sideviews

アクセスカウンタ

zoom RSS デジタル機関車

<<   作成日時 : 2008/11/15 20:15   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 10

現役では最古の電気機関車となったEF55形1号機 (準鉄道記念物) の引退が、プレス発表の冬季臨資料などから明らかとなった。EF58 61を撮り損ねた私にとって、このEF55は逃すことのできない車両の一つだった。
2007年、臨時列車牽引の直前に故障が発見され、以降高崎車両センター高崎支所で留置されていた同機は、先日大宮総合車両センターに入場した。12月からのさよなら運転に向けての整備だったようだが、ここで重大な不具合が発見されればそのまま廃車ということにもなりかねず、出場の報を受けて胸をなで下ろした。

さよなら運転は主に上越線と信越線で行われる。地図上は十分に撮影可能なようだが、当日予想される人出の影響も調べておく必要があると感じた。しかし、ただロケハンに行くだけではつまらないので、ちょうど秋季運転中の〔EL&SL奥利根号〕を見に行くことに。あいにくの曇り空もあって、周囲に人影は見当たらなかった。

画像

D51 498

  • 上越線 後閑←沼田 2008-10
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO400, 1/160, f5.6

SLの代名詞ともいうべきD51については説明の必要もないだろうが、本機498号機で特筆すべきは、じつはデジタル機器で武装(?)した機関車であることだ。
1988年の「オリエント急行」牽引で復活後、1989年からの本格的な本線復帰にあたって保安装置にATS-Pを装備した (現在もATS-Pを設置する唯一の蒸気機関車)。首都圏での走行にはほぼ必須の設備で、これによって上野駅へ入線できるし、最近では千葉県での走行も恒例になりつつある。従来型ATS (SN形) を包括するATS-Psも設置され、JR東日本の幹線や列島横断路線などの亜幹線で走行が可能。もともとそんな路線でひろく活躍していた機関車であり、JR東日本管内を対象とするDC (デスティネーションキャンペーン) ではイベントの目玉として積極的に起用されている。

ATS-Pでは、従来単一だった停止信号までの減速曲線を、車両性能にあわせた「パターン」を最適に選ぶことで運行の効率化を図り、あわせて信号冒進や曲線での速度超過を防ぐなど保安度も向上している。
列車が減速パターンに接近すると「チンッ」とベルが鳴り、運転台のATS表示器に「パターン接近」と表示される。駅構内などでパターンに乗るとブレーキがかかり「チン、チン、チチチチン」とはげしくベルが鳴ることがあるが、この機関車でそういうシーンを想像すると、ちょっとおかしい。 ※追記

画像

スハフ12 161

  • 上越線 後閑←沼田 2008-10
  • D700, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • ISO400, 1/160, f5.6

真横からだとわからないが、今期はヘッドマークが無い。黒ナンバープレート、後に続く12系もJRマークを外す (上野〜高崎を担当するEF60・EF65もJRマーク無し) など、1980年代の復活蒸機ならこうだったろうと思わせる端正な編成美が魅力的だ。そろそろ周囲も冷えて来るころ、水蒸気が白雲となってきれいにたなびいた。


■追記 (11/18)
この件に関してさらに調べたが、ATS-Pで自動ブレーキを用いる場合(機関車はこれに該当する)は、パターンを超えた場合は速度照査、停止信号とも非常ブレーキで列車を停止させる(自動緩解の問題、またブレーキ力不足のおそれがあるため)。したがって本機でパターン動作が行われることは基本的に無い。動作としては通信とパターン更新が常時行われ、当たれば停止させてしまうのだから、保安度において全く遜色はない。なお、ATS-Ps区間でのパターン動作も非常制動だ。

実際のところ、現在のSL運転はかなり余裕のあるダイヤだから、パターンに接近することも滅多にないだろう。全盛期の映像で、かなりの高速から一段か二段のブレーキで停止するのを見たことがあるが、機関士の熟練と、それをあてにしていた旧型ATSの所作ともいえる。


■Wikipedia日本語版 自動列車停止装置

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。

SLのサイドビューもカッコイイですね。
白い煙がとても綺麗になびいていて素敵です。
このSLにデジタル機器が使われているなんてビックリしました。

EF55が最後に走る姿も楽しみにしています。

URL
2008/11/16 05:18
静さん こんばんは。

SLの黒煙は力強さを、白煙は優美さをかもし出しますね。条件のそろいやすい冬場はSL撮影にはもってこいなんですが、なかなか真冬に運転してくれる列車もないのがちょっと残念なところ。
煙がきれいになびいたのは曇りながらほぼ無風の天気のおかげでもありますが、お褒めもいただきありがとうございます。

ATS-Pは首都圏JRのほぼ全線で導入されていまして、そのため東京へ乗り入れる他社車両、たとえば〔サンライズ瀬戸・出雲〕や〔富士・はやぶさ〕のEF66、〔能登〕の489系なども装備します。ま、それは当然なんですが、アナログの塊ともいえるD51についているのも、なんだかミスマッチで面白いものです。
宮本康宏
2008/11/16 22:21
おひさしぶりです
拝見してはいたのですが、ちょっと疲れがたまってコメントする元気がありませんでした

