ブルートレイン2008[特別編]: 青い流れ星

さて、「ブルートレイン2008」も数えると26回シリーズになっていた。いま走っているだけでこんなに種類があったのかと、でまたよく短期間で撮ったものだ、と思ったり思わなかったり……。
そんなわけでこのたび目次を作ることにした。ただブログ記事に書いていくのはいろいろ大変なので、(最近あまり更新できないが)本家のほうでまとめさせていただきます。
ブルートレイン2008 -資料編-

そして今回は特別編として、ブルートレインに無くてはならぬ牽引機の代表、その栄光をともに語り継ぐべきこの機関車を取り上げようと思う。

画像

EF66 50

  • 東海道本線 幸田←岡崎 2008-5
  • D200, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO400, 1/200, f2.8

高速形直流電気機関車EF66――国鉄最強の機関車である。同機は当時の高速コンテナ列車および高速鮮魚列車の牽引機として、試作機EF90をもとに1968年から量産が開始された。
定格3,900kWの大出力、クイル式駆動装置、空気バネ台車、電車並みの運転台機器といった機能的な特徴はもちろん、その最大の特徴にして最高の魅力は、貨物機にもかかわらず特急電車をほうふつとさせる流麗な姿である。塗装も20系にあわせた「特急色」で、ナンバープレート周りの造形は逆三角形「特急マーク」を意識させる。登場直後からブルートレインの牽引機にと願うファンは多かったようで、機関車で唯一「鉄道友の会ブルーリボン賞」を受賞している(第12回)のも、その現れといえよう。

それが現実となったのは1985年3月のダイヤ改正。〔はやぶさ〕にロビーカーを増結する(寝台車を置き換えるのではなかった!)ため編成重量が増加し、EF65では牽引力不足とされた。鉄道貨物輸送の衰退・集約時期とちょうど重なり、運用に余裕のできた同機にその栄誉ある任務が回ってきたのである。
同機は東京~九州ブルトレ牽引を一手に引き受けることとなり、それから毎夜12機のEF66がヘッドマークも誇らしげに大動脈を東西に奔走していた。ブルトレのヘッドマークが完全復活し、〔富士〕が戦前の「富士山形」になったのもこの改正からである。(〔富士〕にも後にロビーカーが増結された)

時は流れて現在の運用は併結の〔富士・はやぶさ〕上下各1本のみ、それにいまの編成ならEF66でなくてもまったく困らないはずだが、20年を超える任期は今春も持ちこたえた。もはや他機の転用など望めないという事情もあるのだろう。しかし他列車・他機で当たり前になった機関車両頭へのヘッドマーク固定が行われていないのは、特筆に値するといっていい。
ブルートレインのシンボル・流れ星マークを仕業票に差したEF66は、寝台特急のみならず、すべての「特別急行列車」の歴史をつなぐ重責を担って、きょうも夕闇から暁へ走り続けている。

この記事へのコメント

2008年09月21日 00:37
わぁーい!EF66だぁー!
「特急を彷彿とさせる流麗な姿」、カッコイイです!
好みとしてはEF65の方が機関車らしくてすきなのですが、
このスマートなカタチは、優雅です

EF66、私にとっては通勤時に毎日見ていた「なは・あかつき」ですね~
でも、9年前に「なは」西鹿児島行に乗った時は、EF65でした
こちらも冨士とおなじ理由から、変わったのでしょうか
2008年09月22日 00:05
こんばんは。
何度も訪問させていただいているのですが、車両に関して知識が乏しいため、
なかなかコメントを残せずに申し訳ありません。
EF66がブルートレインの牽引機として栄誉ある任務に就くことになった当時は、
「待ってました」と大喜びのファンが大勢いたのでしょうね。
そして今に至るまで、数々のドラマがあったのだろうと思います。
「富士」に乗車されるとのこと、思い出深い旅になることでしょう。
乗車記を楽しみにお待ちしています。
HPも拝見させていただきました。
海岸線を行くキハ40のMonthly Photo・・・
空と海の青さと美しさに目を奪われました。
ローカルな旅の雰囲気が、よく伝わってきます。
2008年09月22日 22:08
さくらねこさん こんばんは。
喜んでいただけたようでなによりです。

EF66はどの角度から見ても見栄えのする機関車ですね。JR化後に製造された100番台はさらにシンプルでスマートになりましたが、やはり国鉄の武骨さを残すオリジナルが一番魅力的だと思います。

そんなEF66ですが、〔なは・あかつき〕が無くなって、関西では貨物列車以外で目にすることが難しくなりましたね。JR貨物ではこれに似たイメージのカラーに変わりつつありますが、1両だけこの塗り分けそのままで残っていますので、こんど探してみては? (笑)
関西ブルトレには〔彗星〕と〔あかつき〕を併結する際に起用されました。東京発着の列車もかなり減っていたことと、〔なは〕より編成が長かったので、より力のある機関車に任せて運行に余裕を持たせる意味もあったのではと思います。
2008年09月22日 22:10
水無月さん こんばんは。
いつもご覧いただきありがとうございます。コメントは必須ではありませんので、お気になさらずに。というかこの写真群にコメントというのがかなり酷な話ではないかと(苦笑)

