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<<   作成日時 : 2011/01/21 00:00   >>

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北へ突き進む〔はやて〕の暗い車窓に雪が舞う。東京を出て3時間あまり、しんしんと雪の降りつづく深夜の八戸駅に着いた。
2010年12月4日、東北新幹線全線開業。国内鉄道路線の完乗記録をいちおう保っている私としては、まず乗車記録をつくらなければならない。開業当日に記録を保持するのが理想だっだが、遅くとも年内には……と年の瀬も近い北東北へ向かう。「乗り鉄」モードでは、新規開業はもちろん経営移管された区間もあらためて乗り直す必要があるので、あえて新青森ゆきから途中下車したのだった。

翌朝、青森まで快速電車は青い森701系2両編成。"青い森701系"―が正式系列名―はJR東日本701系と共通設計だが、IGRいわて銀河鉄道IGR7000系とも大半はJRからの譲渡車だ。従来岩手県境 目時(めとき)〜八戸間だった青い森線は今回の延長にあわせてさらに車両を譲り受け、帯色を順次変更している。
吹雪の中を一心に走った電車は、大幅に遅れていた〔カシオペア〕の直後にすこし遅れて青森終着。列車はまだ停まっており撮りたいところだが、先を急ぎたくレンタカーに乗り換え津軽線へ。雪景色を走る789系〔スーパー白鳥〕、もしかすると785系300番台が入ってくるかも…と期待してのことである (結果は…またの機会に、ということになったが)。
夏にもやってきた撮影予定地に着くとあたり一面真っ白で、地吹雪にも近い強風が吹き付けてくる。そういえば、ここは背後が開けているから選んだのだった。三脚は持ってきているけど、この状況で使うのは危険と手持ちで踏ん張ることにして、カメラ・レンズもダウンジャケットの懐へ。深い雪に隠れた側溝などを踏み抜かないか、停めた車が吹き溜まりに埋もれないか……雪中の撮影で気に留めておくことはけっこう多い。
しばらくすると近くの踏切警報機が鳴り出した。ダイヤは乱れ気味である。何が来るのかと思いつつ構えたら、雪煙とともに右から機関車の頭と2つのパンタグラフ……「!!!」

ED79 50

ED79 (50番台重連)

  • 津軽線 油川←津軽宮田 2010-12
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

青函トンネル経由で東北・奥羽本線と函館本線を結ぶ津軽海峡線。開業当初から専用牽引機として活躍してきたED79形交流機関車は、国鉄末期の財政や余剰機関車の有効活用を考え、ED75形700番台を種車に改造された。旅客列車牽引または貨物の本務機となる0番台、改造を省略し補機専用とした100番台がそれぞれ登場し、民営化ではJR北海道が承継した。
ED75 700番台は日本海側を走るため塩害対策が強化されたグループだが、さらに高湿度のトンネル内環境を考慮した機器類保護、運転室の整備が行われ、20kmを超す連続下り勾配に対応して電力回生ブレーキも装備している。車体と下回り―引張棒で牽引力を伝える4軸動輪はED75そのもので、屋上のブレーキ抵抗器 (補機100番台と重連のとき使用) カバーが、種車と外見上最大の相違点といえる。

……と書いても写真がこれではさっぱりわからないと思う (現に2両の車号はどうしても判別できなかった) ので、夏に撮っておいた別アングルを改めてみたい。下り列車では道内機関車のふしぎな伝統、進行前方のパンタグラフ1基を上げて走る「前パン」もまた貴重な光景だ。

ED79 60, 55

ED79 60−ED79 55

  • 津軽線 中小国←蟹田 2010-5
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO200

白地に青の濃淡という装いの50番台はJR貨物の所属。赤い扉は交流機のマークだ。JR北海道0番台はパンタのシングルアーム取替えが進められているが、こちらは現在も初期のスタイルを保つ。開業直後の輸送量急増に対応して、0番台とほぼ同一性能の10両が新製された。現有9両はもっぱら50番台どうしで重連を組み、まれに赤い0番台との組み合わせも見られるようだ。

補機専用100番台は、種車の経歴とEH500増備その他輸送見直しで余剰となったことで2008年度までに全廃。0番台も快速〔海峡〕廃止やブルトレの縮減で、現在の定期運用は早朝深夜の寝台特急と〔はまなす〕しかない。
そして50番台はというと、これまたEH500が圧倒的多数を占める状況で定期仕業はほそぼそとしたものだ。それでも日中通過の列車があるのが幸い、稀少となった重連の雄姿を見ることができる。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
東北新幹線まで止まるくらいの強風の中撮影お疲れ様でした。

