sideviews

アクセスカウンタ

zoom RSS マドとデザイン

<<   作成日時 : 2016/03/01 00:00   >>

トラックバック 0 / コメント 1

旅客の利用する車両にほぼ確実に存在しているのは、いうまでもなく窓だ。大型ガラス製造の進化により眺望を求める車両は大胆に大きく、反面軽量化の要請により新幹線では面積が小さくなったりしてはいるものの、客席があればほぼ窓は存在する。またその窓の配置は、車体の塗装などのデザインと影響しあう要素と言える。
国鉄時代の車両では、食堂車―新幹線36形だとかスシ24等に見られるように、たとえ通路でしかなくても窓を設けるのが通例だったし、洗面所なども明かり取りとしてすりガラスの窓を設置するのはごく普通だった。いまでは改造設置も含め洗面所に窓は取り付けられなくなったし、そのほかにも今頃になって数が増え出した食堂車のキッチンとか、イベントスペースを設置する際に窓が大幅に埋められてしまうケースも多く、それはときに車体の印象をも変えてしまうことがある。

画像

521-7002

  • 山陽新幹線 姫路←西明石 2014-8
  • D810, AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR, ISO320


山陽新幹線で〔こだま〕として使用されている500系新幹線。300km/h運転はすでに不可能で、スピードでのフラッグシップトレインではなくなったが、その人気はいまだに衰える気配もなく、同系モチーフの公式キャラクター「カンセンジャー」は駅構内で放映されるマナー講座の主人公をつとめるなど、JR西日本の大事なコンテンツとして扱われている。その500系と、息の長い鉄道おもちゃである「プラレール」、プラレールには欠かせない電池「エボルタ」がコラボレーションし、2014年7月から「プラレールカー」が運転を開始した。
専用編成となったV2編成1号車の座席はすべて取り払われ、プラレールのジオラマや遊具などを設置したフリースペースとした。春・夏休み等などは非常に賑わいを見せた「プラレールこだま」は、当初2015年3月までの予定を半年延長したほどだった。V2編成はかつてW2編成として登場しており、先行製作車のW1編成とのすれ違い試験用として、運転台脇に設置された小窓が特徴である。

外から「プラレールカー」とわかる装飾は、出入口脇に貼られた「プラレール」のシールだけというもので、もうすこし大胆にしても良かったのでは……と思ったものだが、これに代わって登場した「500 TYPE EVA」は編成全体を装飾するという驚愕のデザインとなった。2015年の山陽新幹線開業40周年を記念して、「新幹線:エヴァンゲリオンプロジェクト」が始動、2015年11月から運行を開始した。アニメ界のマイルストーンのひとつといえる「新世紀エヴァンゲリオン」の放送開始から20周年という節目もあって、このコラボが実現した。

画像

521-7002 (500 TYPE EVA)

  • 山陽新幹線 姫路←西明石 2015-12
  • D810, AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR, ISO125

TYPE EVAは「プラレールカー」だったV2編成。「初号機」のイメージで塗装されているが、とりわけ1号車は客室窓まですべてデザインが覆いつくしているのが目を引く。個人的にこの作品にはほとんど興味は持たなかったのだけれど、旅客車なのに窓がまったくないという特異な姿はとらえる価値があると思い、「プラレール」時代と同じ〔こだま741号〕で西下するV2編成の姿を、同じ場所でとらえてみた。客室の窓は全部埋めたのに先頭部の小窓だけしっかり残してあるのは、プロトタイプとして通じあうからだろうか。
広告規制の絡み (参照) もあって、「TYPE EVA」以外に作品を明示するものはなにも存在しない (ということは「プラレール」の控えめな配置もそういう事情だったのか……)。しかしひとたび車内に入れば作品の世界観であふれていて、なかでも窓を覆った1号車は展示・体験ルームとして、事前予約した人のみが入室、コクピット搭乗体験ができるようになっている。なお公式サイトによれば、3月15日からは予約なしで入室は可能になるとのこと。

上越新幹線にこの春からデビューする世界最速美術館「現美新幹線」は、そのコンセプトもさながら、車両片側だけだが6両編成中4両が窓なしという、これまた思い切ったデザインとなる。大胆な塗装・ラッピングや窓配置の車両がひきも切らず登場し、車両そのものへの関心もつきることがない。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
派手(◎o◎)!!
NORINKO
2016/03/08 13:55

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
マドとデザイン sideviews/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる