多いのでは……。記した通り、このマークはB寝台の種別を示す記号で、国鉄からすれば「B寝台としては最上のものです」というアピールでもあったわけだ。
なお4人用個室「カルテット」には当初★★★★を与えられたが(4人だから星4つだというこじつけ?)、国鉄末期「デュエット」の登場におよんで煩雑過ぎると判断したか、時刻表では個室が"A1・B4・B2"など、開放寝台は"A・B"の文字表記に置き換わった。車体の表記は、個室車については名称を書くようになったが開放寝台のマークはそのままとされ、その小さな三つ星はいまでも青い夜空に輝きつづけている。

この記事へのコメント

2008年09月11日 00:13
こんばんは~

北海道にまだブルトレなんて列車に縁がなかった頃、本などに載っていたブルトレは窓が横長の車両ばかり。
やがて道内夜行も14系へと置き換えられたわけですが、本で見ていたものと違いこちらは寝台側の窓も正方形でちょっと違和感すら覚えたものでした。
時が経って北斗星がデビューし正式なブルトレとでも言うべきでしょうか、北海道にもついに24系がやって来ましたが、今度は14系の正方形の窓に見慣れてしまったせいか、たまに編成の中に混じっている横長の窓には逆に違和感を覚えたほどです。
今となっては北斗星も個室ばかりで開放B寝台も僅かな存在となりましたが、そういえば北斗星も初期車が多く充当されていたことから25形でも正方形の窓ばかりでしたよね。
そんなことで北海道の寝台客車には正方形の大きな窓が一番似合うような気がしてなりません(笑)。
2008年09月11日 00:45
A寝台・電車下段には敷布団があるのですか?
「冨士・はやぶさ」廃止で今年はこちらに乗りましたけど、「きたぐに」にもいつか乗ってみたいなと思っているので、その折は是非そちらの席をゲットしたいと思います

>古式ゆかしい陶器製の洗面台にはコップ(共用)、石鹸(共用)、シェーバー用のAC100V
そうそう、ありました!
しっかり撮影済です(笑)
灰皿に「JNR」の文字を見つけました
そして、冷水機。。。
「使用不可」張り紙の車輌も複数ありましたが
なつかしい紙のコップと共にちゃんと使えるところもありました!
紙コップ数枚もって帰ったら、親に奪われてしまいました(笑)
2008年09月11日 07:50
加藤さん おはようございます。

私も24系25形=横長な窓&切妻と刷り込まれていましたから、0番台を見て「あれ? こんな車両あったの?」なんて思いました。それと15形は〔あかつき〕のイメージが強すぎて、いまだに東京駅に来ているのが信じられません(笑)

また〔北斗星〕はおっしゃる通り0番台車中心で組成されていましたから、たまに横長窓があるととても目立ちましたね。
そんな0番台も今改正で一気に数を減らし、次々と北長野への帰らぬ旅に出てしまいました。ごく当たり前すぎてちゃんと撮ってやれなかったのが、今となっては残念でなりません。

ところで、以前オハネフ25 100番台しかも折戸の車両が北海道を走っている写真を見た記憶があるのですが、あれは本物だったのかなあ……
2008年09月11日 07:56
さくらねこさん おはようございます。

A寝台(個室でない)と電車寝台はいわゆる「プルマン式」と申しまして、下段は向かい合わせの座席(背ずりと座面)を引き出してベッドにしているんです。そのままだと背中がデコボコした感触で寝心地が悪くなってしまうため、敷布団というか薄いマットレスが敷かれます。そういえば私も長く乗ってないな……〔日本海〕A寝台も近いうちに、などと思います(笑)
下段は圧倒的に幅広のベッドと窓を独り占めできるので旅好きにはたまりませんが、ツウな人は「パン下(した)・中段」(ごく一部に頭上の高い中段があるのです)を好んで指名するようです。

まだ冷水器が使える車両もあるんですね。あの紙コップの安っぽさがまたいい感じです。しかしそこまで撮影済みとは、「鉄子レポーター」の素質十分です!(笑)

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