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zoom RSS 金太郎が行く!

<<   作成日時 : 2010/04/20 23:40   >>

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東北各県を縦貫し、その先は北海道へ連絡する東北本線。黒磯までは「宇都宮線」と通称され、E231系などが多数走る都市近郊路線だが、それより北の交流電化区間は仙台都市圏を除けば電車本数もぐっと減り、新幹線開業以降は首都圏と北海道を結ぶ物流の動脈としての役割が大きい。
この区間は赤い交流電機ED75形の牙城だった。福島県・岩手県の急勾配区間を通過する高速貨物 (コンテナ) 列車を重連で牽引し、青森で同形改造のED79形重連へ交換していた。しかし新製からかなり年数が経ち、ED79は使用環境の厳しさも加わり、いずれも老朽化が進んでいたことから、両者の置き換え用に開発されたのがEH500形交直流電気機関車である。

EH500-5

EH500-5

  • 東北本線 槻木→岩沼 2008-3
  • D200, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO100

外見ですぐにわかるのは、片運転台の車体を背中合わせにした2両構成であること。両者は常に連結して運用し、書類上でも2車体で1両の扱いを受けている。かつて東海道本線に走った「マンモス電機」EH10形以来のH級電機 (Hは8軸駆動を示す) は、軸数ではED75 (出力1,900kW) の2両連結と同じだが、パワーエレクトロニクスの進化により出力4,000kW(交流) と性能は向上した。
力自慢の赤い電気機関車は、登場後の公募で "ECO-POWER 金太郎" の愛称をもらった。現在の ECO-POWER シリーズでは唯一キャラクターを車体に描いており、もちろんマサカリをかついだ金太郎なのだが、見得を切る姿はどこか可愛らしい。
首都圏向けのATS-P (ATS-PF) と青函ATC (ATC-L) を装備している同形は、東京地区から五稜郭 (函館市) まで直通運転することが可能な万能機でもある。従来は黒磯までEF65など直流機、津軽海峡線はED79に機関車を交換せざるを得なかったので、これを省略することは到達時間の短縮にもつながるわけだ。ただ現状で黒磯以南への直通運用は少なく、それも半分は深夜帯だから、2個のパンタを上げた姿を見る機会はそれほど多くない。にしては最近やたら撮影回数が多いことに気づくが、それは大宮付近で上り〔カシオペア〕〔北斗星〕とすれ違いに北上する列車があるからだったりする。

EH500-14

EH500-14

  • 東北本線 東鷲宮→栗橋 2010-3
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO250

EH500は1997年の試作車、2000年の量産開始から現在までじわじわと増備が進んでいる。「1両」でED75を2両 (さらにED79も) 置き換え、2009年度末で61両 (仙台総合鉄道部配置。従来機122両相当!) まで達した同形はすっかり東北本線の主となった。ことし3月改正以降は常磐線にも進出、かわってED75・79の退潮はいよいよ大詰めに近づいた感じだ。
青函トンネルを含む津軽海峡線は新幹線の敷設工事が始まっており、新幹線規格のカゴ形車体に貨車を直接載せて高速走行する「トレイン・オン・トレイン」と専用機関車の開発も進められているが、当面は金太郎の天下が続くだろう。増備車のうち6両は九州の門司機関区に配備され、関門トンネル区間でEF81形重連に代わってこちらも主役の座に安定しつつある。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

私が行く武蔵野線も撮影できるのは朝8時ごろの一本だけですが直流区間での真っ赤な電機は貴重な存在です。2車体分の側面は非対象であくまで1車体とであることを主張しているかのようです。EH級の側面写真を撮る際には事前に車体長を考慮しないとフレーム一杯になり失敗した経験もよくありましたね。
nobu
URL
2010/04/21 22:46
金太郎記事、興味深く拝見しました。黒磯以北は独壇場となりましたね。武蔵野貨物線や新鶴見で出会うと、うれしいものです。今後、ますます増えてくるのかな・・・。
teru
URL
2010/04/22 00:01
こんばんは。

金太郎はやはり大きくて迫力がありますね。横から見るとその図体の大きさがよく分かります。
北海道でも函館まで行けば見れる同機ですが、言われてみると確かに首都圏を直通するEH500の貨物は少ないですよね。専ら黒磯以南は直流機がよく働いている感じがします。

今では60両をも超えて、ED75がどんどん淘汰の道を辿っていますね。
今ではED75が青森地区では見られないのだとか、以前青森に行った際はよく見ていただけに非常に残念です。
北は青森・弘前、南は隅田川まで走る同機の勢力は凄まじいものがありますね。これから更に仙台から常磐線に入り、水戸まで走る予定もあると聞いたので、ED75もそろそろといった感じでしょうか。
特急北斗
2010/04/22 18:19
おはようございます。

金太郎は3電源を使える割には黒磯以南では少ないですが、それだけED75の経年が進んでいることと、黒磯以南はEF210も入線することが関係しているのでしょうか。ただ私にとっても朝のカシオペア+北斗星は良く撮りに行くのでパンタ2基上昇した金太郎の写真は意外と撮っています。

ED75も新更新色が出たのがつい最近のような気がします。
kakeyama
2010/04/23 08:33
nobuさん こんばんは。

2車体で1両の赤い交直流電機は、直流区間にあっては目立つ存在といえますね。
またその大きさも同形ならではのところ。ブルトレ客車が長いことは理解していますが、EH500はさらに長いとあってレンズの選択も注意が必要になってくるところです。
宮本康宏
2010/04/24 00:48
teruさん こんばんは。