もともと貨物機のEF66が待望の旅客牽引、しかも伝統の東京-九州ブルトレでしたから、ファンの感激もひとしおではなかったかと思います。私はその頃を境にブルトレ撮影から離れてしまい、全盛期を記録することができませんでした。今となっては悔やまれるところです。
そして近年では1本また1本と列車が消え、とうとう1往復になってしまいました。残された時間を大切に記録していかなければと、改めて思うところです。

最近なかなか更新できてない本家HPもご覧いただいた上にお褒め頂き恐縮です。こちらもまたいろんな角度から鉄道を切り取っていきたいと思います。
2008年09月24日 08:34
おはようございます。

懐かしいです、そういえば「はやぶさ」にロビーカーが連結されて速度を維持させようとすればEF65では定数オーバー。
そこで貨物機だったEF66に白羽の矢が立ったんでしたよね。
もちろん私はその様子を本でしか知ることはできませんでしたが、それでもショッキングだったことをよく覚えています。
そんなEF66もかつてブルトレの先頭に立ったどの機関車よりも長い年月、東海道・山陽を走り抜けているんでしたっけ。
また、EF65が牽いていたときは速度と編成重量の関係から遅れが常態化していたもののEF66に替わったとたん出力に余裕があって逆に早通するようになったと当時に聞いたことがありました。

そのEF66も来春にはブルトレを牽く仕事そのものがなくなってしまいますから今後が気になってしまうところです。
2008年09月24日 21:33
加藤さん こんばんは。

1985年3月改正ではブルートレイン全般のスピードアップも行われているんですよね。それでも運転時間に余裕ができたと私も聞きます。ある時下り〔さくら〕にEF65が入ったら東京-名古屋ですでに精一杯だったとか。
そして東海道筋の牽引は20年を大きく越えて歴代最長になりました。いかにEF66がパワーのある機関車だったか伺えますね。

そんなEF66も現在の旅客牽引はわずか1往復、それすら残された時間はあとわずかかもしれません。今更ながらできるだけ記録しておかねばと思います。
teru
2008年09月25日 23:12
こんばんは。
私もできるだけ記録したいが、なかなか難しい今日この頃です。

力作でしたね!「電車の運転」も参考になされて、うれしいです。(^^。
そういえば、27号機やクーラー非搭載機も貴重な存在となりつつありますが、貨物でまだもうすこし活躍してくれるところが私にとっては救いです。
2008年09月26日 00:10
teruさん こんばんは。

長々と続いてしまいましたね。今年でもこんなにあることに改めて驚きました。また66牽引の特急もこの先どうなるか……機会は作ってでもきちんと記録しておきましょう(笑)
また例の物、ありがたく参考にさせていただきました。

66の初期車も減っていくようで、これから青白色のほうが先に貴重になっていくのではと思います。100番台は別の色に変わるのかな……
teru
2008年09月27日 00:51
こんにちは。
リンクまで作成して頂き、ありがとうございます。
また、秋頃、出動しましょう。ってもう秋ですが・・・(^^;。

66自体、PFより古いものもあるんですよね。そもそも、機関車牽引の貨物列車が最後の砦かと思う今日この頃。なかなか良い撮影ポイントが少ないですね。東海道筋は、なにせ朝が早い。
2008年09月28日 00:09
teruさん どうもです。

そろそろ出動してもへばらない季節です(笑)が、しかし日の出の遅さがこれから厳しくなるところ。

旅客用は後期の製造ですからPFと同じ程度かもしれませんが、なにしろ任期が20年以上という長期間、先日の故障もそれと無縁ではなさそうですね。
100番台もじつはJR各社と同年齢だったり…。
2008年09月30日 00:40
こんばんわ~☆
↑コメント欄が開かないので、ここに書き込みますね
小田急の車輌、銀色に水色のラインで一時期東海道線を走ってたのとおなじ色あいですね

今日の私のBLOGで、電車の真横写真撮ってみたのでここのBLOGのリンク載せました
といっても携帯だったのでこんな風にきりっと撮れるはずもないのですが。。。
一度流し撮りに挑戦してみようと思ってます
teru
2008年10月05日 23:05
いよいよ廃止が決定されたとの報道がありました。
いろいろ撮影できていて今更ながら良かったです。

来年夏は、2本残る高崎線に、ますます注目(^^?ですね。
オロネの乗車はいつですか?こちらも一度はオロネに乗っておきたい今日この頃です。
2008年10月06日 21:10
teruさん どうもです。

やはり正式な発表は待たねばなりませんが、カウントダウンは(実質的には昨年から)はじまっていたわけですので、うまく時間を使って記録と記憶に残していかねばなりませんね。
…というわけで、オロネ体験乗車はこの週末に行ってきたところで(笑)

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