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zoom RSS さよならブルートレイン

<<   作成日時 : 2014/12/28 00:00   >>

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2015年3月JRグループダイヤ改正で、寝台特急〔北斗星〕の定期運行が終了する。毎日運転の寝台特急は〔サンライズ出雲・瀬戸〕と同列車のみになっており、〔北斗星〕は最後の定期ブルートレインでもあった。JR西日本〔トワイライトエクスプレス〕の運転終了も春に発表されていた (同列車は臨時扱いのため、ダイヤ改正の発表資料には掲載されない) から、青函トンネルを象徴する2列車が同時にその歴史を閉じることとなった。〔トワイライト〕は北陸新幹線開業に伴う並行在来線経営分離の関係で、改正2日前の3月12日発が最終となる。
もともと臨時の〔カシオペア〕と、最後の急行になってしまった〔はまなす〕は継続されるが、それも最長で北海道新幹線開業までとなるだろう。〔北斗星〕は臨時列車として8月頃まで設定の方向とされているから、それ以降は残存2列車の設定にもかなりの影響がありそうだ。
トンネルを含む海峡線は新幹線を通す規格で建設されていたから、いずれの列車も新幹線に次を託して使命を全うしたのだともいえるし、見た目にも疲労の色濃い車両の姿に先の長くないことも感じていたが、廃止が現実のものとなればやはり寂しい。3度ほど上りを乗り通し、B個室とシャワー、夜の喫茶と朝食を体験できたのが幸いだった。

EF510-512

EF510-512

  • 東北本線 蒲須坂←片岡 2014-12
  • D810, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

国鉄〜JRのブルートレインは、1958年に運転開始した20系が始祖となる。深みのある青15号の車体にクリーム色1号の帯を3本流し、牽引する機関車も客車と同じ高さに細帯を通した「特急色」が設定され、EF60(500)、EF65(500,1000) そしてEF66と受け継がれた。
2代目ブルトレ・14系および12系では地色がすこし明るい青20号、帯は白2本に変更された。帯はさらに2段B寝台の24系25形以降ステンレス板貼り付けとなったが、昨今は銀テープまたは塗装、車両によっては白帯になっている。先日リバイバルされた寝台特急〔富士〕は白帯車で揃えるという演出がなされたが、電源車カニ24はもともと25形と同時増備なので本来は銀帯だった。なお〔富士〕は24系25形での運転が最も長かった(1976〜2005年)が、その直前1年間はEF65P+24形で運転した実績がある。

オハネフ25 8

オハネフ25 8

  • 東北本線 蒲須坂←片岡 2014-12
  • D810, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

現在の〔北斗星〕はご覧の通り「金帯」である。これは国鉄分割民営化を前に〔あさかぜ〕の車内リニューアルが行われ、オハネ・オハネフ25形に「グレードアップ車」の意味を込めて装飾したのが最初。幕板にも20系以来となる3本目の帯をつけ、B個室のさきがけ「デュエット」(シャワー室付き)を連結した〔あさかぜ1・4号〕は、堂々たる姿で新会社発足に花を添えたのだった。
発足翌年に開通する青函トンネル経由の本州〜北海道直通列車は、当初〔ゆうづる〕客車に食堂車と2人A個室「ツインDX」を追加する形で構想されていたが、さらなる魅力向上を図って上級個室の「ロイヤル」B個室「ソロ・デュエット」も設定。ふたを開ければ個室人気が急騰し、当初臨時の3・4号の定期化とあわせて個室車を増結することになった。
JR北海道は当時担当した〔北斗星1・2号〕の大半を個室車に入れ替え、1往復化でJR東日本と折半する現編成には「デュエット」「ソロ」がエンブレムつきで残っている。エンブレム中央上部に「539」の刻印があるのは、青函トンネルの総延長約53.9kmから津軽海峡線を「ゾーン539」と称したことによる。

オハネ25 565

オハネ25 565

  • 東北本線 蒲須坂←片岡 2014-12
  • D810, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

ブルトレ直流牽引機はその後も青15号で通したが、〔カシオペア〕〔北斗星〕本州区間牽引をEF81から引き継いだEF510-500は、同列車にあわせて青20号に金帯となり、足下の形態とも合わせ軽快さが感じられる。
旅客仕業数からは過剰なほどの15機が新造されたが、これは田端EF81が常磐線関連の貨物列車牽引をJR貨物から受託していたためで、〔カシオペア〕塗装の銀釜2機 (509, 510) も人気の「安中貨物」を含む貨物仕業をこなした。他方でブルトレ牽引は東北専門、災害で東北本線〜北上線へ迂回した〔あけぼの〕を牽引したことはあるが定期の牽引機置き換えとはならず、〔北斗星〕〔カシオペア〕の上越線迂回時はEF64とEF81が登板したので出番はなかった。
貨物牽引受託は2013年改正で解消(EH500に置き換え)、余剰となった同形は銀釜を飛ばして501〜508,511の計9両がJR貨物へ譲渡された。貨物牽引機をベースとした設計は、当初からそれを見越していたと言える。流れ星を撤去し日本海縦貫線に身を転じた青い機関車は、最終的には「レッドサンダー」スタイルへ統一されるそうである。

EF510-503

EF510-503

  • 信越本線 押切→見附 2014-6
  • D7100, AF-S NIKKOR 70-200mm F4G ED VR, ISO160

「ブルートレイン2008」で紹介した列車のほとんどは、記憶の彼方へ去って行った。すでに臨時の〔あけぼの〕の動向は年明け以降の「春の臨時列車」発表を見ないとわからないけれど、正直厳しいだろう。車種を数え上げればまだ当時の半分程度となるが、それは〔北斗星〕〔トワイライト〕が編成内に多彩な個室車を組み入れているからである。当時でもかなり減っていたとはいえ、それから6年でほんとうに全滅とは……と嘆息もするし、逆にあれからよく6年持ちこたえたなあ、という感慨も……。そもそも列車内で夜を過ごすという旅行自体、もう経験できないのではという気がしてきたほどだ。

〔カシオペア〕と〔北斗星〕は、上野駅地平ホームの一番奥、高架ホームがかぶさる13番線から発車する。尾久車両センターから推進回送され、客車を頭にゆっくりと入線してくる独特の雰囲気もまもなく見納めになる。地平ホーム自体、こんどの「上野東京ライン」開通による直通化で使用頻度が極度に低下するはずで、この空間が特急ホームを含めどのように扱われるのかも気になるところだ。
かわって次世代を担う新幹線。H5系が本州に顔を出し、W7系も東京への試運転を開始した。N700系は3月改正で東海道区間の285km/h運転を開始、いっぽう500系は「プラレールカー」の運転が来夏まで延長されるとのことで、根強い人気を保つ同系ももうすこし活躍が見られそうだ。名実ともに、日本の鉄道の主役は新幹線になっていく。

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