私はEF55を見たことがないので、さよなら運転には遠征したいと思っています
できることなら乗りたいのだけど、指定席取れるかなー

D51のサイドビュー、見事ですね〜
流れる煙、動輪を見ていると動いているように見えてきます!
関西では、D51って見かけないです
山口号がC57、北びわこ号がC56かな
D51は力強く走るんだろうな〜
そんなD51がATSを搭載しているんですね
アナログの雄は、デジタル時代も健在!たのもしいですね
さくらねこ
URL
2008/11/16 23:58
さくらねこさん おはようございます。やはりお疲れだったようですね。お大事に…

動いているように見えてきました? それはうれしいお言葉ですね。ありがとうございます。

私もEF55の実物はまだ見た記憶がないので、たぶん今度の運転が(動態としては)最初で最後になると思います。指定券争奪戦は大変そうですが、参加されますか? (笑)

仰るとおり〔やまぐち〕はC57で〔北びわこ〕がC56ですね。梅小路でしたらD51も2両(1,200)いて、200号機は構内運転もします。
4動輪機のD51はもともと貨物機で、客車6両など訳もなく牽いていきました。
宮本康宏
2008/11/17 07:53
こんばんは〜

やっぱりD51 498にもATS-Pが装備されているのですね。
それにしても蒸気機関車にATS-Pとは…(笑)。
もちろん今のご時勢、たとえSLといえどそういった保安装置の取り付けは必要になりますが、あまりにもギャップがありすぎるというか。

そうそう、EF55もついに引退なんですものね。
当日はきっとスゴイ人なのだと思いますが素晴らしい作品が拝見できることを楽しみにしております。
加藤 勝
URL
2008/11/17 19:24
加藤さん こんばんは。

不思議なギャップですよね、アナログの塊にデジタル機器。電気はどこから供給しているのでしょう?
ただこれがあるから房総はじめ首都近郊も走れるわけで(さすがに千葉駅発は一回きりでしたが)、外見ではそれと感じさせない状態を保っているのがなにより。ちなみにC57 180(ばんえつ物語)にはPsが装備されています。

さてさて来月には「本番」EF55のさよなら運転ですが、いったいどうなりますやら。まあ、何回かチャンスはあるので、ひとまず気持ちに余裕を持たせていきたいところですが。
宮本康宏
2008/11/17 21:49
そうそう、先日の東京から帰ってくるとき
まず、朝大船駅で横須賀線の電車が入ってきたらその影に隠れて青に黄色のラインの1両が、、、
車体には、クモヤ143
○ヤなので、キヤ、マヤのように検測車なのでしょうか?
ホームに入ってきて、またすぐに折り返して行きました

さくらねこ
URL
2008/11/18 00:24
さくらねこさん こんばんは。
珍しいものを逃さず観察されてますねー。

ヤというのは正式には「職用車」、平たく言うと業務専用(旅客は乗れない)の車両全般を指しています。
このクモヤ143は、大船駅と鎌倉車両センターとの間で職員輸送に使われているものですね。国府津でもまだ見られるはず。
本職は「牽引車」で、電車編成の一部を回送したり、構内で入換えたりするのに使っています。これもATS-P持ってますよ(笑)
宮本康宏
2008/11/18 00:49
こんにちは。
先週の道南遠征で全エネルギーを使い果たし、ちょっと出遅れてしまいました。
蒸気機関車のサイドビューは煙のたなびきも、重要な構図ですよね。
煙の流れ具合がバッチリですね。
私も動輪の動きが伝わってくるような迫力を感じます。
改めて見るとSLの運転台って鼻先からこんなに後ろにあるんですね。

ATS-Pというのは自動列車停止装置なんですね。
いつも列車に乗っているときに、駅が近くなるとベルが鳴ったり、キンコンキンコンとずっと音がしているのは一体何なんだろう?と思っていたのですが、ATS-Pが作動している音だったんですね。
こちらの記事を拝見して、今さら謎が解けました。本当に知識がなさ過ぎてすみません。

EF55は、愛称ムーミンですね。流線型の車体は当時、とても斬新的なデザインだったそうですが、昭和の名車の姿を、こちらで拝見するのを楽しみにお待ちしています♪♪
水無月
URL
2008/11/18 15:14
水無月さん こんばんは。遠征お疲れさまでした。

さて今回のD51撮影時はほとんど無風で、しっとり涼しい天気も手伝ってきれいな白煙になりました。半分は天気の仕業ですが、水無月さんにも迫力が伝わったようでなによりです。

ATSというのもなかなか理解の難しいところで、恥ずかしながら私も全部知っているわけではないのです。現にさっき追記する羽目に…(苦笑)
ちなみによく耳にされているベルとキンコン音についてはPではなく従来タイプ(北海道はATS-SN)で、ベルが鳴って5秒以内に確認ボタンを押さないか、押しても駅構内の赤信号を超えてしまうと非常ブレーキで強制停止させられてしまうものです。

EF55は私も初見と思いますので、どんなことになるのか楽しみでも不安でもあり。期待されるとアレだなー(笑)
宮本康宏
2008/11/18 22:17

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
デジタル機関車 sideviews/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる