ブルートレイン2008: 北陸

〔北陸〕はこの企画の勘所をはっきり押さえていた。意外に思う人も思わない人も多いと思うが。
まず第一に深夜出発~早朝到着とあって、走行写真を撮ること自体5~8月の間に限られる。それに、8両編成中で5種類の車両を一気に撮らなければならない。さらに寝台・個室が西側だから、あまり晴れていては困る(長岡で折り返すから、北陸本線では寝台が北西側)。高崎線での撮影を考えると、約30分後に〔あけぼの〕が寝台を東側に上って来るので、同一箇所か近くで両側から狙えることも必要。撮影地の選定にもっとも苦労した列車である。

〔トワイライト〕のあと名古屋・豊橋に逆戻り。〔富士・はやぶさ〕(あまりうまくいかなかった…)、そのあと名鉄パノラマカーなど撮り、福井からふたたび列車の旅。北周りで夜遅く熊谷に着きレンタカーに乗り換え、早暁の神保原近くがそれなりに開けていると狙ってみた。
しかし天気予報は曇だったのに、日の出からみごとに晴れ上がってしまい、まさに「ど逆光」状態。それに手前のケーブルが邪魔と判明しては、どうにもこうにも……。その後ロケハンを続行すると、籠原駅近くならなんとかなるのではと思った。
翌週。駅近くの宿へ深夜に入り、翌早朝に歩いて現場へ。天気はうまい具合にうす曇になっている。
駅の熊谷寄りにはすこしばかりの田畑が広がっていた。周囲には、オーソドックスなアングルで待ち受ける人もちらほら。障害物のないスパンを見つけてまずは南西側から構えた。

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オロネ14 701

  • 高崎線 籠原→熊谷(タ) 2008-6
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/200, f3.2

〔北陸〕は比較的ビジネス需要の安定した列車とされ、急行〔能登〕(民営化当時は信越本線経由)との差別化を図って個室化が積極的に進められた。B個室「ソロ」を多数投入し、A寝台車はオロネ14を種車に11の個室を並べたオロネ14 700番台を改造製作。同車「シングルDX」はソファベッドとAV装置などを備え、オリジナルのオロネ25が14室だから若干ゆとりがある。ソロのうち1両にはシャワールームが併設された。

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スハネ14 702

  • 高崎線 籠原→熊谷(タ) 2008-6
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO200, 1/200, f3.2

この場所でひとつ懸念していたのは手前の引上線。籠原駅構内の入換車両が進入してくる可能性があった。駅は直接見えないので、踏切の音、留置線の車両が動き出す音を聞くと気になってしようがなかった。幸い、先行の〔能登〕から〔あけぼの〕まで何も邪魔されず、「SHOWER」のマークから各車号まではっきり確認できたときには安堵した。
しかし私は、ここで気を緩めすぎたようである。

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