遠くなった庭

私が本格的に鉄道撮影に取り組みはじめた時期は、ちょうど小田急ロマンスカーNSE(3100形)の最終期にあたり、毎週のように沿線に出ていた。足柄平野を走る開成付近は新しいフィルムやカメラ・レンズなどを試写する場としてもよく使っており、「庭」というかホームグラウンドみたいなものだった。
そんな「庭」にも最近はとんとご無沙汰。ほかに撮りたいもの、撮るべきものが増えすぎてなかなかケアできないこともあるが、撮影自体がやりづらくなっているという事情も無視できない。田畑が残る開成~富水付近でも沿線開発が進み、いい場所と思っていたところにも柵やフェンスやポールが増設されている。この場所も、ぎりぎり邪魔にならないけれど柵が設置されてしまって。

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クハ3261

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2005-12
  • D100, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO200, 1/640, f8

小田急3000形(2代目)は複々線化の進捗と急行の全線10連化による輸送力増強、および2600形および4000形(初代)の置き換え用として2001年から製造を開始した。1次車は2000形につづくセミワイドドアで登場し、2次車以降はE231系を思わせる車体の見付となった(ただし工法は異なる) つづく4000形(2代)はE233系にさらに近くなり、JR東日本(新津車両製作所)製も登場している。
それまでの通勤車は、「小田急顔」とよばれたすこしふくよかな顔(貫通路つき)と裾を絞った拡幅車体が主流であったが、車体幅がわずかに狭く、貫通路も裾絞りも無くして209系のようなフラットな外板となり、イメージが180度変わった。この変化はべつに同社に限った話ではないのだが、会社ごとの個性が消えている嫌いもあり、古くからのファンにとっては眉をひそめる傾向であることは確かだ。

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クハ3263

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2005-12
  • D100, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO200, 1/320, f11

その中でまさに異彩を放っていたのがクハ3263以下6連。防音効果の確認として、試験的に編成の床下全部をパネルで覆った姿で登場した。その姿はイモムシのようで、「モノレール」と言う人もいた。こうして真横から見ると、車輪の出かたなどはプラレールっぽい感じもする。
保守性の問題、それにモーター自体の防音化が進んだこともあって、その後パネルはM台車限定でしばらく残されたのち、最近になってすべて撤去された。


■公開時コメントを受け付けない状態になっており、ご迷惑をおかけしました(9/30)

この記事へのコメント

2008年09月30日 07:56
(ブルートレイン2008[特別編]: 青い流れ星 についたコメントへの返事です)
さくらねこさん おはようございます。
公開時にコメントできない状態になっていて、ご迷惑をおかけしました。

>小田急の車輌、銀色に水色のラインで一時期東海道線を走ってたのとおなじ色あいですね

一時期東海道線…あれ、そんなのあったかな…あっそうだ! 205系と、もとの207系ですね。すっかり記憶から抜け落ちていました(笑)
205系は阪和線に行ってしまいましたが、いまも元気に走ってます。

>今日の私のBLOGで、電車の真横写真撮ってみたのでここのBLOGのリンク載せました

ありがとうございますー。早速拝見させていただきました。
稲穂を大胆に入れた構図が新鮮でいいですね。この場所も秋口には黄金のじゅうたんになるんですよ。
2008年09月30日 17:49
こんばんは。

私のブログへのコメント、ありがとうございます。

サイドビューの列車の写真をいつも、うわ~、カッコイイ…などと思いながら見せていただいていました。
鉄道は好きで、時々写真も撮りますが、あまり車両の多くない JR四国の車両でさえ、時々見分けが付かない素人ですので、うまくコメントを残すことも出来ませんでした。
こうして横からの姿がバッチリ写っている列車を見ると、鉄道模型を思い浮かべてしまいました…なんて失礼ですよね、すみません。

また楽しみに見せていただきます。
2008年10月01日 00:17
静さん こんばんは。訪問ならびにコメントありがとうございます。

このブログは本当に「車両」に特化した写真ばかりなので、とっつきにくい面はあるかもしれません。できるだけ平易な文で説明しようと心がけていますが、まだマニアックなところも多々ありますね。
鉄道模型を思い浮かべられたとのこと、いや確かに私もこうして見るとそんな感じがしますね。

四国の特徴ある車両も近々紹介できるかと思いますので、お楽しみに。

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