ブルートレイン2008: カシオペア(2)

在来線の2階建て車はサロ213からサロE233まで首都圏ではすっかりおなじみのスタイルだが、これらの車体は下半分を斜め直線で切り取っている。さらに幅も一般車に比べわずかに狭い。対してE26系は車両限界ぎりぎりまで断面を取り、裾部は曲線を描いて絞り込まれ、階下部へ垂直に落とされる。下階の窓ガラスもそれにあわせた曲面になっているのが、サイドからでもわかることと思う。
この車体裾部が狭い形態はその名の通り「裾絞り」と呼ばれ、国鉄・JR車両のスタイルを決定づけるひとつの要素だが、車体も床下もまったく絞らず一直線に伸びるのが本来の車両限界だという。しかし国内ほとんどの区間ではプラットホーム面以下が干渉するため、その分を削った「縮小限界」が、暫定的に採用され続けているのだそうだ。その中で客室幅を少しでも取りたいがためのいわば苦肉の策だが、結果としてスマートさを引き出すことにつながっているといえよう。

画像

マシE26-1

  • 千歳線 上野幌←西の里(信) 2008-5
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO160, 1/200, f5.6

日本国内向けに最新の、もしかすると最後の形式となる食堂車は、新幹線168形と並ぶ稀有な2階建て車。この車両は通路側から2階建て構造が確認できる編成中唯一の車両でもある。
特に機器の多い食堂車は20系からナシ20→オシ14/24→スシ24と次第に重くなって、堂々2階建ての同車は「マ」級――荷重込み45tクラスまできた。(自重は約41tだが、水だけで3t積まれる) 厨房は車端平屋部(写真右側)で、階下の窓ガラス越しに個室扉のように見えるのは従業員用の寝台である。



参考:
  • 「電車の運転」 宇田賢吉, 中公新書 2008 ISBN978-4-12-101948-6
  • 「カシオペアの夜は更けて」 鉄道ジャーナル2003年12月号

この記事へのコメント

2008年08月15日 00:28
こんばんは~

カシオペアというとオール2階建てで車体の大きさは24系などと比べても明らか。
道内ですとDD51が重連で牽くわけですが、そのDD51も小さく見えてしまいます。
また、重量も20系から比べるとどれだけ重くなったことか。
おっしゃるように日本で最新ながら最後になるかもしれない食堂車もついに「マ」級ですものね。

カシオペアも撮ることばかりを考えながらいつも「いつかは乗ってみたい」とも思う私(笑)。
でもこの食堂車で優雅にディナーを嗜む日は来るのだろうか…
たぶん来ない(爆)。
2008年08月15日 01:23
加藤さん こんばんは。

〔カシオペア〕は見るからに重量感がありますよね。で実際に重い。それだけに道内担当DD51重連のエンジンもいっそう唸るというもので、またその迫力を感じに行きたいところです。
ちなみに資料(登場時ですが)によれば編成全体の定数は50、すなわち総重量約500tです。〔北斗星〕は定数45なので、カニ1杯…いやカニ24を1両余計につけた計算になります。

で、撮るばかりでなく乗ってもみたい……私ももちろん思います。でもひとりで乗るものじゃないんだよなあ、こればっかりは(苦笑)

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