機関車運用表をめくってみると……東北本線はすっかりEH色に染まっているんですね。こうなるとED75もカウントダウンの用意をしなければいけないのか……
神奈川県某所(笑)ではお昼時、独特の轟音を響かせ金太郎が通過するのをよく見ました。五稜郭からずっと牽引してきた、そのはるかな旅路に思いを寄せたくなります。
宮本康宏
2010/04/24 00:49
特急北斗さん こんばんは。

私にとって2車体H級のマンモス電機というと(直接見たわけではありませんが)EH10のイメージが強く、それが平成になって再登場というのは新鮮な驚きを感じたものです。また901を筆頭に初期車は異仕様の部分も多いのも特徴といえ、撮りわけもしなければなあと思うところです。

一方でED75の仕業がごく限定された区間に縮小されているのですね。盛岡から北への仕業がもう無くなっていたことに今さら気づいたのですが(苦笑)、それにしても60両以上を数える金太郎の勢力に驚くばかりです。
最近新川崎をよく通るようになったのですが、新鶴見機関区に赤いEH500の姿は、これまた赤いJR東のEF81とならんでいつでも目立ちますね。
宮本康宏
2010/04/24 00:50
kakeyamaさん こんばんは。

EH500が黒磯以北中心となっているのは、仰るとおりED75の置き換えを急ぎたいことと、直流ではEF210などに任せられる(宇都宮線でHクラスはオーバースペックとも言える)ことがあるのでしょう。また首都圏では列車発着・継走するターミナルも分散していますから、あまりばらけた場所に持って行きたくないのかもしれません。
ED75の姿そして運用範囲もすっかり稀少なものになってしまったようで、もう塗色やゴム色など関係なく、今年中には撮り収めておかねばならないような気がします。
宮本康宏
2010/04/24 00:51
ちょっとご無沙汰してしまいました(汗)
金太郎、2両でひとつ、と聞いていましたが、まさに2個いちなのですね。そして今の機関車の2台分以上のパワー!?ほんと、力持ちな「金太郎」なのですね。車体に書かれた金太郎、かわいいです。こちらの桃太郎には絵がないのが残念!
新しい機関車の増加で、国鉄時代からの機関車たちが減っていくわけで、普段の撮影でいろんな姿を残しておかないといけませんね。
さくらねこ
URL
2010/04/25 01:14
こんばんわ!

おおきな1両の機関車に見えます。
金太郎の名前にふさわしい色と
どうどうとしたスタイルです。

金太郎が引っ張ってきた貨物を道内では
赤いクマさんが引っ張るわけですが
もうしわけなくも
くまさんのほうが負けそうと思ってしまいます(^^;
An
URL
2010/04/25 20:39
さくらねこさん こんばんは。

力持ちな金太郎、その大きさにも圧倒されます。EF210桃太郎に続くネーミングですが、そちらにはイラストがないのがちょっと残念ですね。
EF65やED75といったおなじみの国鉄形機関車が、このところ急速に姿を消し、あるいは大量に移動したりしています。稀少になってからあわてるのでなく、普段から地道に撮っていかねばと思いますね。
宮本康宏
2010/04/25 22:09
Anさん こんばんは。

EH500には「平成のマンモス」という異名もあるようで、まさにマンモス級の堂々たる機関車。通勤電車ばかり走る宇都宮線で異彩を放っています。
そういえば北海道はDF200、RED BEAR「クマさん」ですね(笑) こらちも負けず力持ちな機関車ですが、金太郎とクマの赤い競演ってことで五稜郭で並ぶ姿を撮れれば面白いだろうなぁ、って思いました。
宮本康宏
2010/04/25 22:13
こんにちは。すっかり出遅れでスミマセン・・(汗)

東北本線の顔となったEH500は、北海道でも増備が続くDF200と似た存在なのでしょうね。
北海道に住んでいると電機は道南へ行かなくては見られない存在なので、残り少ないED79ももちろん貴重な被写体ながら、次々にやってくる金太郎さんにも、いちいち反応しています(笑)。
そんな中で初期の一桁台の金太郎さんにはまだ出会っていないんです。走行区間が長いだけに、車体にかかる負担は大きいと思います。次に出向くときには是非とも捉えたいと思うのですが、こればかりは運もありますよね。サイドから見ると、塗装のデザインも(赤色も?)明らかに違いますね。
以前に機関車の記号の意味を調べていた時に、Hは8軸ということも知りましたが、なぜこんなに多いのかなと不思議に思っていました。2両構成であるからなんですね。そんなマンモス機ながら、金太郎のイラストはほのぼのと可愛いですね。レッドベアーもイラストを公募したらいいのになぁ〜と思いま。イラスト描くのも好きな私、その時は絶対に応募しちゃいます(笑)。
水無月
URL
2010/04/28 11:33
水無月さん こんばんは。

EH500形は2車体構成という大柄な機関車ですが、キャラクターマークが和ませてくれますね。すっかり東北そして津軽海峡線の主役になって、一方ED75・79はそろそろ撮りおさめにかからねば…とも思うようになりました。
一次車・二次車に属する1〜9号機の色は確かにすこし深めの、ワインレッドと呼ぶべき色なんですね。私としてはこの色と塗り分け方の方が気に入っているんですが、こうまで三次車が大増殖するとこのグループでさえなかなか出会うことがありません。ましてさらに違う試作車901号機に至っては、ほとんどチラ見の世界でして…

RED BEARもイラストがあればいいですよね。金太郎とクマの競演とか(笑)
宮本康宏
2010/04/30 21:21

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