私の場合鉄属性が結構周りに知られているので翌週には「新青森行ったでしょ」と何人からか言われましたが「遭難しそうだから来夏まで待つよ」と答えていました。

日本海側、特に沿岸部は雪が横から降ってくることは知識としてはありましたが、上の写真で十分それが伝わってきます。
kakeyama
URL
2011/01/21 08:53
こんばんは。
寒い寒い青森での撮影お疲れ様です。

北海道民である私にとって一番馴染みのある電気機関車がこのED79です。私は年数回しか見ることがありませんが、札幌でも試運転を行なう姿を0番台、50番台ともに見ることもできますしね。

それにしてもこれほどまで雪を巻き上げて走るED79重連は迫力がありますね。お写真を拝見して、こんな姿も見れたのか!
というED79の冬は意外にも厳しいんだと感じました。
50番台はJR化後に製造されましたが、今では貴重となった国鉄型交流電気機関車として一日でも長く活躍してほしいものですね。
785@NE-501
URL
2011/01/21 23:18
kakeyamaさん こんばんは。

この日は各路線・各列車ともなんとか動き続けていました(岩手県境では豪雪だったようですが)ので、特急から貨物まで撮影はできました……が、強風に乾いた雪があおられてご覧の通り(苦笑)。寒い上に強風という厳しい条件で、逃げ込める場所があっただけまだマシだったかもしれません。
そんな状況をお伝えできたかなと思いますが、労いもいただきありがとうございます。とはいえ実際真横から降る粉雪というのはまだ「ユルい」ほうでして、日本海沿岸すぐの場所では時に「下から」雪あられが襲ってきたりするのです。
宮本康宏
2011/01/24 23:26
785@NE-501さん こんばんは。

この日は強い風と細かな積雪という気象で、どの列車も雪煙を舞い上げこんな状況でした。機関車からこれだと、後ろに続くコンテナ車はもうお話になりません(笑) 道北地区ほどではないにせよ非常に厳しい条件での撮影でしたが、労いのお言葉もありがとうございます。
ED79のうち50番台はJRになってからの新製ですが、それでももう20年近くもたって風格を感じたりもします。いまや貴重な国鉄形交流電機、ふだんなら深夜早朝にしか見る機会のない0番台ともども、その活躍がすこしでも続くことを願うものです。
宮本康宏
2011/01/24 23:31
こんばんわ。

サラサラ雪が降っていたり
つもったあと
サイドから狙うとこんな風に写るのですね!
雨ではだめだし雪でないと実現できないですね!

しかも貴重な50番台!
わたしは木古内でちら見をしたのと
苗穂工場で間近で見れたことがあるだけ・・・
まだまだチャンスがあることを願っています。
An
URL
2011/01/29 21:45
こんにちは。

ED79って考えてみれば今や貴重な"専用"機関車なんですよね。
このあたりは青函トンネルという特殊性があるからこそですが、それもいつまで続くのかと思ってしまいます。
そんなED79のなかでも50番台といえば傾斜した前面窓とツララ切りが精悍なスタイルで0番台よりも北海道らしさを感じます。

雪の中でのサイドビューは雪煙が難しいですよね。
冬らしさを出すなら良い副産物になるもののディテールにこだわるなら厄介な存在となりますし…。
そんなところもあるのでしょうか、夏バージョンと冬バージョンの両方を撮られているのはさすがです(笑)。
雪煙に霞む車体と正面に当たっている陽の光からそのときの天気が想像できます。
加藤 勝
URL
2011/01/30 11:34
Anさん こんばんは。

この日は地吹雪にも近い強風、舞い上げられた粉雪が車体にまとわり、こんな画が撮れちゃったりしてます。北国ならではの光景ですね。
青函ベースで見るとED79の旅客列車は深夜早朝しかないので、見られる機会はわずかな貨物列車が中心ですね。ちいさな車体ですが、重連になると迫力があります。貴重な50番台の重連、今後も昼間の運用が残ってくれることを願うところです。
宮本康宏
2011/02/02 23:39
加藤さん こんばんは。

この日はほかの列車・車両も似たようなものでしたが、出会い頭でやってきたこのED79が一番ひどかったり(苦笑) ということで夏バージョンも引っ張り出してしまいました(笑)

青函専用機関車として改造されたED79、一番最後まで昼行客車列車を牽引したりと、その特殊さゆえながらく活躍してきましたね。しかしいまではEH500に押されてなかなか見る機会がありません。
そんななかでいまも重連で牽引する50番台ですが、JRになってからの新製ということで0番台とスタイルもすこし違っていますね。ヒサシつきの電機はたくましく見えます。
宮本康宏
2011/02/02 23:40

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