夏休みの自由課題(2) -バスの記憶

夏休み後半、長野県から舞台は一気に九州へ移動する。0系〔こだま639号〕に新大阪~博多そして博多南までつきあって、九州新幹線受け入れ工事の只中にある博多駅へ戻った。

私は福岡市に住んでいたことがある。その市内、いや福岡県内での公共の足といえばまず西鉄バスだった。同社のバスは日本一を誇る規模もさながら車体にも特徴があった――と知るのは九州を離れてからだったが。いすゞ・日産・日野そして三菱のシャーシに関わらず、系列の西日本車体工業がボディを架装し、ほぼ統一された姿で市内を走り回っていた。
往時は四隅にRのついた窓(いわゆる「バス窓」から「日」形のサッシまで)と、緩やかなカーブを描く屋根(通称カマボコ)が特徴で、現在は時流にあわせ角ばったスタイルだけれど、そのボディは東京にも進出してきて、わかる人にはひと目で「西工ボディ」とわかるのだ。冷房車が導入されはじめたころ、前面の方向幕を大きくするのにオデコ部分を高く張り出したのも印象に残っている。

画像

クハ813-1101

  • 鹿児島本線 天拝山←原田 2008-8
  • D200, AF-S VR Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G
  • ISO320, 1/80, f4.5

なんでこんなことを言い出したのかというと、2007年にJR九州が増備した813系1100番台の印象がそれに通ずるものだったからだ。前面の行先表示器が大型LED式(路線バス用のものを使用)となり、それを車体に収めるために前頭部がコブのようにふくらんで大きく張り出した。見ようによっては、新たな「食パン電車」の登場といえるかもしれない。
側面の窓はもともとRが大きいうえ、そちらの表示器にも客室窓を小さくしてまで大型LED表示器を採用、でまたその表示内容が経由地を矢印でつなぐというバスの手法そのもの! むかしはもちろんLEDなどではなかったけれど、なんだか懐かしさがこみあげてくる……というか、窓の真ん中に横線を引いてみたい。

博多南までは夏の強い日差しに照らされて順調に来た。が、天拝山のポイントへ向かおうと鳥栖ゆきの普通電車に乗りこんだら、なんだか前方が怪しい。と、博多を出た直後のにわか雨から、あっという間に激しい雨と雷のど真ん中に突入!
前線なら1時間も待てば回復するだろうと思っていたが、雨の収まったころ現地へ着いても雲の量はなかなか減らない。今回持ってきた望遠はF4.5-5.6でシャッタースピードが稼げないのはキツいところだった。50mmにしようかと迷ったが、結局ISO感度を許容範囲内で上げつつスローでかかることにした。こんな場合は覚悟を決めて集中したほうが、結果としてはよいものが得られるのもまた事実である。


■改題しました(8/23)

この記事へのコメント

teru
2008年08月21日 23:21
先頭部分がこんなにでっぱているんですね。知りませんでした(^^;。夏休みは遠征、お疲れ様でした。西鉄バス・・・天神や博多駅のバスの多さにはあきれるほどですね。城南線あたりは、地下鉄できても、バスの方が便利だったりします。
2008年08月22日 00:25
teruさん こんばんは。

そうなんですよ。こんなにオデコが出っ張っている車両も珍しい。キハ200も最近表示器が大型化されて、こちらは都バスの雰囲気に似る気がします。
西鉄バスはあいかわらず勢力が強いですね。テレビで「福岡市の様子…」と天神を映し出せば、そこに十数台は確実に入ってきます(笑)

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  • 西鉄バス で楽しもう!

    Excerpt: 西鉄バス(にしてつバス)は西日本鉄道(西鉄)自動車事業本部と、その子会社である各社が運行するバスの通称名である。 Weblog: 西鉄バス で楽しもう! racked: 2010-01-31 07:28