sideviews

アクセスカウンタ

zoom RSS SE: Legendary

<<   作成日時 : 2017/01/01 00:00  

トラックバック 0 / コメント 2

冬晴れの日、小田原北部の足柄平野に足を運んだ。箱根から連なる山々の向こうに、雪化粧した富士山が朝日を浴びている。右側から酒匂川を通過する車両の規則正しいジョイント音が聞こえてきた。しばらく後にバーミリオンオレンジの車体が宅地の向こうから飛びだし、平野を突っ切っていく。小田急ロマンスカーLSE 7000形。小田急現役特急最古参の展望席つき連接車は現在も2編成が在籍し、新宿〜箱根湯本間を往復している。

デハ7003 小田急

デハ7003

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2016-11
  • D500, AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR, ISO125

SE車(Super Express) 3000形の後継車として、1980年に登場したLSE。LはLuxuryの意で、NSE車 3100形のイメージと編成定員を引き継いだ上で車内をグレードアップ、人気の展望席は10席から14席に増加した。
前頭部は横から見るとエッジが効いていて前方から見るとラウンド形状。塗装はSE車からのイメージを受け継ぐオレンジバーミリオン・白とグレーのスリートーン、腰のグレーを貫く白い細帯はNSEの3本から2本となっている。第24回鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞したLSEは全4編成が製造され、1987年のHiSE(10000形) 登場まで同社のイメージリーダーをつとめた。
回転クロスシートはリクライニングが追加されたが、背もたれを倒すか戻すかの二択しかない「簡易リクライニング」である。当時の国鉄特急ではまだまだリクライニングなし回転クロスが多く、近くを走る185系も転換クロスシートだったから、それでも上等なほうだった。客用乗降扉はようやく(?)自動ドア化され、デッキ・客室間も仕切られた。乗車口を限定したホームでの特急券改札はその後も続けられたので、乗降口の折戸は手で開け閉めもできるようになっている (引戸式のEXEやMSEには個別ドアスイッチが取り付けられている)。
1995年からのバリアフリー対応工事を含む大規模更新の際に外装もHiSE同様のワインレッド基調にイメージチェンジされ、NSEの引退でオレンジ色のロマンスカーはいったん消えた。2007年にSE車登場から50周年を記念して1編成が登場時の塗装にリバイバル(ただし展望席窓のガラス枠が黒だった)。2012年には別の1編成も旧塗装へ復帰し、保安装置更新の際に展望席窓も銀枠というほぼオリジナルの姿に戻った。

デハ7003 小田急

デハ7003

  • 小田急小田原線 開成←栢山 2008-10
  • D700, AF-S Nikkor 70-300mm F4.5-5.6G ED VR, ISO200

〔さがみ〕〔えのしま〕といった脇役に回されていた晩期のNSEと違い、LSEはいまでもVSEと肩を並べて箱根まで走っているから、たまに乗るのも一般席ばかりだ。登場時はぜいたくな仕様だった客室も、シートピッチや座席背もたれ高さ、照明の使い方など、今の車両に比べると質素に感じるのは事実。座面に腰を下ろすと、さすがにくたびれ感は隠せない。
後継車にもかかわらずバリアフリー対策の見地から先に引退せざるを得なかったハイデッキ式のHiSEとRSE(20000形) の後も引き継ぎ、現在に至るまで主軸を任されてきたLSE。同社唯一の抵抗制御車両であり、車齢も高くなっていたので去就が気になるところだったが、昨年11月に新型ロマンスカー70000形の製造と2018年のデビューが発表されたことで区切りが見えてきた。VSEの連接車ではなく通常のボギー車となり、RSE以来の7両編成となる70000形(愛称未定)の車体カラーはバーミリオンオレンジ。伝統と伝説は受け継がれていく。

開成駅の東口には「ロンちゃん」がいる。1999年まで活躍したNSE 3100形の先頭車として静態保存された車両の愛称だ。当初移動式のテントで車内公開時以外は覆われていたが現在は撤去され、本線を通過するLSEと一瞬の競演もみることができる。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは!
久しぶりにコメントです。
安定した撮影されてますね、ロマンスカーは、久しぶりでしょうか(^_^)👍。
今年もよろしくお願いします!
そしてD500いいですね、どんな使用感でしょうか(^_^)?
Teru
2017/01/07 10:07
Teruさんこんばんは
ことしもよろしくお願いいたします。

小田急線はそこそこ定期的に見に行って、当然VやL中心に撮ったりしているわけですが、伝統色にして最古参のこちらもそろそろという頃合いになってきました。また腰を入れて取り組んでみるのも悪くないかなと思ったりしております。
で、それを見つめる速度はン年目にしてようやくの記録更新なのです(笑)
宮本康宏
2017/01/11 23:56

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
SE: Legendary sideviews/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる