ブルートレイン2008: オールソロ・メドレー(1)

ここまでは列車ごとに紹介してきたが、ここでは特定の設備のみを備えた車両をひとまとめに紹介したい。1人用B個室寝台「ソロ」。
ソロをはじめとした個室寝台車のバリエーションは、JR化後の数年間で一気に増えた。しかし客車はすべて改造でまかなわれ、編成に1~2両程度の追加であった。その後景気後退などの影響も受けたかこの種の改造はパタリと止んでしまい、現在では種車の老朽化が著しいこともあって、これ以上の進展は残念ながら望めそうにない。列車の集約と転用によって、結果的に編成のバラエティが増しているのは皮肉である。
この「ソロ」、寝台料金こそ同じ6,300円だが、その内容は容積・ベッドの幅・付帯設備から部屋の出入り方法・鍵の掛け外しまで実に多岐にわたる。それ以前に開放形寝台がなぜいまだに個室と同じ料金なのか、という疑問の方が先に立つのだが……。

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オハネ25 552

  • 室蘭本線 社台→錦岡 2008-5
  • D200, AF Nikkor 50mm F1.4D
  • ISO100, 1/320, f5.6

「ソロ」の個室造作は大きく3種類に分けられる。
まず最初に登場したのは「ハーフ・デュエット」。〔北斗星1・2号〕(当時)用スハネ25 500番台(ロビー・シャワーつき)である(1988年)。その1年前に上下二段式の個室で登場した〔あさかぜ1・4号〕向け2人用B個室寝台「デュエット」から、ベッド1個を取り去って2/3の大きさにしたもの。「カルテット」→「デュエット」の流れでそういう期待は当然あったわけで、予想通りの登場ともいえる。
〔北斗星1・2号〕は後に「ロイヤル・ソロ」車が追加、さらに全個室化にあたって、1両をまるまるソロにした本形式オハネ25 550番台の登場(1991年)となる。従来二段ハネの1区画(実際にはそれよりわずかに狭い)が個室2部屋となっていて、同車には全17室と乗務員室を備えている。

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オハネ15 2002

  • 東海道本線 幸田←岡崎 2008-5
  • D200, AF Nikkor 35mm F2D
  • ISO200, 1/400, f3.5

同等の例が、JR九州のオハネ25 1000番台。登場はこちらが早く、〔富士〕〔はやぶさ〕のグレードアップという名目で改造された(1989年)。個室は18室を備える。大きな星と「SOLO」のロゴ、近くに車号を配したデザインが、シングルDX・食堂車、ロビーカーという編成に加わって彩が増した。
1999年九州ブルトレ集約に伴い連結列車が〔さくら〕と〔富士〕に切り替わり、14系の編成に組み込むため系列間改造を受けて現在のオハネ15 2000番台となる。2005年〔さくら〕の廃止によって、〔はやぶさ〕に再びソロが戻ってきた。


■年次の誤りを訂正しました (9/7): (誤)2002年九州ブルトレ集約→(正)1999年 (誤)2006年〔さくら〕の廃止→(正)2005年

この記事へのコメント

2008年08月22日 01:28
こんばんは~

個室寝台といえばその窓配置が特徴ともいえ、千鳥状に小窓が並ぶオールソロ車はその代表的な例かもしれませんね。
また、私の場合オールソロ車といえば当然北斗星が身近にある存在。
先のダイヤ改正で北海道はB寝台側が担当となり、今でも活躍する車両で特徴的なエンブレムが残っているのは嬉しい限りです。
でもロビー室を含まないオールソロって北斗星の場合、編成に1両だけ。
私も以前サイドビューを狙ったことがあるのですが、この千鳥状の窓配置に惑わされ間違えてデュエットを撮っていました(笑)。

そうそう、それにしても開放寝台が個室と同じ料金ってやっぱり変ですよね(苦笑)。
2008年08月22日 23:25
加藤さん こんばんは。

〔北斗星〕のB個室群はリズミカルな窓配置が4両も続くので、見てて楽しいですね。いま「ヒガハス」ではそれが感じられないのが残念なところ。エンブレムもココだけになってしまいましたが、しっかり主張しています。
またソロと間違えてデュエットを撮ってしまったとのこと、私も間違えそうになりますが……確実な方法はひとつあって、それは「全部撮る!」いやそれはそれでリスクが大きいですが(笑) 参考までにデュエットは両端が下段、ソロは逆に両端が上段ですね。

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