欲張りと妥協

以前(はじめの方)サイドビューを成立させるための条件を書いたけれど、実際に撮るとなればさらに欲を出すのは当然の仕様であり……。

223系1000番台は阪神・淡路大震災後の輸送力増強のため1995年から製造を開始、その後も仕様を少しずつ変えながら増備がすすみ、今では京阪神地区を代表する車両になった。なかでも221系との併結を前提とする6000番台のうち、おおさか東線経由 奈良~尼崎間の〔直通快速〕用車両は、JR東西線を通過する関係で各電動車にパンタを2つ備える特別仕様。
まずこれを撮りたい…と考えた時、できれば進行する方向で…さらに運転台を左向きに…やはり順光でとらえねば…このへんで条件は関西本線(大和路線)の一部区間にまで絞られる。めぼしい場所を地図で見ると理論的に撮れる場所は2~3ヶ所だなと。ここはしばらく前にも通過してみたことはあるが、やはりケーブルがかなりの区間で邪魔をしており、いまひとつ確信が持てなかった。

2008年3月15日。同日のダイヤ改正で開業した島本駅で、一度限りの通過となる〔銀河〕と〔なは・あかつき〕を見送ってから京都経由で奈良へ向かう。おおさか東線と〔直通快速〕の体験をかねてもう一度チェックしようと、進行右側に陣取ってもう一度注視してみた。
電車は予定通り久宝寺からおおさか東線を快走し、京橋からJR東西線。2パンタは同区間でしか上げられないので、地上で見られる区間は神崎川付近から尼崎駅までのわずかな場所に限られる。やはりここでは無理と判断、午後にふたたび京都から奈良経由で法隆寺駅下車、今朝がた気になったポイントへ。

画像

クモハ223-6017

  • 関西本線 法隆寺←王寺 2008-3
  • D200, AF-S VR Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • ISO200, 1/125, f8
  • RF2008-07-070

住宅地が途切れると田畑の向こうに直線区間。手前に張られたケーブルが架線柱の1スパン分だけなくなっている。そこだけしかなかったが、それだけあれば十分であるともいえる。後がちょっとした公園で木々がパンタを目立たせるのも、思わぬ条件だった。
妥協というのは、前パンを上げた状態はあきらめるしかなかったことだが、苦労の末(?)撮ったその年のうちに別の2パンタ車・5500番台なんてのが出てきてしまったりするとはねえ。

余談。奈良といえばいま話題のアレとかアレとかアレだが、以前奈良公園でこんなのを撮っていた。このときはその相似性を面白がったけれど。


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